ミッドナイト・アフターは、2014年製作の香港映画。トンネルの向こうには、人間が一人も居ませんでした。生き残った人間、わずか17人。人間の本性をむき出しにする、都市消失SFミステリーホラー!第34回香港電影金像奨8部門ノミネート、第27回東京国際映画祭出品。『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2015』上映作品。
ミッドナイト・アフター 映画批評・評価・考察
ミッドナイト・アフター(原題:那夜凌晨,我坐上了旺角開往大埔的紅VAN The Midnight After)
脚本:10点
演技・演出:15点
撮影・美術:17点
編集:7点
音響・音楽:8点
合計57点
1990年代のウォン・カーウァイ監督などに代表される香港映画の映像美を彷彿させるビジュアルと『28日後…』のダニー・ボイル監督の作風に似た空気感で、質の高いビジュアルと音楽は及第点以上の出来なのですが。。。。。ストーリーが進むにつれて脚本が崩壊していくのと、SF的見識が無茶苦茶なので『?』『はぁ?』が最後まで残り、伏線も回収されることなく幕を閉じるというある種、強引な作品だと思います。
あなたの人生、いつどこでなにが起こるわかりません。愛する人、家族、大切に。みたいな感じのテーマがあったと推測されます。 この映画の空気感は結構好きなので、採点は低いですが90年代の映画が好きで、寛容な心を持った方にはお薦めです。それと、デビット・ボウイの楽曲スペイス・オディティを効果的に使ってたのはセンス良かった。ここだけ感動したかも。
ミッドナイト・アフター あらすじ
夜の香港。小型の深夜バスに乗り合わせた17人の男女。バスは町の中心に向かうためトンネルをくぐる。そして、トンネルを抜けた時、世界からすべての人間が消失してしまう。17人は、バスから降り、人影の消えた町をさまよう。地上に存在する人間はわずか17人という状況下、今までの道徳観が意味を成すのだろうか?やがて、残された人間の内面に潜む怪物が目を醒ましていく。
ミッドナイト・アフター スタッフ
監督:フルーツ・チャン
製作総指揮:フルーツ・チャン
脚本:フルーツ・チャン
撮影:ラム・ワーチュン
編集:ティン・サムファ
配給:松竹メディア事業部
ミッドナイト・アフター キャスト
ファッ:サイモン・ヤム
ヤウ・チーチ:ウォン・ユー・ナム
ユキ:ジャニス・マン
モック・サウイン:クララ・ワイ
運転手:ラム・シュー
シュン:チョイ・ティンヨー
ファイ:サム・リー