トランスポーターは、2002年公開のフランス・アメリカ合衆国合作映画。どんな依頼品も正確に目的地まで届けるプロの運び屋と、その依頼品である女が追っ手との壮絶な闘いを繰り広げる。何でも運ぶプロの運び屋を主人公とするカーアクション映画である。『TAXi』シリーズ等で知られるリュック・ベッソンが製作・脚本を手掛け、ジェイソン・ステイサムが主人公を務める。
トランスポーター 映画批評・評価・考察
トランスポーター(仏題:Le Transporteur, 英題:The Transporter)
脚本:28点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計82点
ジェイソン・ステイサムのアクションスターの地位を確固たるものにした映画になります。このシリーズはジェイソン・ステイサムはいい感じなのですが、女優のビジュアル的個性が強め、演技も含めて評価が分かれる感じでした。予算の都合もあるのでしょうが、仮にステイサムが最初じゃなければ、ここまでヒットはしていないように思います。ステイサムにとっては良いPR映画になったと思います。
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トランスポーター あらすじ(ネタバレ)
主人公のフランク・マーティンは、黒いBMW735i(E38)を愛車とする運び屋(トランスポーター)である。高額な報酬と引き換えに、どんな品物も時間厳守で目的地に運ぶことを生業としている。そして彼は自分の仕事に対して「契約厳守」「(依頼者の)名前は聞かない」「依頼品を開けない」の3つのルールを課し、同時に運び屋としての信用を得ている。また、彼は特殊部隊に5年いた経歴を持ち、その天才的な運転技術と共に各種格闘術にも長けている。
フランクはある組織から仕事を請け負い、品物の大きなバッグを受けとり目的地へ向かう。しかし、輸送中に車がパンクをする。修理のためにトランクをあけると品物が動いているのに気づく。はじめは無視を決め込むが、自らに課したルールの1つ「依頼品は開けない」を破ってバッグの中身を開けると、中には手足を縛られ口をテープで封じられた中国人の女が入っていた。フランクは女に飲み物を与え、トイレに行きたいという要求を聞いてやるが、そのために森の中に逃げられてしまう。
しかしすぐに捕まえ、目的地に届けて契約を遂行する。そこで再び荷物を運ぶ依頼をウォールから引き受けたフランクだが、立ち寄ったドライブインでジュースを買って車に戻ろうとしたところ車が爆発する。殺されかけたフランクは怒り、依頼主のところに行き復讐を果たす。しかしウォールは不在で、組織のアジトから車を奪い逃走するが、車の中には最初に届けた中国の女性、ライ・クワイが乗っていた。フランクはライを置き去りにするに偲びず、家につれて帰る。
フランクの車の爆発の事でタルコニ警部が事情聴取に来るが、ライの機転で上手にかわす。その後、組織のボスが手下とともにフランクの家を急襲する。危機一髪で二人はなんとか脱出するが、フランクはそもそも仕事のルールを破った事を後悔し、ライと別れようとする。しかしライから組織が人身売買を行い、ライの家族も被害に遭ってる事を聞き、組織から人々を救い出す事を決心し再び組織に乗り込む。
ただライの話には半分嘘が含まれていて、実はライの父親も人身売買に関わる黒幕であることがわかる。予想外の展開に戸惑うフランクは組織に捕らえられるが、タルコーニ警部が乗り込んで来たため、身柄は警察に移される。人身売買の証拠はないものの、ライを信じるフランクは、タルコーニ警部の計らいで警察を脱出し、単身で人身売買の輸送コンテナがあるという現場に向かう。
そこで大勢の敵を相手に次々と倒し、とうとうウォールからコンテナを運ぶトラックを奪うことに成功する。しかし油断したときに、一度は退けたはずのライの父親が現れ再び窮地に陥るが、ライが父親を射殺し命を救われる。売買されるはずだった400人の子供たちも無事に助けられた。
トランスポーター スタッフ
監督:ルイ・レテリエ,コリー・ユン
脚本:リュック・ベッソン,ロバート・マーク・ケイメン
製作:リュック・ベッソン,スティーヴ・チャスマン
音楽:スタンリー・クラーク
撮影:ピエール・モレル
編集:ニコラス・トレンバシウィック
製作会社:ヨーロッパ・コープ,20世紀フォックス,Canal+,カレント・エンターテインメント,TF1 フィルム・プロダクション
配給:20世紀フォックス,アスミック・エース
トランスポーター キャスト
フランク・マーティン:ジェイソン・ステイサム
運び屋。運転技術に非常に優れ、元軍人ということもあり、武器の扱いや白兵戦にも長けているプロフェッショナル。冷静沈着で殺人にも携わる冷酷な性格だが、これは仕事のプロとして形成されたものであり、本来は弱者を見捨てない優しい性格。
ライ・クワイ:スー・チー
フランクが仕事の過程で拾った女性。自分を助けてくれたフランクを慕っているが、自分の素性を悟られたくないあまりに、頻繁に嘘をつく場面も少なくなかった。
ウォール・ストリート:マット・シュルツ
犯罪組織の一員。フランクに仕事を依頼したが荷物の中身を見られたことで因縁が発生する。
タルコニ警部:フランソワ・ベルレアン
フランクの知人。警察関係者としてフランクを探っているが、人柄は認めており、助力は惜しまず、彼の手助けなくしては突破できなかった事態も多かった。
ミスター・クワイ:リック・ヤン
ボス:ディディエ・サン・ムラン
パイロット:ヴァンサン・ネメス
ニュースキャスター:アドリアン・デアルネル
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