ゴッドファーザー PART IIは、1974年公開のアメリカ合衆国の映画。ゴッドファーザー、ビトー・コルレオーネの縄張りを継いだ三男のマイケルが次々に宿敵を倒し、ファミリーを形成していくまでの過程を、若き日のビトーの足跡を挿入しながら描く。観客と批評家の両面から大絶賛を受けた前作の続編として、監督のコッポラはじめ、原作者で脚本担当のマリオ・プーゾ、音楽担当のニーノ・ロータ、撮影監督のゴードン・ウィリス、美術監督のディーン・タヴォウラリスら主要な製作スタッフが続投し、新旧様々なキャストを迎えて、前作からわずか2年後に製作された。前作で得た評判と大幅に増額した製作費のバックアップを受けて、規模と構造の両方ではるかに野心的なアプローチが採用され、一大叙事詩の第2章として、前作よりも豪華で贅沢な、そしてより壮大なスケールが与えられている。
ゴッドファーザー PART II 映画批評・評価・考察
ゴッドファーザー PART II(原題: The Godfather Part II)
脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)
観客と批評家の両面から大絶賛を受けた前作の続編として、監督のフランシス・フォード・コッポラはじめ、原作者で脚本担当のマリオ・プーゾ、音楽担当のニーノ・ロータ、撮影監督のゴードン・ウィリス、美術監督のディーン・タヴォウラリスら主要な製作スタッフが続投し、新旧様々なキャストを迎えて、前作からわずか2年後に製作されました。
第1作と第2作がアカデミー賞で共に作品賞を受賞する、史上初の快挙を達成。物語は、前作でファミリーの首領になったマイケル・コルレオーネがボスとして組織の結束を固めていく後日談と、前作で他界したドン・ヴィト・コルレオーネの青年時代の両方を交互に取り上げるという凝った構成になっています。いずれもマリオ・プーヅォの原作には無かった物語で、サーガが単なるギャング・アクションを超える壮大な叙事詩であることを証明してみせました。
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ゴッドファーザー PART II あらすじ(ネタバレ)
ドン・マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)は、根拠地をニューヨークから西部のネバダ州タホー湖畔に移していた。近くに収入源のラスベガスが控えていたからだ。マイケルは、ことあるごとに父ビトー・コルレオーネの偉大さを思うのだった。
ビトーはシシリー島で生まれた。ビトーが9才のとき、父と母と兄が土地のマフィアの親分チッチオに殺された。彼は村人にかくまわれ、移民団の群れにまじって単身ニューヨークへ渡った。1901年のことだった。ニューヨークに着いたビトーは天然痘の疑いで3ヵ月間病院に入れられた。
1958年。タホー湖畔にある教会ではマイケルの一人息子アントニーの聖さん式が行われていた。ビトーが死ぬ直前、一緒に庭で遊んでいた幼児がアントニーである。城のような大邸宅では大パーティが催され、マイケル、妻ケイ(ダイアン・キートン)とアントニー、ママ・コルレオーネ(モーガナ・キング)、マイケルの兄フレドー(ジョン・カザール)、その妻、妹のコニー(タリア・シャイア)とその恋人(トロイ・ドナヒュー)、相談役トム・ヘーゲン(ロバート・デュヴァル)などの顔が見える。パーティが終わり、その夜、マイケルの部屋に何者かが機関銃を乱射した。犯人はマイアミの大ボス、ハイマン・ロス(リー・ストラスバーグ)の腹心ロサト兄弟だった。
