テレンス・ヘンリー・スタンプ(Terence Henry Stamp, 1939年7月22日 – )は、イギリスの俳優。
ロンドンの貧しい家庭に5人兄弟の長兄として生まれた。父親は引き船の船長であった。高校卒業後、ロンドンの広告代理店に勤務していたが俳優になる夢を諦めきれず、後に演劇学校Webber Douglas Academy of Dramatic Artに通う。
1962年に『奴隷戦艦』で映画デビュー、ゴールデングローブ賞最優秀新人賞を獲得し、アカデミー助演男優賞にもノミネートされる。
1965年、ウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』の誘拐犯役の演技でカンヌ国際映画祭 男優賞を受賞。
1967年、フェデリコ・フェリーニ監督の『悪魔の首飾り』ではアルコール依存症のイギリス俳優を演じて、彼以外には考えられないほどのハマリ役だと評された。ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の『テオレマ』などにも主演。
その後、『スーパーマン』(1978年)、『プリシラ』(1994年)、『イギリスから来た男』(1999年)、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)、『ホーンテッドマンション』(2003年)、『エレクトラ』(2005年)、『ウォンテッド』(2008年)、『ワルキューレ』(2008年)など、数多くの映画に出演した。『ゲット スマート』(2008年)では悪役スパイを演じている。
俳優としての仕事以外にも自伝を自費出版するなどしている。