ザ・マミー/呪われた砂漠の王女は、2017年公開のアメリカ合衆国の映画。怪奇映画の古典「ミイラ再生」を、トム・クルーズ主演でリメイクしたホラーアクション超大作。古代エジプトで、ミイラとして封印された呪われし王女が現代によみがえる!ハリウッドの名門映画会社ユニバーサル・スタジオが、同社の誇るモンスター映画の古典の数々を最新技術でリブートさせる一大プロジェクト“ダーク・ユニバース”の第1弾。
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 映画批評・評価・考察
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(原題: The Mummy)
脚本:10点
演技・演出:12点
撮影・美術:15点
編集:6点
音響・音楽:7点
合計50点
トム・クルーズ主演映画で、ワースト3に入りそうなくらいの出来栄えでした。特撮がすごい?CGがすごい?どれもパッとしません。映像としては、どこかで見たような表現ばかりで目新しさがありませんでした。あえて目新しさを言うならラッセル・クロウにラッセル・クロウじゃなくても良さそうな役をさせている事かな。。。。ものすごく気の毒なセリフと演出でした。ジョン・リスゴーでいいやんこの役。と個人的には思いました。まぁ、トム・クルーズもラッセルと同様で、むしろトムじゃない方が良かったように思える役です。古典ホラーとSFの融合を試みた感じのストーリーだと思うんですが、全体的にまとまりが無いだけの結果に終わったように思えました。監督は、トランス・フォーマー、MI3、スタートレック(最近のシリーズ)の脚本で、大ヒットを飾ったアレックス・カーツマンなんですが、初監督にして駄作を作ってしまったようです。
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 あらすじ(ネタバレ)
古代エジプト。アマネット王女は王位継承順位第1位にあったが、父親であるメネフトラ王に男児が生まれたため、女王として権力を握る夢が潰えてしまった。王の座を諦められなかったアマネットはセトに魂を売り、自分の邪悪な精神を具現化するためのダガーを入手した。一族を殺したアマネットは、自らが神になるために、自分の恋人の肉体に邪神セトを憑依させようとしていた。だが神官たちに真相を見破られてしまい、神官たちはアマネットを永久に生き埋めにする刑に処し、儀式に用いられたオシリス石を別の場所に封印した。
現代のイラク。反乱軍の拠点を空爆した後、ニック・モートンとクリス・ヴェイルは偶然にもアマネット王女の墓を発見してしまった。考古学者のジェニー・ハルジーが調査したところ、その墓は監獄として設計されていることが判明した。グリーンウェイ大佐はアマネットの棺をイギリスへ持ち帰る決断を下した。棺を空輸する飛行機の中、墓で砂漠のクモにかまれたことが原因で、ヴェイルがアマネットの邪悪な力に憑依されてしまった。棺を開けようとしたヴェイルを何とか撃ち殺したニックだったが、グリーンウェイ大佐が銃撃戦で死んでしまった。その直後、飛行機はカラスの群れに襲撃され墜落してしまう。ジェニーはニックから渡されたパラシュートで脱出して無事だったが、彼女以外の全員が死んでしまった。数日後、霊安室で目を覚ましたニックは、ヴェイルの幽霊から「アマネットがセトを現代に蘇らせるための肉体を探している」と告げられる。
2000年以上にも及ぶ封印から解放されたとはいえ、アマネットの肉体はすでに腐敗しきっていた。そこで、アマネットは墜落現場にやって来た救急隊員の生気を吸い取り、自らの肉体を復活させると共に、彼らをアンデッドとして自分の配下に加えた。その後、アマネットはニックとジェニーを罠に掛け、配下たちに二人を殺させようとした。しかし、あと一歩のところで、駆けつけてきたプロディジウム(ロンドン自然史博物館の地下に本部を構える対モンスター組織)の部隊によって身柄を拘束されてしまった。部隊を率いていたジキル博士は「君がアマネットの墓所を開放したとき、彼女は君に呪いを掛けた」「私はアマネットが儀式を完遂するのを妨害しないつもりだ。セトが君に憑依したときこそ、あいつを叩き潰すチャンスになるからだ」とニックに告げた。しかし、ニックがジキル博士の薬を取り上げてしまったため、彼のもう一つの人格であるエドワード・ハイドが表に出て来て暴れ始める。ニックは暴れ出したハイドと戦う羽目になり、薬を注射してようやくハイドを抑え込むことに成功するが、その騒ぎに紛れてアマネットが研究施設から脱走する。
アマネットはニックを求めてロンドン中を暴れ回った後、ロンドン地下鉄の拡張工事現場で発見された十字軍墓地に向かい、騎士たちを復活させて配下に加え、彼らがメソポタミアから持ち出したオシリス石を取り戻す。アマネットは騎士たちに地下鉄でニックとジェニーを襲わせ、彼女を連れ去り地下水道に向かわせる。ニックは騎士たちを追いかけるが、彼らに捕まりアマネットの前に突き出される。十字軍墓地には溺死したジェニーの遺体があり、悲しむニックに対してアマネットは儀式を行いセトを降臨させようとする。ニックはアマネットに戦いを挑むが一蹴され、彼女からオシリス石を奪い破壊しようとする。アマネットは「セトを復活させて、二人で世界を支配しよう」と呼びかけるが、ニックは短剣で自ら命を絶ち、セトの力を得て復活する。アマネットはニックの復活を喜ぶが、彼はジェニーの遺体を見て自我を取り戻し、アマネットから生気を奪いミイラに戻してしまう。ニックは神の力を使いジェニーを生き返らせるが、「変わり果てた姿を見られたくない」と語り、彼女の前から姿を消す。
アマネットのミイラを回収したジキル博士は、彼女を水銀で満たした棺に戻し、再び地中に封印する。ジェニーは神の力を得て姿を消したニックの身を案じ、ジキル博士は彼女に対して「再び戦いが起これば、彼は戻ってくるだろう」と語りかける。そのニックは、生き返らせたヴェイルと共に砂漠の中にあり、彼を連れて冒険の旅に出かける。
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 スタッフ
監督:アレックス・カーツマン
脚本:デヴィッド・コープ,クリストファー・マッカリー,ディラン・カスマン
原案:カール・フロイント『ミイラ再生』
製作:アレックス・カーツマン,クリス・モーガン,ショーン・ダニエル,サラ・ブラッドショー
製作総指揮:ジェブ・ブロディ,ロベルト・オーチー
音楽:ブライアン・タイラー
撮影:ベン・セレシン
編集:ポール・ハーシュ,ジーナ・ハーシュ,アンドリュー・モンドシェイン
製作会社:パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ,K/Oペーパー・プロダクツ,ショーン・ダニエル・カンパニー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 キャスト
ニック・モートン:トム・クルーズ
ジェニファー・“ジェニー”・ハルジー:アナベル・ウォーリス
アマネット:ソフィア・ブテラ
クリス・ヴェイル:ジェイク・ジョンソン
グリーンウェイ大佐:コートニー・B・ヴァンス
ヘンリー・ジキル博士:ラッセル・クロウ
マリク:マーワン・ケンザリ
セト:ハビエル・ボテット
女性リポーター:ソーム・カピラ
男性リポーター:マシュー・ウィルカス
考古学者:ショーン・キャメロン・マイケル
メネフトラ王:セルヴァ・ローゼリンガム