リトル・イタリアで成長したビトー(ロバート・デ・ニーロ)は、あらゆる職業を経て、次第に頭角を現し、移民の信望を集めるようになってきた。彼のもとには弱い人々がさまざまな願いをもって訪れる。その街を牛耳る悪玉ボスのファヌッチを仕とめたのは町をあげてのお祭りの夜だった。
マイケルはハイマン・ロスと一対一で会い、自分を襲ったロサト兄弟と、その事件に内通したペンタンジェリ(マイケル・ヴィンセント・ガッツォー)を処分することを宣言した。ペンタンジェリはコルレオーネ一家の古参だったが、マイケルのやり方に不満を抱えていた。そんなペンタンジェリにマイケルはロサト兄弟と手打ちをするように指示する。ロサト兄弟のバックにいるのがハイマン・ロスだと見抜いていたマイケルは、彼の油断を誘うべく計画を練っていたのだった。しかし手打ちの場所でペンタンジェリは暗殺されそうになるが、一命を取り留める。更に驚くべきことに、兄のフレドーまでもが、コルレオーネ家の情報をハイマン・ロスに流していた。そんなある日、マイケルは、犯罪調査委員会に呼び出されたが、マフィアについてのあらゆる容疑を完全に否定した。委員会側はそれを偽証だとしてペンタンジェリを証人として呼んだ。ペンタンジェリはマイケルにはめられたと思い込んでいたのだった。マイケルはペンタンジェリの肉親を傍聴席に呼び、彼の証言を封じた。その夜、妻ケイはマイケルに離婚話をもちだした。マフィアの恐ろしさと、子供の将来を想う気持ちからだった。
ビトーと妻との間には4人の子供が出来た。汽車がシシリー島のコルレオーネ村に着き、多勢の村人が一家を迎えた。ビトーは両親の仇、チッチオを襲って、自分の手でチッチオの腹を十字に刺して殺した。
ママ・コルレオーネが病気で死んだ。ニューヨークに隠れていたフレドーも呼び戻された。葬儀のあともフレドーはタホー湖畔にとどまって幼いアントニーと遊んだ。フレドーはマイケルに許されていると思ったのだ。だが、船で湖へ釣りに出たところを、マイケルの命令で殺された。初老に達したマイケルは、一人湖畔の椅子に座り、亡き父ビトーの愛情に充ちた偉大な生涯を想い、自分の孤独に胸を痛めるのだった。
ゴッドファーザー PART II スタッフ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:マリオ・プーゾ,フランシス・フォード・コッポラ
製作:フランシス・フォード・コッポラ,グレイ・フレデリクソン,フレッド・ルース
音楽:ニーノ・ロータ,カーマイン・コッポラ
撮影:ゴードン・ウィリス
編集:ピーター・ツィンナー,バリー・マルキン,リチャード・マークス
配給:パラマウント映画
ゴッドファーザー PART II キャスト
ドン・マイケル・コルレオーネ:アル・パチーノ
ヴィトーの三男でありコルレオーネファミリーのボス。ゴッドファーザー二代目となる。ユダヤ人のボスであり、父の盟友であったハイマン・ロスやフランク・ペンタンジェリと暗闘を繰り広げる。ファミリーを守るためには手段を選ばす、立ちはだかる敵を冷徹かつ徹底的に排除していくが、その過程で人間性を喪失し、冷酷な人物に変貌していく。
トム・ヘイゲン:ロバート・デュヴァル
コルレオーネファミリーの弁護士。ボスであり義兄弟のマイケルに命の危険が迫った際には家族と跡目を託される程信頼されている。ファミリーの強大化及び敵の排除に大きく貢献するが、冷酷な人間に変貌していくマイケルに困惑もしている。
ケイ・アダムス・コルレオーネ:ダイアン・キートン
マイケルの妻。夫との間に長男のアンソニーと長女のメアリーをもうけるが、次第に冷酷なマフィアのボスに変貌していく夫についていけなくなり、遂には妊娠していた次男を中絶して離婚してしまう。
ヴィトー・コルレオーネ(若年期):ロバート・デ・ニーロ
