トリスタンとイゾルデは、2006年公開のアメリカ合衆国の映画。敵国同士の騎士と王女が恋に落ちるが、王女は政略結婚させられ二人の愛は国を滅ぼしかねないものとなる悲恋物語。監督は「モンテ・クリスト伯」のケヴィン・レイノルズ。製作総指揮は「グラディエーター」のリドリー・スコット。制作会社であるフランチャイズ・ピクチャーズの破産前の最後の映画となった。
トリスタンとイゾルデ 映画批評・評価・考察
トリスタンとイゾルデ（原題: Tristan & Isolde）
脚本：32点
演技・演出：17点
撮影・美術：17点
編集：7点
音響・音楽：7点
合計80点
ワーグナーの傑作オペラやシェイクスピアの戯曲の基にもなった悲恋の物語を映画化。暗黒時代のイギリスを舞台に、禁断の恋に落ちた男女、トリスタンとイゾルデの悲劇が描かれます。
主演のジェームズ・フランコとソフィア・マイルズの演技も素晴らしいのですが、最も難しい演技を要求されるマーク王を演じたルーファス・シーウェルがとても素晴らしい演技を披露しています。
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トリスタンとイゾルデ あらすじ（ネタバレ）
ローマ帝国崩壊後の暗黒時代を舞台に、コーンウォールのマルケ卿は、アイルランドの支配に対抗してブリテン島の部族（ケルト人、ピクト人、アングル人、サクソン人、ジュート人）を団結させる計画を立てています。アイルランド王ドナチャドはこれを阻止し、条約交渉中にタンタロン城を攻撃した。城主とその妻は亡くなりましたが、マルケは幼い息子トリスタンを救いました。マルケはトリスタンを家に迎える。
9年後、トリスタンは戦士となり、マルケに息子のように忠実になった。トリスタンは他のコーンウォールの戦士たちとともにアイルランドの奴隷キャラバンを攻撃する。彼は軍の指導者であり、父親を殺した犯人であり、ドナチャドの娘であるイゾルデ王女の婚約者であるモーホルトを殺害します。
トリスタンは戦いで重傷を負い、死んだと思われていたが、モーホルトの毒剣の影響で苦しんでいるだけだった。葬儀用の船で海に出たトリスタンはアイルランドの海岸に打ち上げられ、イゾルデとメイドのブラニャエに発見される。イゾルデは彼を隠し、看護して健康を取り戻させます。ブラニャエから正体を明かさないように警告されたイゾルデは、トリスタンに自分の名前はブラニャエで、宮廷の女官であると告げる。イゾルデとトリスタンは恋に落ち、ロマンスを始めます。トリスタンのボートが発見された後、二人の恋人は別れる。トリスタンは英雄の歓迎を受けてコーンウォールに戻ります。
ドナチャドはイギリスを倒すことを企て、平和条約を提案し、イゾルデとトーナメントの勝者との結婚を約束する。トリスタンはマルケに代わってトーナメントに優勝しますが、ドナチャドの娘が彼が恋に落ちた女性であるとは知りませんでした。真実を知ったトリスタンは悲嘆に暮れるが、マルケとの結婚が国民間の争いを終わらせることになるため、それを受け入れる。
マルケとイゾルデは結婚しています。彼はイゾルデに優しく、彼女に心から恋をします。イゾルデはマルケに対する愛情を深めますが、彼女の心は依然としてトリスタンに属しています。トリスタンはマルケに対して冷たく距離を置くが、マルケにはその理由が分からない。トリスタンはイゾルデにマルケと一緒にいるのを見るのがどれほど辛いかを伝え、イゾルデはトリスタンに秘密でまた一緒になれると告げる。トリスタンはイゾルデへの愛とマルケへの忠誠の間で引き裂かれるが、最終的にはイゾルデに屈する。彼らは愛を新たにし、不倫を始めます。この事件は、サクソン人の族長で長年マルケの指導に反対してきたウィクトレッド卿によって発見された。ウィクトレッドとドナチャドはこの事件を利用してマルケを打倒し、ウィクトレッドが引き換えにマルケの王位を手に入れると共謀する。
