フランク・フィンレー

フランク・フィンレー

フランク・フィンレー(Francis “Frank” Finlay CBE, 1926年8月6日 – 2016年1月30日)は、イギリスの俳優。主に映画、舞台、テレビ番組などで活躍している。敬虔なカトリック教徒でもあり、British Catholic Stage Guildに所属している。大英帝国勲章を受章している。

イングランドのボルトン近郊、ファーンワースで精肉店を営むマーガレットとジョサイア・フィンレーの子として生まれた。 St. Gregory the Great Schoolで肉屋としての教育を受け、City and Guilds of London Instituteの学位をとった。王立演劇学校出身でギルドフォードレパートリー・シアターで舞台を踏んだ。その後アーノルド・ウェスカーのいるロイヤルコートシアター、ローレンス・オリヴィエのいるロイヤル・ナショナル・シアター、チチェスター・フェスティバル・シアターなどを転々とした。1965年にオリヴィエが主演した映画『オセロ』でイアーゴを演じ、翌1966年の第38回アカデミー賞助演男優賞候補にノミネートされた。

テレビ俳優としてもデニス・ポッターによるBBC Twoのシリーズ番組『カサノヴァ』(1971年)を皮切りに成功を収めた。1972年にはアドルフ・ヒトラーを演じる機会も与えられた。リチャード・ラウンドトゥリー主演の『黒いジャガー/アフリカ作戦』に出演、1973年から三作に渡ったリチャード・レスター監督による『三銃士』、『四銃士』、『新・三銃士/華麗なる勇者の冒険』ではアレクサンドル・デュマ・ペール原作の三銃士の一人、ポルトスを演じた。1977年にはBBCのテレビ映画でルイ・ジュールダン(ドラキュラ役)と競演し、ヴァン・ヘルシングを演じた。1984年にはアメリカのテレビ番組『クリスマス・キャロル』でマーレイ老人の亡霊としてスクルージ役のジョージ・C・スコットと共演している。1973年のイギリスのテレビ番組、ドン・キホーテではレックス・ハリソン(ドン・キホーテ)の従者であるサンチョ・パンサを演じて英国アカデミー賞を獲得している。同年に彼はBBCのテレビ番組、ヴォルテールのカンディードでも同賞を獲得した。1983年にはBBCのコメディ番組、『ブラック・アダー』の “The Witchsmeller Pursuivant” というエピソードに出演した。2002年にはロマン・ポランスキー監督の映画『戦場のピアニスト』でエイドリアン・ブロディの父親役を演じた。2007年には『ドクター・フー』に登場した。