マックス・フォン・シドー(Max von Sydow、本名: Max Carl Adolf von Sydow, 1929年4月10日 – 2020年3月8日 )は、スウェーデン、フランスの俳優。
スウェーデン、スコーネ県ルンド出身。父は民族学の教授、母は教師。裕福な家庭に生まれ、9歳からドイツ語と英語を学び、ルンド大聖堂学校に通った。10代の時に友人と演劇協会Sceniaというアマチュア劇団を立ち上げ、これは現在もルンド大聖堂学校に由緒ある学生会のひとつとして残っている。後にストックホルムの演劇学校で学び、在学中の1949年に映画デビューした。1954年にスウェーデン王立文化賞を受賞し、1955年にイングマール・ベルイマンと出会うと、以降彼の作品の常連となった。1965年の『偉大な生涯の物語』でアメリカに進出する。ドラマ、アート系からハリウッドで撮られる超大作やSFまで、100以上の映画やテレビシリーズに出演している。
1973年の『エクソシスト』で当時44歳にもかかわらず老齢のメリン神父を演じ一躍知名度を上げた。
1987年の『ペレ』でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
2005年、フランス文化省の芸術文化勲章を受章。
2012年、レジオンドヌール勲章を受章。
2016年のHBO『ゲーム・オブ・スローンズ』三つ目の鴉役で、プライムタイム・エミー賞にノミネートされた。
1951年8月1日にスウェーデン人の女優クリスティーナ・オーリン Christina Inga Britta Olin (1926-1998)と結婚し、二人の息子を儲けるが、1979年2月26日に離婚。1997年4月30日にプロヴァンスでフランス人の映画プロデューサー Catherine Brelet と再婚。2002年にフランス市民権を取得し、スウェーデン市民権を放棄した。ルーテル派として厳格に育てられたが、本人は不可知論者である。
2020年3月8日に死去した。