コルドラへの道は、1959年公開のアメリカ合衆国の映画。「アレキサンダー大王」のロバート・ロッセンが監督したメキシコ革命を背景とするドラマ。「縛り首の木」のゲイリー・クーパーをはじめ、リタ・ヘイワース、ヴァン・ヘフリン、タブ・ハンターらが顔を合せている。原作はグレンドン・スウォースアウト。
コルドラへの道 映画批評・評価・考察
コルドラへの道(原題:They Came to Cordura)
ゲーリー・クーパー主演、リタ・ヘイワース共演。名匠ロバート・ロッセン監督の西部劇。メキシコ反乱軍に襲われたアメリカの陸軍部隊を5人の騎兵隊員が救った。戦闘を見ていたソーン少佐は、彼らを名誉勲章に推薦する。叙勲のため、また反乱軍を支援し反逆罪に問われた女性ギアリーを軍に引き渡すため、一行はコルドラ基地へ向かうが、途中で反乱軍に馬を奪われてしまう。過酷な道のりに、兵士の心は次第に荒れはじめるが…。
人間の限界を超えた苛酷な道中、彼らは無事にコルドラに着く事ができるのであろうか?
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コルドラへの道 あらすじ(ネタバレ)
1910年に起ったメキシコのパンチョ・ビラ将軍の動乱は、1916年になってテキサス、ニュー・メキシコ地方へと拡大した。アメリカ陸軍は鎮圧のためパーシング将軍を派遣した。この戦闘に参加したソーン少佐(ゲイリー・クーパー)は、戦線で銃弾を避けるため橋の陰に身を隠した。この行為が罪に問われ、卑怯者として後方勤務に左遷された。その頃、革命軍の逆襲を受けたロジャース大佐の部隊を、第12騎兵隊の分遺隊員5人が救った。この戦闘を観ていたソーンは、彼らを名誉賞受賞者に推薦し、後方のコルドラ基地に移すことを考えた。同時に革命軍に加担した牧場の娘アデレイデ(リタ・ヘイワース)も護送することになった。一行は途中で革命軍の襲撃を受け、乗馬を奪われた。彼等は荒野を徒歩で進んだ。一行のトルビー大尉(R・コンテ)はロジャース大佐に侮辱され、彼をうらんでいた。チョーク軍曹(ヴァン・ヘフリン)はスペイン人を憎悪していた。ホウラー中尉(タブ・ハンター)は護身のために闘い、レンチーハウゼン1等兵(D・ヨーク)は何もせず、ヘザーリントン1等兵(M・カラン)は重傷を負っていた。彼らは勇気などなく、偶然が彼らを英雄にしたのが真実だった。彼らは名誉賞をもらうことで、自分達の名前が出るのを喜ばなかった。ソーンは不審に思った。日が経つにつれて彼等は狂暴になり、すきあらばアデレイデの肉体を狙った。ソーンはそんな男から彼女を守り、彼らの反感を買った。卑怯者でないソーンにアデレイデは惹かれた。彼女は寝ているソーンを殺そうとしたチョークに、自分の体を与えて救った。手押し車が故障し、ソーンは疲労で倒れた。チョーク達はソーンを殺そうとした。その時、担架の上のザーリントンが今までのソーンの立派な態度を指摘して彼らを制した。ソーンは立ち上がり一同に“さあ行こう”と声をかけた。行手にコルドラの町がみえた。
コルドラへの道 スタッフ
監督:ロバート・ロッセン
脚本:アイヴァン・モファット,ロバート・ロッセン
原作:グレンドン・スウォーサウト
製作:ウィリアム・ゲッツ
音楽:モリス・W・ストロフ
撮影:バーネット・ガフィ
配給:コロンビア ピクチャーズ
コルドラへの道 キャスト
ソーン少佐:ゲイリー・クーパー
アデレード:リタ・ヘイワース
チョーク軍曹:ヴァン・ヘフリン
トルビー伍長:リチャード・コンテ
ファウラー少尉:タブ・ハンター
レンチハウゼン:ディック・ヨーク
へザリンドン一等兵:マイケル・カラン
ロジャース大佐:ロバート・キース
アレアガ隊長:カルロス・ロメロ
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