イエスマン “YES”は人生のパスワードは、2008年公開のアメリカ合衆国の映画。もしも、すべてに“YES”と答えたら――。実話に基づく、愛と笑いのポジティブ・ストーリー。この映画は2005年にイギリス人のダニー・ウォレスが自身の経験を元に執筆したYes Manという本に基づいている。
イエスマン “YES”は人生のパスワード 映画批評・評価・考察
イエスマン “YES”は人生のパスワード(原題:Yes Man)
脚本:36点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:9点
音響・音楽:7点
合計83点
人生に疲れてきたときに丁度いい映画。後ろ向きに生きるよりポジディブに生きよう、最初の一歩がYESってな感じで、自己啓発セミナーに見事にハマった主人公をコミカルにダイナミックに描いています。さすがジム・キャリー!笑いのセンスが抜群です。また『500日のサマー』で世界中の男の子たち、元男の子たちの恋愛トラウマを蘇らせたズーイー・デシャネルがヒロインで出演しています。またこれがいい感じの女の子なんですよね。
イエスマン “YES”は人生のパスワード あらすじ(ネタバレ)
銀行員のカールはいつもいつもプライベートでも仕事でも答えは「NO」と言い、友人との付き合いや様々な勧誘・職場の個人融資の審査などあらゆることを断る生活を送っていた。カールは3年前の離婚を引きずり親友・ピーターが婚約を発表するが喜べず、職場では上司・ノーマンから昇進話がダメになったと伝えられる。そんな中カールは、知人のニックから「“イエスマン”になって人生が変わった。お前も人生を楽しめ」と怪しげなセミナーの冊子を渡される。人との付き合いを断り続けて孤独死する夢を見たカールは将来が不安になり、見学のつもりでセミナーに足を運ぶ。
大勢の参加者がホールに集まる中、ステージに現れた代表・テレンスが初めて参加したカールに目をつけ対面式でイエスマンについて説く。テレンスはカールに、今後決断を迫られた時「イエス」といえば人生がすべて変わると伝える。続けてテレンスは、万が一それ以外の答えを言えば災いが起こると脅かされるカール。その場の雰囲気に押されたカールはイエスの誓いを立てるフリをしてやり過ごす。しかし外に出た直後、ホームレスから車に乗せて欲しいと言われたカールは、そばにニックがいたためつい「イエス」と答えてしまう。
カールは車中でホームレスの男が要求するまま「イエス」と答えるはめになり携帯電話や持ち金のほとんどを渡してしまう。ホームレスを降ろした後ガス欠になり連絡手段もないため数キロメートル離れたガソリンスタンドまでポリタンクを持って歩くカール。イエスマンなんてバカバカしいと思い始めた矢先、ガソリンスタンドでスクーターに乗る若い女性と出会う。置いてきた車の所まで彼女のスクーターに乗せてもらい、話の流れでキスまでしてもらい久しぶりに笑顔が戻る。
その後カールは、ノーマンから休日出勤を頼まれて「イエス」と答えたことで、昇進して給料が上がる。別の日、カールはピーターにこれまでの自分の言動を謝り、イエスマンになったことを伝える。しかしある時隣人からの頼まれ事を断ったカールが、直後に災難に遭うとテレンスの言葉を思い出し考えを改める。カールはこれ以降選択肢には必ず「イエス」と答えるようになり、その後の人生は急展開を迎える。
数日後地元のちょっとしたライブに誘われたカールは、出演者としてスクーターの女性・アリソンが歌っているのを見つけて再会。カールは、彼女の仕事であるジョギングフォトに参加したり、二人で野外コンサートホールに忍び込んで二人だけの時間を過ごし親しくなっていく。ある日カールはアリソンと、行き先を決めずに空港から次に出る飛行機に乗るというアドリブ旅行でネブラスカ州に出かける。旅を楽しんだ二人は帰るために空港に行くが、カールがこれまでにイエスマンとして取った様々な行動が裏目に出て不審者として警察に捕まってしまう。弁護士としてピーターを呼び容疑は晴れるが、アリソンに自分の同棲の提案は教えの為に嫌々イエスと答えたのだと思われ、別れを告げられてしまう。
イエスマン “YES”は人生のパスワード スタッフ
