テッドは、2012年公開のアメリカ合衆国の映画。命が宿ったテディベアと、大人になりきれない男との友情を描くファンタジーコメディ。本作で監督デビューを飾るセス・マクファーレンが、テディベア“テッド”の声も務める。テッドの過激すぎる言動や、欲望に忠実で愛嬌たっぷりなキャラクターがハイティーンから大人まで幅広い世代にうけ、全世界では4億3,400万ドルの大ヒットを記録!
テッド 映画批評・評価・考察
テッド(原題:Ted )
脚本:34点
演技・演出:17点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計81点
とりあえず、この映画観る前に『フラッシュ・ゴードン』と『グリーン・ランタン』観ておかないとね
第85回アカデミー賞授賞式で司会を務めた要注目の才能セス・マクファーレン。彼が監督や主人公テッドの声優(CGで描かれるテッドの動きも彼の演技をベースに)など全5役を兼ねた爆笑コメディ。日本国内でも想定外の大ヒットを記録して話題になりました。テディベアのテッドが主人公ながらお下品ギャグを連発というギャップが刺激的で、1980年のSF映画「フラッシュ・ゴードン」を筆頭にパロディを多数詰め込んだのもユニークです。それでいてきちんと“男の子たちの成長物語”になったのが好評の理由。続編「テッド2」も作られました。
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テッド あらすじ(ネタバレ)
1985年のクリスマス・イヴの日、ボストン郊外に住むジョン・ベネット少年はサンタさんに「一人でいいから親友がほしい」と祈る。翌朝プレゼントでもらったテディベアに『テッド』と名付けてかわいがり、さらに命が宿るように祈るとそれが叶うのであった。以後、ジョンは命を吹き込まれたテッドと親友となり共に暮らし成長する。そして月日は流れ27年後の2012年、ジョンは35歳になり、テッドは見た目は変わらないものの中身はすっかりオッサンのようになってしまう。
会社員となったジョンは親元を離れて親友のテッドと、ジョンの恋人・ロリーの“3人”で暮らしている。かつて「生きているぬいぐるみ」としてマスコミに取り上げられ、国民的キャラクターとして一世を風靡したテッド。しかし年と共に中年になったテッドは、今や落ちぶれ、酒と女とマリファナ漬けの日々を送っていた。一方、35歳になったジョンは職場で昇進話が出るも仕事に身が入らず、休日にはテッドと共にマリファナを回し飲みし、子供の頃のように『フラッシュ・ゴードン』のビデオを見ては一日中ダラダラと過ごしている。しかも、雷が鳴るといまだにテッドが一緒じゃないと眠れない、いつまでたってもガキのままであった。
ロリーは、ジョンがいつまでも大人になれず、結婚する決意もできないのは、テッドと一緒に暮らしているからだと考えるようになる。進展しない2人のすきを突いて、ロリーは上司・レックスから口説かれてうんざりしている。ある時テッドとジョンが散歩中にテッドのファンの男性・ドニーと出会い、「テッドを売って欲しい」と言われるがもちろんそんな話には乗らない。交際4年目の記念日の晩、ジョンとロリーが食事を終えて帰ると、何人もの売春婦を呼んで乱痴気騒ぎをしているテッドに、ついにロリーの怒りが爆発した。ロリーに促されたジョンは、テッドに家を出るよう提案し、2人は初めて離れ離れの大人の生活を始める。
いざ離れて暮らすジョンだったが、勤務中にテッドから遊びに誘われて作り話をでっち上げて会社を早退してしまう。その夜、そのことがバレてロリーに叱られたジョンは、決意を新たに精神的に大人の男になると宣言する。数日後、レックスの豪邸で開かれるパーティーに招待されたロリーとジョンだった。そこへテッドからまたしても遊びに誘われたジョンは今度こそ断ろうとするが、憧れの俳優サム・J・ジョーンズと一緒にいると聞く。その言葉にジョンはレックスに頼んで「30分で戻るからロリーには内緒にしてくれ」とテッドのもとへ。その後テッドたちと楽しい時を過ごしたジョンが我に返った頃には約束の時間をとっくに過ぎ、パーティーを抜け出したことがロリーにバレてしまう。
