危険な遊びは、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。あどけない顔の裏に魔性を秘めた少年の恐怖を描くサスペンス・スリラー。アイドルスター・マコーレー・カルキンが従来のイメージを覆す悪役に初挑戦したことでも話題となった。
危険な遊び 映画批評・評価・考察
危険な遊び(原題:The Good Son)
脚本:29点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計77点
マコーレー・カルキンが悪役を演じたサスペンス。あどけない顔の裏に隠された恐ろしい少年の企みが引き起こす惨劇を描く。
マコーレー・カルキンが『ホーム・アローン』のイメージを逆手にとって、見た目とは裏腹に冷酷な心を持つ少年を演じた衝撃のサスペンス。彼に追いつめられる従兄弟の少年を、まだ幼かったイライジャ・ウッドが正攻法の芝居で好演。対照的な2人が繰り広げる大人顔負けの演技合戦は、主人公が子どもであることを忘れさせ、ショッキングなストーリーを緊迫感たっぷりに牽引してゆく。カルキンの妹役で、彼の実の妹も共演している。
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危険な遊び あらすじ(ネタバレ)
母親が病死した12歳のマーク(イライジャ・ウッド)は、叔父のウォーレス(ダニエル・ヒュー・ケリー)と妻スーザン(ウェンディ・クルーソン)の家に預けられる。スーザンはヘンリーの弟リチャードを水死させて以来、自責と悲しみから立ち直れずにいた。夫妻にはマークと同い年の息子ヘンリー(マコーレー・カルキン)がおり、2人はすぐに仲良くなる。だか、ヘンリーがアーチェリーを改造した機械で犬を射殺し、死体を始末するのを手伝わされたマークは、いとこの心に巣くう残虐さを初めて知る。ある日、マークはヘンリーの言うままに手を貸して等身大の人形を陸橋からハイウェイに投げ落とすと、路上では十数台の自動車が追突する大事故となった。そしてヘンリーの愛らしい妹コニー(クイン・カルキン)がスケート場で死にかけるという事件が発生。マークはスーザンにヘンリーの殺意を告げるが、彼女は母をなくしたショックから立ち直っていないと思い、児童心理学者のアリス(ジャクリーン・ブルックス)に診断してもらう。マークはヘンリーに殺されると焦るが、ウォーレスは信じようとせず、逆に個室に閉じ込められる。一方スーザンはヘンリーの行為にも疑問を持ち、問い詰めようと海に面した断崖を歩む。ドアを叩き壊して脱出したマークは、2人の後を追う。断崖ではヘンリーが母スーザンを突き落とそうとしている。そこへ駆けつけたマークはヘンリーと戦う。2人は崖から落ちかかり,スーザンは2人ともに手を差し伸べる。だが、マークは助かり、ヘンリーは転落死した。
危険な遊び スタッフ
監督:ジョセフ・ルーベン
脚本:イアン・マキューアン
製作:ジョセフ・ルーベン,メアリー・アン・ペイジ
音楽:エルマー・バーンスタイン
撮影:ジョン・リンドリー
編集:ジョージ・ボワーズ
配給:20世紀フォックス
危険な遊び キャスト
ヘンリー・エヴァンス:マコーレー・カルキン: マークの従兄弟。
マーク・エヴァンス:イライジャ・ウッド
スーザン・エヴァンス:ウェンディ・クルーソン: ヘンリーの母。
ウォレス・エヴァンス:ダニエル・ヒュー・ケリー: ヘンリーの父。
ジャック・エヴァンス:デヴィッド・モース: マークの父。
コニー・エヴァンス:クイン・カルキン: ヘンリーの妹。
アリス・ダヴェンポート:ジャクリーン・ブルックス: 児童心理学者。
リチャード・エヴァンス:ロリー・カルキン(写真のみ): ヘンリーの弟。