監督:ペイトン・リード
脚本:ニコラス・ストーラー,ジャレッド・ポール,アンドリュー・モーゲル
原作:ダニー・ウォレス
製作:ジム・キャリー,デヴィッド・ハイマン,リチャード・D・ザナック
製作総指揮:マーティー・ユーイング,ダナ・ゴールドバーグ,ブルース・バーマン
撮影:ロバート・D・イェーマン
編集:クレイグ・アルパート
製作会社:ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ,レラティビティ・メディア,ザ・ザナック・カンパニー,ヘイデイ・フィルムズ
配給:ワーナー・ブラザース
イエスマン “YES”は人生のパスワード キャスト
カール・アレン:ジム・キャリー
離婚歴のある独身男性。銀行員。趣味は自宅でのレンタルDVDの映画鑑賞。3年前の離婚を引きずっていて、それ以降塞ぎ込んであらゆる誘いを断っている。すぐバレる小さい嘘をついたり、言い訳ばかりする性格。その後ニックに影響を受けてイエスマン(イエス運動とも言っている)になる。
テレンス・バンドリー:テレンス・スタンプ
イエスマンになるためのセミナー“YES!(イエス)”の代表。ニック曰く「天才で、手榴弾のようにこれまでの考えを吹っ飛ばす力を持っている」とのこと。
アリソン:ズーイー・デシャネル
普段はジョギングフォト(走りながら景色を写真撮影する)のインストラクターをする傍ら、趣味でバンドのボーカルとして活動をしている。平凡な毎日を繰り返すことは苦手で、以前の元彼とはこのことが原因で破局した。カールから「衝動的で度胸があり心のままに生きている」と評される。
ノーマン:リス・ダービー
カールが働く銀行の支店長。癖のある話し方が特徴。趣味は変わったパーティーをすることで、ハリー・ポッターや映画300(スリー・ハンドレッド)のコスプレパーティーをしている。当初はカールとは馴染んでいなかったが、途中からお互いを「カー」「ノーム」と呼び合うようになる。
ピーター:ブラッドリー・クーパー
カールの友人。弁護士。2年間の交際を経てルーシーと婚約する。付き合いが悪くなったカールに不満を持っている。イエスマンになったカールに「イエス」と答えることを見越して色々と「○○してくれる?」と要求する。
ニック:ジョン・マイケル・ヒキンズ
カールの知人。『イエスマン』となって人生を変えた人物。キリマンジャロに登山をしたりラオスに行ったりと世界を旅行して楽しく暮らす。カールをテレンスのセミナーに誘い、イエスマンになるきっかけをもたらす。
ルーニー:ダニー・マスターソン
カールの友人。カールやピーターと一緒に酒を飲んだり遊びに付き合う。口ひげを生やしている。
リー:アーロン・タカハシ
元々ルーニーの知り合いだったことからカールと出会う。普段は看護師をしている。ドゥカティのバイクが好き。
ティリー:フィオヌラ・フラナガン
カールと同じマンションに住むお婆さん。隣人としてカールに親しくしており朝食に誘ったり棚を作るのを頼んだりする。上下総入れ歯。
ウェスリー・T・パーカー:ロッキー・キャロル
カールが働く銀行の副頭取。カールが個人融資を採用しまくったため直接話をしに来る。銀行に利益をもたらす部下には優遇するが、そうでない場合は厳しい処分を下す。
ステファニー:モリー・シムス
カールの元妻。離婚を引きずっているカールとは違い、新しい彼氏と人前でイチャイチャしたり、タヒチに旅行するなど楽しく過ごしている。
ファラヌーシュ:アンナ・カジャ
イラン人女性。独身のカールが「イラン人花嫁紹介所ドットコム」なるネットサイトで見つけた女性。カールのことを「カルロ」と呼ぶ。
ルーシー:サッシャ・アレクサンダー
ピーターの婚約者。面倒なブライダルシャワーをやってくれる友人がいないため、カールに依頼する。
自殺志願者の男(ジャンパー):ルイス・ガスマン
飛び降り自殺を図ろうとする男。これから自殺するのに色々と気を回す性格で「危ないから下の人どいて」などと言っている。
スミ:ヴィヴィアン・バング
ブライダル店の店員。韓国系人らしく韓国の言葉を話す。ブライダル店で働いているが、自身は恋人がおらず密かに来店するカップルたちにコンプレックスを感じている。