トニー・スコット(Tony Scott、1944年7月21日 – 2012年8月19日)は、イギリスの映画監督、映画プロデューサーである。
3人兄弟の末っ子として生まれる。兄の1人は、映画監督のリドリー・スコット。細かいカットの切り返しや大仰ともいえる映像装飾が特徴。
ロンドン王立美術大学で学び、画家として生計を立てていたが、1970年代に兄のリドリーのCM制作会社に入り、CMディレクターとして数多くのコマーシャルを手がけた。1970年に兄のリドリー・スコットと共に映画製作会社スコット・フリー・プロダクションズを設立した。
1983年の『ハンガー』(The Hunger)で長編映画監督デビュー。兄の後を追って、活動の拠点をアメリカに移す。1986年の『トップガン』(主演:トム・クルーズ)の大ヒットにより、メジャー映画監督の一人になった。
2012年8月19日、カリフォルニア州サンペドロのヴィンセント・トーマス橋から飛び降り死亡した。68歳没。遺書が見つかっており、自殺とみられる。体内から少量の抗うつ薬と睡眠薬を検出したが、特別な病気は患っていなかった。