デビッド・キャラダイン(David Carradine、1936年12月8日 – 2009年6月3日)は、アメリカ合衆国の俳優、中国武術家。本名は、ジョン・アーサー・キャラダイン(John Arthur Carradine)。ラストネームは、日本では「キャラダイン」として広く知られているが、米国では「キャラディーン」に近い発音で呼ばれる。
カリフォルニア州ハリウッドに生まれ、サンフランシスコ州立大学でドラマを学んだ。元海兵隊員。父は俳優のジョン・キャラダインで、キース・キャラダインおよびロバート・キャラダインは異母弟。アイルランド人、イングランド人、スコットランド人、ウェールズ人、ドイツ人、スペイン人、イタリア人、ウクライナ人、チェロキーの祖先を持つ。5回の結婚歴があり、4回の結婚は離婚に終わっている。1人目の妻との間に娘が1人、2人目の妻との間に娘が1人、そして、他にも娘3人と息子1人がいる。
連続テレビドラマ『シェーン』に出演した後、中国武術(カンフー)を修めたクワイ・チャン・ケイン役で主演した『燃えよ!カンフー』で世界中で有名となった(この役には原案発案者のブルース・リーも候補に挙がっていた)。この役をきっかけにして中国武術や東洋哲学に興味を持つようになり、その後も習得と研究に力を注いだ。
他にも、映画俳優として、ルイ・ラムールの小説を映画化した西部劇『タガート』ではガンマンの役を演じ、最近では、クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル』シリーズでビル役を演じている。
他にもキース・キャラダインの後を継いで『Wild West Tech』などのテレビ番組の司会をしたり、太極拳や気功の学習ビデオを企画し、自ら出演したりしていた。
2009年6月4日、新作映画「ストレッチ(Stretch)」出演のため滞在していたバンコク中心部のホテル、スイスホテル・ナイラートパーク・バンコク(Swissotel Nai Lert Park Bangkok)の352号室で首と性器にロープが巻きつけられた状態で死亡しているのが発見された。キャラダインのマネージャであるチャック・バインダーは、ベッドの上にあった足跡がキャラダインの履いていた靴とは一致しないことや、キャラダインの両手が体の後ろで縛られているとして、他殺などの疑いを主張したが、遺体発見時、部屋に内側から鍵がかかっていたことや、遺体に争った形跡がないこと、防犯カメラに部屋を出入りする人物が映っていないことなどから、現地警察は自慰行為中の事故の可能性を指摘している。