ユウジ・ドン・オクモト(Yuji Don Okumoto、1959年4月20日 – )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの日系アメリカ人俳優。身長は183cmである。
1959年にロサンゼルスで生まれたオクモトは、グローマンズ・チャイニーズ・シアターからほど近いハリウッド高校を卒業し、カリフォルニア州立大学フラトン校へ進学する。大学在学時から演劇を学び始め、東洋系俳優劇団「イースト・ウェスト・プレイヤーズ」など、いくつかの舞台で活動する。映画デビューは、ヴァル・キルマー主演のコメディ映画『天才アカデミー』。その後もいくつかの映画に脇役として出演。
オクモトの知名度を一気に上げたのは、ラルフ・マッチオとパット・モリタ主演の青春映画『ベスト・キッド2』である。この映画では沖縄県にやって来た主人公の前に立ちはだかるギャング・リーダーのチョーゼンを嫌味たっぷりに演じている。ジム・キャリー主演の『トゥルーマン・ショー』での、トゥルーマン・ショーの生放送を日本で見守る家族の一人や、マイケル・ダグラス主演の『ゲーム』での日航ホテルのフロントマネージャー、大作映画の『パール・ハーバー』での日本兵など、役柄は大きくないが様々な映画に顔を見せている。2008年にBBCが製作した関ヶ原の戦いのドキュメンタリードラマ『ウォリアーズ 歴史を動かした男たち (原題:Heroes and Villains: Shogun)』では、東映が全面協力した京都での撮影だったため、オクモトも来日して撮影に挑んだ。同作品ではオクモトの他にもジェームズ・サイトウやヒロ・カナガワなどの日系人俳優が多数出演している他、日本からは勝野洋も参加。オクモトは作中で井伊直政を演じている。
一瀬隆重が原案の日米合作映画『ヤクザVSマフィア』と『刺青 IREZUMI』では、石橋凌、仲村トオル、一色彩子らとの共演を果たしているほか、2010年のクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』では、渡辺謙の部下を演じた。