9歳の時に両親と兄を地元のボスであるドン・チッチオに殺害され、命からがらニューヨークに逃亡してくる。当初はリトル・イタリーの食料品店で働く一介の店員であったが、地域の嫌われ者である恐喝屋のドン・ファヌッチを殺害して周囲の信頼を獲得する。貿易会社の経営に始まり、友であるクレメンザとテッシオと共にマフィアのボスとしてのし上がっていく。
フレド・コルレオーネ:ジョン・カザール
ヴィトーの次男。心優しいが気が弱く、おおよそマフィアには向いていない。コルレオーネファミリーのアンダーボスではあるが、使い走りのような仕事ばかり任されているなど、実際の立場はかなり低い。有能である弟のマイケルに対して劣等感と嫉妬心を抱いており、妻であるディアナとの仲もうまくいっていない。ロスの部下であるジョニー・オーラの差し金で弟を無意識ながらも裏切ってしまい、ファミリーを窮地に陥れる。その後、マイケルに劣等感や孤独感の愚痴を吐き捨ててファミリーから勘当されたものの、母の死後に葬式に参列。そこで弟と和解したかに見えたが、最後はマイケルの真意を汲んでいたアル・ネリにタホ湖で粛清される。
コニー・コルレオーネ:タリア・シャイア
ヴィトーの長女でありマイケルの妹。夫であるカルロを殺害したマイケルを恨んでおり、当てつけるかのように育児を放棄し、兄の意に添わぬ結婚を繰り返すが、母の死後に葬式にてマイケルと和解してファミリーに戻り、フレドをも許すよう懇願する。
ハイマン・ロス:リー・ストラスバーグ
本名はハイマン・スチャウスキー。マイアミを根拠地とするユダヤ人のボス。ヴィトーやモー・グリーンとはかつての仕事仲間であり、禁酒法時代に糖蜜をカナダへ輸送して財を築いた。バティスタ政権下でのキューバに巨大な権益を持っており、マイケルとの協力関係を築こうとするが、実は目をかけていたグリーンを殺害されたことを恨んでおり、様々な手段を用いてマイケルを窮地に陥れようとする。最後はイスラエルなどへの亡命を拒否され、衆人環視の中ロッコにマイアミの空港で射殺される。若い頃は自動車の修理工を務めており、クレメンザがヴィトーに彼を引き合わせ、実在のマフィアであるアーノルド・ロススタインにちなんで名字を変えるシーンが存在する(本編では削除されている)。モデルは実在のマフィアであるマイヤー・ランスキー。
フランキー・ペンタンジェリ:マイケル・V・ガッツォ
クレメンザが持っていたニューヨークの縄張りを引き継いだコルレオーネファミリーの幹部。ロスの部下であるロサト兄弟と対立しており、マイケルにロサト兄弟の殺害を願い出るが、ロスとの間にトラブルを構えることを嫌ったマイケルは許可を出さず不満を募らせる。ロスの策略でロサト兄弟に殺害されかけたことをマイケルの差し金と誤解し、FBIの保護下でコルレオーネファミリーに対して反旗を翻す。ファミリーの実態を上院の公聴会にて暴露しようとするが、シシリアからやってきた兄であるベンチェンゾの姿を見て供述調書の内容を否定する。その後は面会に訪れたトムから家族を守る代わりに自殺をするよう暗に促され、浴槽にて手首を切って自殺する。
パット・ギアリー上院議員:G・D・スプラドリン
ネバダ州出身の上院議員。マイケルやマフィアを「アメリカ人のふりをする汚い商売をする奴」と軽蔑しており、賄賂として法外なカジノの許可料を吹っかけてくるが、フレドが管理する売春宿で女と遊んでいる最中になぜか意識を失い、目を醒ますと女はベッドに手を縛られて血まみれになっていた。この修羅場をトムにもみ消してもらったことで、その後はコルレオーネファミリーの傀儡と化す。
カルメラ・コルレオーネ:モーガナ・キング
カルメラ・コルレオーネ(若年期):フランチェスカ・デ・サピオ
