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ベンジャミン・バトン 数奇な人生|老人として生まれ、年齢を重ねていくごとに若くなる男の半生を、アメリカの歴史とともに描くヒューマン・ファンタジー。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生は、2008年公開のアメリカ合衆国の映画。80歳で生まれ、年を取るごとに若返っていく数奇な運命の下に生まれた、ベンジャミン・バトンの物語。1922年に書かれたF・スコット・フィッツジェラルドによる短編小説をもとにエリック・ロスとロビン・スウィコードが脚本を執筆し、デヴィッド・フィンチャーが監督した。なお、フィンチャーと主演のブラッド・ピットの二人にとっては『セブン』『ファイト・クラブ』に続くコンビ作品となった。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 映画批評・評価・考察


ベンジャミン・バトン 数奇な人生(原題: The Curious Case of Benjamin Button)

脚本:37点
演技・演出:18点
撮影・美術:20点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計93点

ブラッド・ピットが、老人の肉体で生まれ、若返っていく男を演じるファンタジー大作。1918年のニューオーリンズ。老人養護施設を営むクイニーとティジーは捨てられた赤ん坊をベンジャミンと名付けて引き取り、大切に育てる。老人のような肉体だったベンジャミンは、成長するにつれて若返り、デイジーという少女と運命的に出会うが…。

第81回アカデミー賞で同年最多の13部門にノミネートされ、美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞を受賞。「セブン」「ファイト・クラブ」でも組んだ主演ブラッド・ピットとデヴィッド・フィンチャー監督のコンビは、奇抜かつ幻想的な物語を得て空前絶後の人間賛歌を生み出しました。物語が進むにつれて変化していく各時代を精密に再現した映像が最大の見ものです。中でも若返っていく主人公を20歳(ただし外見は60歳の老人)から演じたピットの熱演と、主人公の年齢にあわせてピットを次々と変化させた特殊メイクや視覚効果に驚かされます。

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ベンジャミン・バトン 数奇な人生 あらすじ(ネタバレ)

ハリケーンが近づく病院で、老女が娘に向かって語りはじめる。それは80歳の老人として生まれ、次第に若返っていった男の数奇な半生の物語だった。

その男、ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)は1918年、ニューオリンズで生を受けた。産むと同時に母は死に、父は呪われた赤ん坊と彼を老人養護施設に捨てる。それを拾ったのは、黒人の介護士であるクイニー(タラジ・P・ヘンソン)だった。彼女は、その赤ん坊をベンジャミンと名付け、自分の子供として育てることを決める。

12歳になったベンジャミンは、施設の入居者の孫娘であるデイジーと出会う。6歳のデイジーは、老いた子供であるベンジャミンに親しみを感じた。やがて、ベンジャミンは船で働きはじめる。女と酒の味を覚えた彼は、ボタン工場のオーナーと知り合う。その男は、ベンジャミンの父だった。ベンジャミンのその後が気になり、彼に接近したのだ。

1936年、施設から独立したベンジャミンは恋を知り、第二次世界大戦の戦火もくぐり抜けた。1945年、施設に戻ったベンジャミンは、成長してバレエダンサーとなったデイジー(ケイト・ブランシェット)に再会する。デイジーに思いを寄せるベンジャミンだが、彼女はバレエに夢中だった。そんなデイジーが交通事故に遭い、ダンサー生命を絶たれたとき、二人は結ばれる。やがて、デイジーは娘を産む。

父から受け継いだボタン工場を売ったベンジャミンは、デイジーと娘に財産を残して放浪の旅に出る。それは、自身の人生を確認するためのものだった。旅から帰ってきた時、デイジーには夫がいた。外見は少年ながら、内面は老人になり果てたベンジャミンを見守るのは、夫を亡くしたデイジーだった。

そして、赤ん坊の姿でベンジャミンはこの世を去る。長い物語を娘に語り終えて、老いたデイジーも息をひきとった。外では、カトリーナ台風が近づいてきていた。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 スタッフ

監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:エリック・ロス
原案:エリック・ロス,ロビン・スウィコード
原作:F・スコット・フィッツジェラルド
製作:キャスリーン・ケネディ,フランク・マーシャル,セアン・チャフィン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
撮影:クラウディオ・ミランダ
編集:カーク・バクスター,アンガス・ウォール
製作会社:パラマウント映画,ワーナー・ブラザース,ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニー
配給:パラマウント映画,ワーナー・ブラザース

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 キャスト

ベンジャミン・バトン:ブラッド・ピット
ベンジャミン(1932-1934年):ロバート・タワーズ
ベンジャミン(1928-1931年):ピーター・ドナルド・バダラメンティ2世
ベンジャミン(1935-1937年):トム・エヴェレット
12歳のベンジャミン(1991年):スペンサー・ダニエルズ
8歳のベンジャミン(1995年):チャンドラー・カンタベリー
6歳のベンジャミン(1997年):チャールズ・ヘンリー・ワイソン
デイジー・フューラー:ケイト・ブランシェット
7歳のデイジー:エル・ファニング
10歳のデイジー:マディセン・ベイティ
クイニー:タラジ・P・ヘンソン
キャロライン・フューラー:ジュリア・オーモンド
エリザベス・アボット:ティルダ・スウィントン
トーマス・バトン:ジェイソン・フレミング
ムッシュ・ガトー:イライアス・コティーズ
ドロシー・ベイカー:フォーン・A・チェンバーズ
キャロライン・バトン:ジョーアンナ・セイラー
ティジー:マハーシャラルハズバズ・アリ
マイク船長:ジャレッド・ハリス
セオドア・ルーズベルト:エド・メッツガー
グランマ・フューラー:フィリス・サマーヴィル
プレザント・カーティス:ジョシュ・スチュワート
デイジーの友人:ビアンカ・チミネロ
説教師:ランス・E・ニコルズ

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