ジェラルド・ジェームズ・バトラー(Gerard James Butler, 1969年11月13日 – )は、スコットランド生まれの俳優、事務弁護士。愛称はジェリー。
ファーストネームは「Gerald」ではなく「Gerard」なので、ジェラード・バトラーの表記が原音に近い。
ロンドンのコーヒーショップでスティーヴン・バーコフと偶然出会い、バーコフの次回作『コリオレイナス』の舞台に立つチャンスを得る。『コリオレイナス』や舞台版『トレイン・スポッティング』の出演を経て、1997年に『Queen Victoria 至上の恋』で映画デビュー。
その後20作程度の映画に出演し、評価が高まった末に、ジョエル・シュマッカー監督のアンドリュー・ロイド・ウェバー版『オペラ座の怪人』において、主役ファントム役を射止めた。これは演技に加え最大の魅力であるウェバーの音楽を高度な歌唱力で歌い上げなければならないという、大変難しい役であった。それ以前は、学生時代ロックバンドでヴォーカルを務める程度の経験はあったものの正式なレッスンを受けたことはなく不安はあったが、2003年1月から2004年6月まで1日に数時間の特訓によりこの大役を務め上げ、その名を世界的に知らしめることとなった。
アクション俳優としても精力的に活動している。2007年公開の『300 〈スリーハンドレッド〉』では、主役のスパルタ王レオニダス1世役に抜擢された。撮影開始3カ月前よりトレーナーの元で1日4時間の訓練をし、役作りのトレーニングを積み、彫刻のような肉体を得た。バトラー自身は「僕を本当の王と思って欲しかったから、誰よりも厳しい訓練を積んだ」と語っている。