ウルトラヴァイオレットは、2006年にアメリカで製作されたSF映画。『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチが、同じく女性戦士役に扮したスタイリッシュSFアクション。21世紀末、人類VS超人間(ファージ)の戦いが勃発。
ウルトラヴァイオレット 映画批評・評価・考察
ウルトラヴァイオレット(原題:Ultraviolet)
脚本:10点
演技・演出:5点
撮影・美術:8点
編集:5点
音響・音楽:6点
合計34点
作品のオリジナル要素がほとんど感じられず、CGもチープで劣化版マトリックスのような作品でした。主演ミラ・ジョヴォヴィッチのプロモーションビデオのような演出なのでストーリーが入ってきません。ミラが好きな人には必見の映画かもしれませんが、思っていた以上につまらない。思っていた以上にマトリックスのパクリで、マトリックスにソードアクションを加えたような感じです。そこが唯一の見どころかもしれません。それもなんかバイオハザードで見たような。。。。
この映画のために、1年間もの歳月をかけてトレーニングを積んだというミラは「オリンピック選手に匹敵する厳しいトレーニングだったけど、それだけの価値はあったわ」と語っている。
同監督作品『リベリオン』では、東洋武術と銃の技術を融合した“ガン=カタ”と呼ばれるオリジナル格闘技を考案し、カルト的人気を博したが、今度は“ガン=カタ”的なアクション(劇中設定ではガン=カタとは謳っていない)に加えて新体操にヒントを得て、再び独自のアクションシーンを描いた。
リベリオンに比べ、ドラえもんのポケットのような、四次元式のケースや使い捨ての携帯電話などSF的なガジェットが多くなっているが、一部を除き登場する銃器はベレッタM92など現代と同じ銃が使用されていたり、町並みも主にロケを行った東方明珠電視塔など中国の上海がモチーフとなっており、現代の延長線と言える光景であるなど現実的な「近未来」として表現されている。
ウルトラヴァイオレット あらすじ
21世紀末、新種のウイルスが蔓延、感染した人間は超人的な知能と運動能力を身につけるが、“ファージ”と呼ばれた彼らは、感染後わずか12年で命を落とす運命にあった。ファージの能力を恐れた人間たちは彼らの根絶を企て、政府によるファージ掃討作戦が開始される。追い詰められたファージは地下組織を結成、人間政府との激しい抗争を繰り広げる。やがて政府はファージ絶滅の切り札となる最終兵器の開発に成功する。ファージ側はその情報をつかむと、最終兵器強奪のため、余命36時間の最強の殺し屋ヴァイオレットを送り込む。かつて、感染した夫と子どもを政府に殺され復讐に燃えるヴァイオレットは、兵器の入ったケースを研究所から奪い去る。しかし、その直後、彼女は最終兵器がわずか9歳の少年であることを知るのだった。
ヴァイオレットは、シックスと呼ばれるその少年を殺させることが出来ず、ファージを裏切ってシックスと共に逃亡した。ヴァイオレットに味方するファージの医師ガンスは、シックスの体内に人類を全滅させる抗体があり、その副作用で余命が8時間であることを突き止めた。
力尽き、開発者のラクサスに連れ戻されるシックス。ヴァイオレットは、シックスがまだ死んではいないと信じて、彼を救い出すために人間政府のビルに突入した。ラクサスを倒し、シックスを取り戻すヴァイオレット。シックスは、ファージを治療する可能性があることを語るのだった。
ウルトラヴァイオレット スタッフ
監督:カート・ウィマー
脚本:カート・ウィマー
製作:ジョン・バルデッチ,ルーカス・フォスター
製作総指揮:スー・ジェット,チャールズ・ワン,トニー・マーク
音楽:クラウス・バデルト
撮影:アーサー・ウォン,ジミー・ウォン
編集:ウィリアム・イェー
配給:スクリーン・ジェムズ,SPE
ウルトラヴァイオレット キャスト
ミラ・ジョヴォヴィッチ
キャメロン・ブライト
ニック・チンランド
ウィリアム・フィクナー
セバスチャン・アンドリュー
ジェニファー・カプト