アサシンは、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。死刑因の少女が政府秘密組織の女工作員となる姿を描くサスペンス・アクション。90年に製作されたリュック・ベッソン監督のフランス映画「ニキータ」のハリウッド版リメイク。監督は「ブルーサンダー」「ハード・ウェイ」のジョン・バダム。ソフト邦題は『アサシン 暗・殺・者』。
アサシン 映画批評・評価・考察
アサシン(原題:The Assassin、米題:Point of No Return)
脚本:32点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:7点
音響・音楽:9点
合計80点
主演は当初決まっていたジュリア・ロバーツからブリジット・フォンダに変更して製作。これは正解だと思うんですが、ジュリア・ロバーツがこの役をどう演じたかというのも観たかった気もしますね。
ハンス・ジマーの音楽もいいですし、キャストも映えるというか華があるというか悪くないのですが、映画全体の質は圧倒的に本家「ニキータ」に軍配があがりますね。
少女マギーは、第1級殺人犯として死刑を宣告される。
しかし処刑を目前にした彼女に、政府から2つの選択肢が提示される。
1つは死刑。もう1つは政府内の秘密組織で暗殺者(アサシン)としての任務を全うすること。
どちらを選んでも、最後にあるのは死のみ。
それでも生きることを望んだマギーは、過酷な訓練から、美貌と殺人テクニックを身につけ、裏側の世界へと踏み出す。
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アサシン あらすじ(ネタバレ)
警察殺しの重罪で死刑の判決が下ったマギー(ブリジット・フォンダ)。彼女は政府秘密組織の一員ボブ(ガブリエル・バーン)から、生きて国の秘密工作員になるか、死ぬかという選択を迫られる。その日から暗殺者になるための厳しい訓練が始まった。情緒不安定で暴力的なマギーに、情操教育係のアマンダ(アン・バンクロフト)は微笑むことから教え始める。
そして2年数カ月後、見事に美しく変身したマギーは、ボブに伴われてディナーに出かける。久々に味わう外気にマギーの心は浮き立つが、ボブからプレゼントされた箱の中身は装填済みの短銃だった。これは暗殺者としての最後のテストだったのだ。そしてマギーは、単身都会の中で生活を始めた。すべての過去を捨て、クローディアという新しい名と、コードネームニーナを与えられて。そして偶然出会った写真家J・P(ダーモット・マローニー)との恋。
そんなある日の朝、組織からの初指令を受けて、メイドに扮装したマギーはホテルの一角を爆破した。その夜、マギーの叔父と偽ってボブがマギーとJ・Pが暮らす部屋を訪れ、2人分のニューオーリンズ行きの飛行機の切符を贈った。カーニバルに沸き立つニューオーリンズでマギーとJ・Pは楽しいひと時を過ごすが、ホテルに戻ったマギーを待っていたのは、組織からの指令だった。バスルームから目標を狙撃したマギー。しかし次の仕事はさらに厳しく、アラブに核を持ちこもうと企てているバクティアルの愛人になりすまし、彼を暗殺することだった。拒否しようとするマギーに、ボブはこの仕事を終えたら力になると約束する。
任務遂行の日、まず愛人に睡眠薬を打ちに行ったマギーは、仲間の不手際から予定外の殺人を犯してしまい、組織は掃除人と呼ばれる殺し屋ヴィクター(ハーヴェイ・カイテル)を派遣してきた。マギーはヴィクターと共にバクティアルの屋敷に潜入したが、一瞬たじろいだマギーはバクティアルを取り逃がし、危機一髪でヴィクターの車で脱出した。しかし、その時ヴィクターのもとにはミスを犯したマギーを抹殺しろという組織からの指令が届いていた。対決するマギーとヴィクター。マギーには、もう一度チャンスが与えられ、ヴィクターと共にもうひと仕事を命じられる。無事に終えた2人は再度対決し、マギーはヴィクターを殺し、逃亡する。
彼女はJ・Pの元に戻り、自分が工作員であることを告白する。マギーは姿を消し、組織上層部のカウフマン(ミゲル・フェラー)が彼女を追って、J・Pを訪れる。J・Pは彼女をこれ以上追わないでくれと頼み、もともとマギーに同情的だったボブは、組織に彼女が死んだと報告するのだった。
アサシン スタッフ
監督:ジョン・バダム
脚本:ロバート・ゲッチェル,アレクサンドラ・セロス
製作:アート・リンソン
音楽:ハンス・ジマー
撮影:マイケル・ワトキンス
編集:フランク・モリス
配給:ワーナー・ブラザース
アサシン キャスト
マギー:ブリジット・フォンダ
ボブ:ガブリエル・バーン
J・P:ダーモット・マローニー
アマンダ:アン・バンクロフト
ビクター:ハーヴェイ・カイテル
カウフマン:ミゲル・フェラー
ファハド・バフティヤール:リチャード・ロマナス
アンジェラ:オリヴィア・ダボ
薬局の店主:ジェフリー・ルイス
ビッグ・スタン:マイケル・ラパポート
ウェイター:ジョン・バダム