ウォーターワールドは、1995年公開のアメリカ合衆国の映画。地表が海で覆われた世界を舞台に、伝説の陸地・ドライランドの地図をめぐる冒険と戦いを描く。ケビン・コスナーが製作・主演を務めたSFアクション。本作の撮影はハワイ沖で行われたが、セットを移動するだけでも6時間はかかり、また海が荒れたせいで撮影が丸一日中止してしまうことがあった(それだけで1日25万ドルの損失が出た)。それ故製作費は当時で1億7500万ドルという莫大なものになった作品だが、興行収入は必ずしも良いと言えるものではなく、世界市場でようやく足が出ずに終わるくらいだった。アカデミー賞では1995年度音響賞を受賞した。最低映画作品を決める第16回ゴールデンラズベリー賞では最低助演男優賞をデニス・ホッパーが受賞し、最低作品賞、最低男優賞、最低監督賞はノミネートにとどまった。
ウォーターワールド 映画批評・評価・考察
ウォーターワールド(原題:Waterworld)
脚本:22点
演技・演出:15点
撮影・美術:17点
編集:7点
音響・音楽:8点
合計69点
映像はすごい!!製作費が莫大なのも頷ける!だがしかし、脚本はB級、Z級のポテンシャルで衣装や小道具に凝っているようにみえますが、海上のマッドマックスな感じでしかありません。あと主人公の性格もマッドマックスのマックスの受け売りな感じがすごくしてしまいます。この映画については、ツッコミどころが多いのですが、めちゃくちゃ頑張っている感じはすごく伝わってくるので一周回って味がある・面白いかも?と思える映画になりました。
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ウォーターワールド あらすじ(ネタバレ)
未来の地球は、温暖化の進行により北極・南極の氷が溶けて海面が上昇した結果、海だけが広がる海洋惑星となった。そんな状況下でも人類は、海の上で「環礁」と呼ばれる浮遊島を建造して生き残っていた。彼らの間では地球のどこかに存在すると伝えられる「ドライランド」という伝説が広まっていた。
一人で海を旅する男はマリナーと呼ばれている人類のひとりであった。マリナーは貴重品となっていた土と食料品を交換するため、ある環礁を訪れるが、そこで彼がミュータントであることが発覚し、彼は環礁の人々に捕えられてしまう。マリナーは処刑されそうになるが、そこに海賊集団「スモーカー」が現れ戦闘が始まる。どさくさに紛れて環礁で暮らすヘレンに助け出されたマリナーは、彼女とドライランドへの地図が彫られた少女エノーラと共に環礁を脱出し、ドライランドに向かうことになる。一方、ドライランドへの上陸を企むスモーカーの助祭(ディーコン)は、取り逃がしたヘレンを探し出すように命令する。
初めはヘレンとエノーラを厄介者扱いしていたマリナーだったが、次第にエノーラの純粋さに心を開くようになる。マリナーたちはスモーカーの追撃をかわしながらドライランドを目指すが、エノーラはスモーカーに連れ去られ、マリナーのヨットも燃やされてしまう。残されたマリナーとヘレンは、スモーカーに襲撃された際に環礁から気球で脱出したグレガーに助け出され、マリナーはエノーラを取り戻すためスモーカーズの根拠地エクソン・ヴァルディーズに乗り込む。マリナーは、エクソン・ヴァルディーズの石油に火を放ち沈没させ、助祭からエノーラを取り戻し、グレガーたちの気球に乗りドライランドに向かう。
数日後、マリナーはドライランドに到着したが、彼はミュータントである自分は陸上には適合できないことを理解した。そしてヘレンやエノーラたちと別れ海に帰っていった。
※本作には劇場公開版にカットされた40分のシーンを追加した特別版が存在する。
追加されたのは海に暮らす人々の生活風景や、船を破壊されたマリナーが漂流するシーンに加えて、マリナーがドライランドから立ち去った後に人々がエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイのエベレスト山頂到達を記録した金属板を発見するシーンなどである。
ウォーターワールド スタッフ
監督:ケヴィン・レイノルズ
脚本:ピーター・レイダー,デヴィッド・トゥーヒー
製作:ケビン・コスナー,ジョン・デイヴィス,チャールズ・ゴードン,ローレンス・ゴードン
製作総指揮:イロナ・ハーツバーグ,アンドリュー・リクト,ジェフリー・A・ミューラー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード,アーティー・ケイン
撮影:ディーン・セムラー,スコット・フューラー
編集:ピーター・ボイル
配給:ユニバーサル映画
ウォーターワールド キャスト
マリナー:ケビン・コスナー
ディーコン:デニス・ホッパー
ヘレン:ジーン・トリプルホーン
エノーラ:ティナ・マジョリーノ
老グレゴール:マイケル・ジェッター
ノード:ジェラルド・マーフィ
保安官:R・D・コール
ドリフター:キム・コーツ ※登場シーンカット
ドクター:ジョン・フレック
水上機パイロット:ジャック・ブラック
プライアム:ゼイクス・モカエ
長老:サブ・シモノ