ヴィトーの妻であり、ソニー、フレド、マイケル、コニーの母親。夫や子供の仕事には口を出さないが、若い頃は大家に追立てられそうな近所のコロンボ夫人を夫に紹介するなど内助の功を発揮する。
ディアナ・コルレオーネ:マリアンナ・ヒル
フレドの妻。元女優であり奔放な性格で夫と家族を困らせている。タホ湖の襲撃犯の死体を見て錯乱する。
ソニー・コルレオーネ:ジェームズ・カーン
ヴィトーの長男。ラストの回想シーンに登場。父の意に反して海兵隊に志願したマイケルの決断を非難する。
ジェンコ・アッバンダンド:フランク・シベロ
ヴィトーが務めていた食料品店の同僚であり親友。ヴィトーがファミリーのボスとなった際には相談役(コンシリエーリ)に就任する。
ピーター・クレメンザ(若年期):ブルーノ・カービー
ヴィトーの部下。若い頃はリトル・イタリーでこそ泥家業に手を染めており、ヴィトーに銃を預かるよう依頼する。
サルバトーレ・”サル”・テッシオ:エイブ・ヴィゴダ
サルバトーレ・”サル”・テッシオ(若年期):ジョン・アプレア
ヴィトーの部下。若い頃はクレメンザと共にこそ泥稼業に手を染めていた。ラストの回想シーンではヴィトーの誕生ケーキを持ってくる。
ドン・ファヌッチ:ガストーネ・モスキン
リトル・イタリーを根城にする「ブラック・ハンド」と呼ばれる一匹狼の恐喝屋。横暴で皆に嫌われており、ヴィトーがジェンコの店で得た就職口を自分の甥のために奪い取り、窃盗で得た金までゆすり取ろうとする。聖ジェンナーロの祭の日に、自室へ戻ったところをヴィトーに射殺される。
ドン・チッチオ:ジュゼッペ・シラート
シシリアのコルレオーネ村を支配しているボス。ヴィトーの両親と兄を殺害する。後年、オリーブの輸入業者としてシシリアに凱旋したヴィトーに報復として斬殺される。
ジョニー・オーラ:ドミニク・キアネーゼ
ハイマン・ロスの部下であるシチリア人。フレドを唆してマイケルの居所を入手し、タホ湖の邸宅での襲撃を行う。キューバでマイケルのボディガードであるミオに絞殺される。モデルは実在のマフィアであるヴィンセント・アロ。
アル・ネリ:リチャード・ブライト
元警官であり、マイケル直属のボディガード兼殺し屋。フレドをタホ湖の船上で粛清する。
ロッコ・ランポーネ:トム・ロスキー
元はクレメンザの部下であり、現在はマイケルのボディガード兼殺し屋を務めている。マイアミの空港で記者を装ってロスを射殺するが、自らもFBIのエージェントに撃たれて死亡する。
カルロ・リッジ:ジャンニ・ルッソ
ラストの回想シーンに登場。ソニーの友人としてコニーに紹介される。
マール・ジョンソン:トロイ・ドナヒュー
コニーの3番目の夫。アンソニーの聖体祭パーティーの際に家族に紹介されるが、稼ぎも礼節もなくマイケルやカルメラには全く信用されていない。
コロンボ夫人:サヴェリア・マッツォーラ
アパートの大家であるロベルトに追い出されそうになり、友人であるカルメラを通じてヴィトーに問題の解決を依頼する。
キューバ大統領:ティト・アルバ
ウィリー・チッチ:ジョー・スピネル
カーメロ神父:ジョセフ・メデリア
フランキー夫人:エルダ・メイダ
ロス夫人:フェイ・スペイン
ドン・トマシーノ:マリオ・コトーネ
アンソニー・コルレオーネ:ジェームス・ゴナリス
ソニーの娘:ジャンヌ・サヴァリーノ・ペッシュ
アッバンダンド氏:ピーター・ラコート
ロベルト・パリーニ:レオポルド・トリエステ
クエスタッド議員:ピーター・ドゥナット
トニー・ロサト:ダニー・アイエロ
カーマイン・ロサト:カーマイン・カリディ
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