ワンダーウーマンは、2017年公開のアメリカ合衆国の映画。映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で初登場したワンダーウーマンの第一次世界大戦中の活躍を描く。「DCエクステンデッド・ユニバース」の4作目で、「ワンダーウーマン」シリーズの1作目。世界各国で高く評価され、初週の興行収入は1億50万ドル(約111億円)、累計でも全米とそれ以外の上映国で各4億ドル以上となる大ヒットとなった。女性監督作品および女性が主役のアクション映画として初週・累計収入ともに歴代1位となった。
ワンダーウーマン 映画批評・評価・考察
ワンダーウーマン(原題: Wonder Woman)
脚本:34点
演技・演出:17点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:9点
合計86点
ワンダーウーマンを演じるガル・ガドットの魅力で荒唐無稽な夢物語も見て楽しめるという感じでした。アメコミスーパーヒーロー映画の成功の有無は、主人公を誰がどのように演じるのかで評価が変わってくるかと思います。ワンダーウーマンの衣装はコスプレ感がものすごくあるんですが、現実世界に夢物語から抜け出してきたヒーローみたいな感じで見てられるので演じているガル・ガドットがこの映画の全てなんじゃないかと思いました。ワンダーウーマンの生い立ちを見るとゼウスの子というのは同じでもペルセウスよりもより強い設定で、ペルセウスはほぼ人間でワンダーウーマンは神なんですよね。圧倒的な強さを持つ純粋無垢な女神っていう感じがガル・ガドットのビジュアルが後押しして応援したくなるヒーロー像になっています。
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ワンダーウーマン あらすじ(ネタバレ)
女性だけが住む島、セミッシラで育ったアマゾン族の王女ダイアナは、幼い頃から戦士になることを夢見ていた。母親であるヒッポリタ女王はダイアナの身を案じ、戦い方を学ぶことを禁止していたが、ヒッポリタの妹で史上最強の将軍と呼ばれたアンティオペの説得もあり、誰よりも過酷な修行を繰り返し、アンティオペに勝るとも劣らない強さを得る。
ある日、成長したダイアナは偶然「外の世界」から舞い込み、海岸で墜落事故を起こしたスティーブ・トレバーを救出する。真実の投げ縄を使って彼からドクター・ポイズンがマスタードガスの新兵器を開発していることを聞き出し、ダイアナは「外の世界」の悲惨さにショックを受ける。戦いを引き起こす首謀者・ルーデンドルフ総監こそが戦いの神アレスと確信したダイアナは、トレバーとともに「外の世界」へ旅立ち、戦争の早期終結のためロンドンへ向かう。
ダイアナは「外の世界」の異文化に戸惑いながらも、スティーブが集めた仲間の力を借りつつ、戦場の最前線や要人の祝賀会へ赴いてルーデンドルフを探し、ついに倒すことに成功する。しかしその後も戦争は終結せず、それが世界に平和をもたらす唯一の方法だと信じていたダイアナは、現実に打ちのめされてしまう。その時パトリック卿に成り代わっていたアレスがダイアナの前に姿を現し、「戦争こそ人間の本性だ」とその愚かさを説き、協力して人間を一掃し世界を再創造するよう迫る。人間の「悪」に失望していたダイアナはその言葉に籠絡されかけるが、トレバーとの会話を思い出し、人間の「善」の部分を思い直す。人間の愚かさを受け入れ、与えられた力を守るために使う決心をしたダイアナは、真の力を解放してアレスとの戦いに決着をつける。やがてロンドンで休戦協定が締結され、戦争は終わりを迎えた。
それから時は流れ、現代のダイアナは、ブルース・ウェインから送られた当時の写真を眺めながらトレバーとの約束を再確認する。
ワンダーウーマン スタッフ
監督:パティ・ジェンキンス
脚本:アラン・ハインバーグ
原案:ザック・スナイダー,アラン・ハインバーグ,ジェイソン・フュークス
原作:DCコミックス
製作:チャールズ・ローヴェン,デボラ・スナイダー,ザック・スナイダー,リチャード・サックル
製作総指揮:スティーヴン・ジョーンズ,ジェフ・ジョンズ,ジョン・バーグ,ウェスリー・カラー,レベッカ・スティール・ローヴェン
音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影:マシュー・ジェンセン
