ジョン・グッドマン(John Goodman, 1952年6月20日 – )はアメリカ合衆国ミズーリ州アフトン出身の俳優。
1952年、ミズーリ州に生まれる。母親は飲食店のウェイトレスで、父親は郵便局員だった。しかし、1954年、グッドマンが2歳の時に父親は他界。地元アフトンの高校へ進学して、フットボールをはじめる。奨学金を得てミズーリ州立大学でフットボール選手として活躍していたが、足を負傷してプロフットボール選手の夢を断念。しかし演劇への興味を深めて、1975年に俳優を志してニューヨークに移る。オフ・ブロードウェイの舞台に立った後にテレビにも出演するようになる。
1983年に『愛に向って走れ』でメジャー映画デビュー。その後もテレビや映画などに出演して、1993年にはコメディエンヌのロザンヌ・バー共演の人気テレビシリーズ『ロザンヌ』の出演でゴールデングローブ賞を受賞。五度目のノミネートでの快挙だった。同作品ではアメリカン・コメディ・アワードも受賞している。2007年には『Studio 60 on the Sunset Strip』でエミー賞を受賞。コーエン兄弟作品の常連でもあり、主演をこなすことは少ないが、クセのある重要な脇役を演じることが多い。2011年と2012年に出演した2作品が2年連続でアカデミー作品賞を受賞している。1991年に製作された『夢を生きた男/ザ・ベーブ』では、伝説の野球選手ベーブ・ルースを喜々と演じて印象を残した。ウォシャウスキー姉妹の『スピード・レーサー』では、真田広之やチョン・ジフンらとも共演している。声優としても定評があり、特長ある声を活かしてピクサー制作の大ヒット長編アニメ『モンスターズ・インク』のサリー役の声を務めたほか、『プリンセスと魔法のキス』など多くのアニメで声優としても活躍している。
舞台面においては2008年にコダックシアターで上演されたチャールズ・ディケンズ原作の小説を基にした舞台『クリスマス・キャロル』ではクリストファー・ロイド(スクルージ役)と共演して、“現代の幽霊”を演じた。その他には劇作家のサミュエル・ベケット原作の戯曲『ゴドーを待ちながら』においてポッツォ役を演じている。
また、コナン・オブライエンが司会を務めた人気深夜トーク番組の『レイト・ナイト・ウィズ・コナン・オブライエン』の放送第1回目のゲスト出演者として同番組の賞も授与されている。2012年にアメリカのパロディ番組『Funny or Die』では、KFCがゲイを擁護する内容のギャグVTRで、創設者カーネル・サンダースを怪演した。