言い訳をするも一方的にロリーから別れを告げられたジョンは、彼女と別れた責任をテッドに押し付ける。2人は殴り合いのケンカの末和解し、テッドはジョンとロリーのよりを戻す方法を考える。後日レックスとデートに行ったロリーの後をつけたジョンとテッドは、二人が親密になるのを阻止。翌朝、テッドはロリーに会って謝罪し、ジョンにもう一度チャンスを与えてほしいと頼む。ロリーと別れた直後一人でいたテッドは、ドニーによって誘拐されてしまう。
ドニーはテッドを野蛮な息子ロバートの新しいおもちゃにしようと計画する。テッドはなんとか電話に出てジョンに連絡するが、すぐにドニーとロバートに捕らえられる。テッドが危険にさらされていることを認識したジョンとローリは、ドニーの住居を突き止め、テッドを救出するために追跡する。追跡はフェンウェイ・パークにつながり、そこでジョンはロバートを殴って気絶させたが、追跡中にテッドはダメージを受けてフィールドに落ち、完全に真っ二つに引き裂かれた。パトカーが到着し、ドニーは逃走を余儀なくされる。ジョンとローリはテッドのぬいぐるみを集め、テッドはジョンがローリと幸せになってほしいという願いを伝えると、テッドの魔法が消えて彼は再び普通のテディベアに戻った。
テッドを失いたくないので、取り乱したジョンとローリは急いで彼女のアパートに戻り、テッドを修復しようとしますが失敗した。ローリは事件に巻き込まれたことに悲しみを感じ、ジョンが眠っている間に流れ星に願い事をする。翌朝、テッドは願いの結果として復活し(最初は精神薄弱のふりをしていましたが)、ジョンとローリと再会し、関係を再開するよう励ました。その後、ジョンはついにローリにプロポーズし、ローリはそれを受け入れた。しばらくして、ジョンとローリは結婚し(サム・ジョーンズが主宰牧師として)、テッドはタミ=リンと恋愛関係を続けながら、自分の人生を持つことを安心して受け入れた。
この映画のナレーターは次のように述べています。サム・J・ジョーンズはキャリアを再スタートさせようとして、ブランドン・ラウス( 「ひどいスーパーマン映画(スーパーマン リターンズ)」に出演)と一緒にワンルームマンションに引っ越した。レックスはローリを追うことを断念し、深い鬱状態に陥り、ルー・ゲーリッグ病で亡くなった。ドニーはテッドを誘拐した容疑でボストン警察に逮捕されるが、テッドの法的地位が不明瞭であるため告訴は取り下げられる。ロバートはパーソナルトレーナーを雇い、大幅に体重を減らし、テイラー・ロートナーとして活動した。
テッド スタッフ
監督:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン,アレック・サルキン,ウェルズリー・ワイルド
原案:セス・マクファーレン
製作:スコット・ステューバー,セス・マクファーレン,ジョン・ジェイコブス,ジェイソン・クラーク
製作総指揮:ジョナサン・モーン
ナレーター:パトリック・スチュワート
音楽:ウォルター・マーフィー
撮影:マイケル・バレット
編集:ジェフ・フリーマン
製作会社:メディア・ライツ・キャピタル,ファジー・ドア・プロダクションズ,ブルーグラス・フィルムズ,スマート・エンターテインメント
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
テッド キャスト
テッド(声):セス・マクファーレン
ジョン・ベネット:マーク・ウォールバーグ
ロリー・コリンズ:ミラ・キュニス
レックス:ジョエル・マクヘイル
ドニー:ジョヴァンニ・リビシ
ロバート:エイディン・ミンクス
ガイ:パトリック・ウォーバートン
トーマス:マット・ウォルシュ
タミ・リン:ジェシカ・バース
フランク:ビル・スミトロヴィッチ
スティーヴ・ベネット:ラルフ・ガーマン
ヘレン・ベネット:アレックス・ボースタイン
ターニャ・テリー:ローラ・ヴァンダーヴォート
若年期のジョン・ベネット:ブレトン・マンリー
若年期のテッド(声):ゼーン・コワンズ,タラ・ストロング
ジーナ:ジンジャー・ゴンザーガ
トレイシー:ジェシカ・ストループ
ミシェル:メリッサ・オードウェイ
サム・J・ジョーンズ
テッド・ダンソン
ノラ・ジョーンズ
トム・スケリット
ミン:ロバート・ウー
アリックス:ジョン・ヴィーナー
ニュースキャスター:マイク・ヘンリー
ウェイター:ダニー・スミス
ナレーター:パトリック・スチュワート
ジャレッド:ライアン・レイノルズ(カメオ出演)