マルケはトリスタンに、イゾルデが浮気していると信じていると告げる。罪悪感に苛まれたトリスタンは、イゾルデと会う予定だった橋を焼き払ってしまう。マルケとイゾルデの戴冠式の後、トリスタンは関係を終わらせようとするが、イゾルデは彼女から離れないでくれと懇願する。彼らはマルケ、ドナチャド、その他の英国王たちに抱き合っているところを捕らえられた。ドナチャドは娘が「売春婦」として扱われていることに激怒したふりをし、同盟を破棄する。これをマルケの弱みと見て、他の王たちもマルケと袂を分かつ。マルケはトリスタンとイゾルデの裏切りに傷つき激怒する。しかし、イゾルデが彼らの歴史を説明すると、マルケは折れる。トリスタンは川に連れて行かれ、イゾルデからマルケが二人とブラニャエを一緒に帰らせていると言われる。トリスタンはイゾルデに、もしイゾルデと一緒に去れば、彼らは愛が王国を崩壊させた者として永遠に記憶されるだろうと告げる。トリスタンはイゾルデとブラニャエを乗せた船を岸から押しのけ、続く戦いへと逃走する。
同時に、マルケの甥でトリスタンの友人であるメロトは、叔父がトリスタンを長年好んできたことに常に憤慨しており、ウィクトレッドに城への隠し通路を案内する。ウィクトレッドはメロトに、マルケが倒されたら自分が王になると告げる。しかし、通路に入ると、ウィクトレッドはメロトを刺し、軍隊を城に忍び込ませます。マルケとその軍隊は、城の外にいるドナチャドの軍隊と城内のウィクトレッドの部下の間にすぐに閉じ込められてしまう。
トリスタンはトンネルを通って城にこっそり戻り、そこでメロトを見つけます。彼らはメロトが亡くなる直前に和解します。トリスタンはマルケの兵士たちが城を確保するのを手伝うが、ウィクトレッドとの戦闘で致命傷を負いながらもなんとか殺害することに成功する。トリスタン、マルケ、そして彼の兵士たちが現れ、ウィクトレッドの生首をドナチャドに差し出す。マルケはイギリス国王に対し、イギリスを単一の自由国家とするよう支援するよう要請する。これに触発されたイギリス軍はドナチャドとその軍隊を攻撃します。
マルケはトリスタンを川まで運び、そこでイゾルデと出会う。トリスタンは息を引き取りながらイゾルデにこう告げる。 「生が死よりも偉大かどうかは分かりません。しかし、愛はどちらよりも偉大でした。」イゾルデはトリスタンを埋葬し、墓のそばに2本の柳を植え、絡み合って成長します。その後、イゾルデは歴史から姿を消し、二度と現れることはありません。マルケはアイルランド人を破り、英国を統一し、生涯の終わりまで平和に統治します。
トリスタンとイゾルデ スタッフ
監督：ケヴィン・レイノルズ
脚本：ディーン・ジョーギャリス
製作：リサ・エルジー,ジャンニーナ・ファシオ
製作総指揮：リドリー・スコット
音楽：アン・ダッドリー
撮影：アーサー・リーンハート
編集：ピーター・ボイル
製作会社：スコット・フリー・プロダクションズ,フランチャイズ・ピクチャーズ
配給：20世紀FOX
トリスタンとイゾルデ キャスト
トリスタン：ジェームズ・フランコ
イゾルデ：ソフィア・マイルズ
マーク：ルーファス・シーウェル
ドナカー：デヴィッド・パトリック・オハラ
ウィクトレッド：マーク・ストロング
メロート：ヘンリー・カヴィル
ブラーニャ：ブロナー・ギャラガー
ボドキン：ロナン・ヴィバート
エディス：ルーシー・ラッセル
レオン：JB ブランク
モーホルト：グラハム・ムリンズ
サイモン：レオ・グレゴリー
オリック：デクスター・フレッチャー
アラゴン：リチャード・ディレーン
カーセヴァル：ハンス・マーティン・スタイアー
ケイ：トーマス・モリス
アンウィック：ジェイミー・キング
ロスガー：ウォルフガング・ミュラー
若き日のトリスタン：トーマス・サングスター
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