編集:マーティン・ウォルシュ
制作会社:DCフィルムズ,ラットパック・エンターテインメント,アトラス・エンターテインメント,クルエル・アンド・アンユージュアル・フィルムズ,テンセント・ピクチャーズ,ワンダ・メディア
配給:ワーナー・ブラザース
ワンダーウーマン キャスト
ダイアナ / ワンダーウーマン:ガル・ガドット
アマゾン族の王女。高い戦闘能力と人間離れした身体能力、美貌を有している。外界から隠されたセミッシラ島で育ったが世界の知識は非常に豊富で、古代語を含めた世界中の数百の言語を話せる他、化学式を読み解く事ができる。一方で、外界から遮断されたセミッシラで育ったために世間一般の常識には非常に疎く、外界では戦わない人間が着けているドレスや下着を鎧と勘違いする。外界に出て以降はトレバーがとっさに思い付いたダイアナ・プリンスと名乗る。ガドットはキャラクターについて「大きな力を持っているが最終的には様々な感情を抱える人間になると述べた。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の時との違いについてガドットは「彼女がまだ世間知らずな100年前に遡る。若い理想主義者で純真。みんなが見てきたような経験豊富で思慮深い成熟した戦士とは異なる」と述べた。『BvS』での衣装は彩度を落としたミッドナイトブルーとダークレッドで統一されたものだったが、本作では原作に近い赤・青・金の派手なカラーリングとなっている(ただし星条旗は描かれていない)。強靭な肉体だが、銃弾を受ければ傷つくので盾や銀の腕輪で防ぐ描写が多い。跳躍力も高いが飛行能力はない。
8歳のダイアナ:リリー・アスペル
12歳のダイアナ:エミリー・キャリー
スティーブ・トレバー:クリス・パイン
アメリカ陸軍航空部のパイロット、アメリカ外征軍大尉。イギリス軍諜報部に協力し、連合国側のスパイをしている。ドイツ軍から新兵器の情報の描かれたノートを奪って逃走したが追撃に遇い、セミッシラに不時着したところをダイアナに助けられる。ドイツの新兵器による大量虐殺を阻止する為、ダイアナの協力を得ながら新兵器の秘匿基地破壊をイギリスに進言するも講和が近い為に無下に扱われた。ドイツの新兵器の使用を阻止する為にダイアナや傭兵達と共に敵地へ赴く。
アンティオペ将軍:ロビン・ライト
ヒッポリタ女王の妹でありダイアナの叔母。アマゾン族の将軍。幼い頃よりダイアナの才能を見抜き、最強の戦士にするべく厳しい訓練を行う。
エーリヒ・ルーデンドルフ総監:ダニー・ヒューストン
ドイツ軍の独裁的な総監。戦争狂で、講和に傾く情勢を苦々しく思っており、戦争継続の為にイザベル・マル博士にガス兵器の開発を命じる。
パトリック・モーガン卿:デヴィッド・シューリス
イギリス人の政治家、貴族。講和に傾く情勢で新兵器の破壊作戦に乗り気でないイギリスに代わり、スティーブの新兵器破壊作戦を非公式に支援する。
ヒッポリタ女王:コニー・ニールセン
セミッシラを治める女王でありダイアナの母。娘を「私の一番の宝物」と称するほどに愛しており、ダイアナの身を案じるあまり戦士になることを許さなかったが、アンティオペの説得を受け入れ、訓練を許可する。
イザベル・マル博士 / ドクター・ポイズン:エレナ・アナヤ
毒物の専門家であるマッドサイエンティスト。顔の左半分から喉にかけて火傷の痕があり、それを隠す為に陶器で出来た肌色のマスクを付けている。ルーデンドルフの命令で、防毒マスクが効かない新型の毒ガスの開発を行なっている。
エッタ・キャンディ:ルーシー・デイヴィス
スティーブ・トレバーの秘書。
サミーア:サイード・タグマウイ
フランス領モロッコの諜報員。潜入を得意とし、多数の言語を操る。役者志望だったが人種差別で断念して兵役についた。
チャーリー:ユエン・ブレムナー
スコットランド人の狙撃手。トラウマを抱えている。
酋長:ユージーン・ブレイブ・ロック
ネイティブ・アメリカンであり、戦地で物資の横流しをする密輸業者。前線の兵士たちに信望がある。
メナリッペ:リーサ・ローヴェン・コングスリ
アマゾン族の一人。アンティオペの副官。
ムネモシュネ:ジョセッテ・シモン
ベネニア:ダウツェン・クルース
エピオーネ:エレノア・マツウラ
アカンタ:フローレンス・カサンバ
アルテミス:アン・ウルフ
ファウスタ:レイチェル・ピックアップ
マリー:フローラ・ニコルソン