スペシャリストは、1994年公開のアメリカ合衆国の映画。巨大犯罪組織に両親を殺された女と、彼女に雇われた爆破のプロフェッショナルが組織に戦いを挑むサスペンスアクション。映画史上空前の大爆発の中、激烈なクライマックスを迎える、最も危険なふたり!合計7回の爆破シーンの迫力と、主演の2人が繰り広げる濃厚なラヴシーンが見どころ。監督は「山猫は眠らない」で注目を集めたルイス・ロッサ。
スペシャリスト 映画批評・評価・考察
スペシャリスト(原題:The Specialist)
脚本:27点
演技・演出:16点
撮影・美術:17点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計74点
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スペシャリスト あらすじ(ネタバレ)
フロリダ州マイアミ。フリーの爆破作業請負人のレイ・クイック(シルヴェスター・スタローン)は、電話でメイ・マンロー(シャロン・ストーン)と名乗る女から、3人の男を爆殺してほしいと依頼される。彼女は幼い頃、巨大犯罪組織レオン・ファミリーに両親を殺され、復讐の機会を伺っていた。レイは自分は殺し屋ではないと一度は断るが、メイの熱意とその魅力的な声にひかれ、単独で調査を開始する。
一方、メイも偽名を使って色仕掛けでファミリーのドンであるジョー・レオン(ロッド・スタイガー)の息子トマス(エリック・ロバーツ)に近づく。彼女の命懸けの行動を知ったレイは、依頼を引き受ける。彼は卓抜した爆破技術で、レオンの手下2人を鮮やかに葬った。ファミリーは騒然となるが、相談役兼警備担当のネッド(ジェームス・ウッズ)はプロの仕業と睨む。彼はボスのジョーを通じて警察の指揮権を手に入れると、大々的な捜査と警備を開始するが、レイは最後の標的トマスの息の根を止める。
ネッドはかつてCIAでレイの上司であり、その任務上の行き過ぎをレイに告発されて懲戒処分になった男だった。2人は互いの存在をはっきりと知る。全ての仕事を終えたレイはメイと初めて対面し、一夜を共にする。しかし、翌朝、メイは彼を事件に巻き込んだ罪悪感から姿を消してしまう。
息子を殺されて怒り狂うジョーから犯人を捕らえるよう命じられたネッドはメイを拉致し、卑劣な罠でレイを待ち受ける。レイは得意の爆破テクニックで危機を切り抜け、メイを救い出して隠れ家に向かった。だが、そこはネッドと警官隊に包囲されていた。勝ち誇ったネッドが進入して来た時、レイが隠れ家の四方に仕掛けていた大量の爆弾が、一斉に大爆発を始める。ネッドと最後の対決の時を迎えたレイは相手を倒し、メイと共に無事に脱出した。
スペシャリスト スタッフ
監督:ルイス・ロッサ
脚本:アレクサンドラ・セロス
製作:ジェリー・ワイントローブ,スティーヴ・バロン,チャック・ビンダー,ジェフ・モスト
音楽:ジョン・バリー
主題歌:グロリア・エステファン「ターン・ザ・ビート・アラウンド」
撮影:ジェフリー・L・キンボール
編集:ジャック・ホフストラ
配給:ワーナー・ブラザース
スペシャリスト キャスト
レイ・クイック:シルヴェスター・スタローン
爆弾物のスペシャリスト。暴漢を滅多うちにするなど腕っぷしも強い。標的を抹殺することに躊躇はないが、たとえターゲットがその場にいても無関係、特に子供などを巻き込むことを懸念するなどそれなりの良識は持っており、これがネッドとの確執に繋がった。ネッドを告発し、自身もCIAを辞職した。その後、フリーの爆破請負人となる。
メイ・マンロー:シャロン・ストーン
レイも魅了されるほどの美声をもった女性。子供の頃に両親を殺害され、敵討ちをレイに依頼する。個人的にも自分が引導を渡すことを考えている。
ネッド・トレント:ジェームズ・ウッズ
レイの上官。階級は大佐。先の事件により、レイに告発を受けCIAを追われた。レイに恨みを持ち復讐を果たすため、トマスとメイを利用する。
ジョー・レオン:ロッド・スタイガー
マフィアのボスでトマスの父親、メイの両親を殺害するように命じた。警察の幹部と繋がっており、ネッドをレイを捕まえるため捜査に引き入れる 手引きをした。
トマス・レオン:エリック・ロバーツ
ジョーの息子で、メイの両親を殺害した。
チャーリー:マリオ・エルネスト・サンチェス
ストロングアーム:セルジオ・ドーレJr.
スタン・マンロー:チェイス・ランドルフ
マニー:ブレント・セクストン
爆弾専門家:アルフレッド・アルバレス・カルデロン
本部長:スティーヴ・ラウラーソン