ボーン・レガシーは、2012年公開のアメリカ合衆国の映画。ボーンシリーズ4作目。前作「ボーン・アルティメイタム」と同じ時間・世界が舞台となり、ジェイソン・ボーンが奮闘する闘いの裏側で、もう一つ別の事件が起こっていたという設定のスピンオフ作品。
ボーン・レガシー 映画批評・評価・考察
ボーン・レガシー(原題:The Bourne Legacy)
脚本:23点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計70点
個人的に脚本がよくないと思っているボーンシリーズの脚本家トニー・ギルロイが監督した作品になります。シリーズの脚本家が監督なのでストーリーに矛盾が生じないのは当たり前と言えば当たり前で、脂がのってきたジェレミー・レナを主演に据えた前作と似たようなアクション映画になっています。そのため、それなりに面白いわけですが・・・やっぱり僕はこのシリーズが苦手かなぁ~。なんでなんだろうと・・・絶賛レビューを見る度に考えてしまいます。
ボーン・レガシー あらすじ
時間軸は、前作ボーン・スプレマシー、ボーン・アルティメイタムに前後する。アーロン・クロスはアウトカム計画の「参加者」であり、アラスカにて日々過酷な訓練をしており、その訓練課程において薬の服用、血液採取、問診を義務付けられている。その頃CIA内部調査局のパメラ・ランディの告発などにより、暗殺者養成プログラムのトレッドストーン、ブラックブライアー、そしてアウトカム計画の存在が白日の下に曝されようとしている。国家調査研究所のリック・バイヤーはアウトカム計画の一時的な消去と蓄積されたデータの隠匿を命じる。この命令によりアウトカム計画の「参加者」たちは次々に無人攻撃機に爆撃されたり、毒殺される。
一方、アーロンは自分の強化された能力を駆使してかろうじてその危機を逃れ、自分の死を偽装することに成功する。その頃、アーロンの体調を管理しているステリシン・モルランタ社で銃の乱射事件が発生する。その会社ではその部署で「プログラム可能な行動、神経学的なデザイン」の研究を行っているという。銃の乱射事件での唯一の生存者のマルタ・シェアリング博士はバイヤーの放った刺客たちによって再び命を狙われるがアーロンに救われる。
マルタはアーロンの服用していた緑の錠剤が身体的な能力を増強させること、青の錠剤が知的能力を増強させ、痛覚を抑制することをアーロンに告げる。また、緑の錠剤の効果はすでにウイルスによってアーロンの遺伝子に組み込まれており、緑の錠剤の服用は必要ないことが分かる。しかし、青の錠剤がなければ、アーロンの優れた知的能力が崩壊し、アーロンとマルタはバイヤーの放った刺客によって命の危険にさらされると予想される。このように映画全体にジェイソン・ボーンらの一連の計画の「参加者」たちの卓越した能力と時折起こる心的異常状態の秘密が暗示されている。アーロンとマルタは青の錠剤の代わりになるウイルスを得るために、マルタの所属する関連会社があるフィリピンに飛ぶことになる。
ボーン・レガシー スタッフ
監督:トニー・ギルロイ
脚本:トニー・ギルロイ,ダン・ギルロイ
原案:トニー・ギルロイ
原作:ロバート・ラドラム
製作:パトリック・クロウリー,フランク・マーシャル,ベン・スミス,ジェフリー・M・ワイナー
製作総指揮:ジェニファー・フォックス,ヘンリー・モリソン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影:ロバート・エルスウィット
編集:ジョン・ギルロイ
製作会社:ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
ボーン・レガシー キャスト
アーロン・クロス:ジェレミー・レナー
マルタ・シェアリング博士:レイチェル・ワイズ
リック・バイヤー:エドワード・ノートン
パメラ・ランディ:ジョアン・アレン
ノア・ヴォーゼン:デヴィッド・ストラザーン
アルバート・ハーシュ博士:アルバート・フィニー
エズラ・クレイマー:スコット・グレン
マーク・ターソ:ステイシー・キーチ
ディタ・マンディー:ドナ・マーフィ
アーサー・イングラム:マイケル・チャーナス
ゼヴ・ヴェンデル:コリー・ストール
テレンス・ワード:デニス・ボウトシカリス
ドナルド・フォイト博士:ジェリコ・イヴァネク
ダン・ヒルコット博士:ニール・ブルックス・カニンガム
アウトカム計画 工作員 #3:オスカー・アイザック
LARX-03:ルイ・オザワ