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ヴァチカンのエクソシスト|生涯に数万回の悪魔祓いを行った実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録を、ラッセル・クロウ主演で映画化

ヴァチカンのエクソシスト
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ヴァチカンのエクソシストは、2023年公開のアメリカ合衆国の映画。実在したヴァチカンのチーフ・エクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父(1925年誕-2016年没)。彼が対峙した<邪悪な悪魔>との壮絶な戦いを、アカデミー賞受賞の名優ラッセルクロウ主演で映画化!1987年7月、ローマ教皇から依頼を受けたアモルト神父は、ある少年の悪魔祓いに挑むが……。

ヴァチカンのエクソシスト 映画批評・評価・考察

ヴァチカンのエクソシスト

ヴァチカンのエクソシスト(原題:The Pope’s Exorcist)

脚本:32点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計80点

骨太のオカルトアドベンチャー的な映画に仕上がっていて、フリードキンの元祖『エクソシスト』とキアヌ・リーヴス主演の『コンスタンティン』を合わせたような作品です。従来のオカルト映画の空気感とバトル要素はエンタメ感のある仕上がりです。怖くないのでホラー映画としてはちょっと物足りないかもしれません。

この手の映画は、キリスト教徒の信者向けでもあると思います。若い世代は信仰心が薄いので、分かりやすく、やや過激に宣教する作品のようにも思えます。


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ヴァチカンのエクソシスト あらすじ(ネタバレ)

1987年。教皇直属のチーフ・エクソシストのガブリエーレ・アモルト神父はイタリアの村を訪れ、地元の司祭と共に悪魔祓いを行い、憑りつかれた村人を解放する。しかし、協会の許可を得ずに悪魔祓いをしたことが問題視され、呼び出しを受けてしまう。アモルトは悪魔祓いに懐疑的なサリバン枢機卿から糾弾されるが、アモルトは「精神を病んだ村人に対して心理療法を行っただけ」と反論する。ルムンバ司教の擁護があったものの、話を聞き入れない枢機卿たちに嫌気が差したアモルトは、その場を立ち去る。その後、アモルトは教皇から、悪魔に憑りつかれた少年ヘンリーを救うため、スペインに向かうように指示される。

ヘンリーは過去に遭遇した事故のトラウマで言葉を話せなくなった少年で、姉エイミーと共に母ジュリアに連れられてスペインの村にある修道院を訪れていた。ジュリアは相続した修道院を売却するために修復作業を依頼していたが、作業員たちは地下で発生したガス爆発をきっかけに作業を拒否して工事が中断する。同じころ、ヘンリーの身に超常現象が発生したため、ジュリアは彼を病院に連れて行くが、検査の結果、ヘンリーの身体に異常は発見されなかった。修道院に戻ったヘンリーは「司祭を連れてこい」と要求したため、地元のトマース・エスキベル神父が対応するが、ヘンリーは彼を嘲笑い、追い返してしまう。その後、アモルトが修道院に到着し、エスキベルを助手にしてヘンリーと対峙するが、エクソシストの訓練を受けていないエスキベルはヘンリーに翻弄されてしまう。アモルトは悪魔祓いを行うに際し、ジュリアに信仰の大切さを説き、ヘンリーのために祈りを捧げるように促す。しかし、悪魔の強力な力を前にして、アモルトの悪魔祓いは難航する。ローマでは教皇がヘンリーの一件について調査を進めていたが、その最中に意識を失い病院に搬送される。一方、アモルトは悪魔の正体を探る中で、修道院の井戸がヴァチカンによって封印されていることに気付き、そこからスペイン異端審問を始めたエクソシストが悪魔に憑りつかれ、カトリック教会に潜入して悪事を働いていたことを突き止める。アモルトとエスキベルは井戸の中にカトリック教会の封印された地下施設に辿り着き、悪魔の正体がアスモデウスであることを突き止める。

アモルトとエスキベルは悪魔祓いに取りかかる前に、アスモデウスに付け入られる隙を与えないため告解し、互いの罪を赦し合う。アモルトはパルチザンとして第二次世界大戦を生き延び、カトリック教会の神父になった後、精神を病んだ女性から助けを求められるが、彼女の自殺を阻止できなかったことを告白する。一方、エスキベルは未婚の女性と姦淫したものの、彼女とは結婚しなかったことを告白する。告解を終えたアモルトはエスキベルに不思議のメダイを渡して悪魔祓いを始めるが、アスモデウスは2人に助けられなかった女性の幻影を見せて翻弄する。エスキベルはアスモデウスから解放されたヘンリーをジュリアに託して地下施設に向かうが、そこにはアスモデウスに身体を乗っ取られたアモルトがいた。アモルトの身体を乗っ取ったことでアスモデウスの影響力はヴァチカンにも及び、サリバンはアスモデウスの力を目の当たりにして意識を失う。エスキベルが祈りを捧げると、アスモデウスは女性の姿に変身して2人を襲うが、告解を経てトラウマを乗り越えた2人は惑わされることなく祈りを捧げ続け、アスモデウスを祓うことに成功する。

アスモデウスが地上から消滅したことでヘンリーと教皇の体調は回復する。アモルトがエスキベルを連れてヴァチカンに戻ると、サリバンが休養のためヴァチカンを離れ、ルムンバが後任となっていた。2人はルムンバに連れられてヴァチカンの地下にある資料室に入り、アモルトが修道院から持ち帰った地図から、世界各地の199か所に悪魔が宿る場所が判明したこと、それらの土地に赴いて悪魔祓いを行うように指示される。ルムンバの指示を受けたアモルトは、エスキベルに「一緒に地獄に行くことになりそうだ」と語りかける。

ヴァチカンのエクソシスト スタッフ

監督:ジュリアス・エイヴァリー
脚本:マイケル・ペトローニ,エヴァン・スピリオトポウロス
原案:マイケル・ペトローニ,R・ディーン・マクレアリー,チェスター・ヘイスティングス
原作:ガブリエーレ・アモルト『エクソシストは語る』
製作:ダグ・ベルグラッド,マイケル・パトリック・カチュマレク,ジェフ・カッツ
製作総指揮:ジョー・ホームウッド,ソフィー・キャシディ,エドワード・J・シーバート
音楽:ジェド・カーゼル
撮影:カリッド・モタセブ
編集:マット・エヴァンス
製作会社:スクリーン ジェムズ
配給:ソニー・ピクチャーズ リリーシング,ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

ヴァチカンのエクソシスト キャスト

ガブリエーレ・アモルト神父:ラッセル・クロウ
トマース・エスキベル神父:ダニエル・ゾヴァット
ジュリア・バスケス:アレックス・エッソー
教皇:フランコ・ネロ
ヘンリー:ピーター・デソウザ=フェイオニー
エイミー:ローレル・マースデン
ルムンバ司教:コーネル・ジョン
サリバン枢機卿:ライアン・オグレイディ
アスモデウスの声:ラルフ・アイネソン

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