ケビン・コスナー(英: Kevin Costner、1955年1月18日 – )は、米国の映画俳優、映画監督、映画プロデューサー。監督・製作・主演を務めた『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990年)でアカデミー作品賞とアカデミー監督賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した。
1955年、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のリンウッドに生まれる。チェロキー族インディアン、ドイツ、アイルランドの混血である。少年時代より野球やアメリカンフットボールに熱中し、ハイスクール時代には全米選抜に選ばれた経験を持つ。カリフォルニア州立大学フラトン校で経営学を学び、卒業前にサウス・アクターズ・コーポに参加。短期の就職期間を経て、俳優業に専念することを選ぶ。
下積みを経て『女優フランシス』(1982年)で本格デビューするが、出演シーンは決定版でカットされる。『再会の時』(1983年)でも同じ目に遭うが、ローレンス・カスダン監督と親しくなり、『シルバラード』(1985年)に出演する。同年には『ファンダンゴ』で主役を演じ、ケヴィン・レイノルズ監督と以後も組むことになる。
『フィールド・オブ・ドリームス』(1989年)や『ロビン・フッド』(1991年)、『ボディガード』(1992年)では善き父親やヒーローを演じる一方、『JFK』(1991年)や『パーフェクト・ワールド』(1993年)ではシリアスな役柄にも挑む。監督業やプロデューサー業にも進出し、1990年の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』ではアカデミー賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞を授与され、後のクリント・イーストウッドと共に、オスカー監督兼俳優としての地位を得た。
1995年の『ウォーターワールド』は、ハワイ島沖の巨大海上セットで撮影した大作として注目されたが、期待されたほどの成績を収められなかった。
『ロビン・フッド』と『ワイアット・アープ』(1994年)ではゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞、『ポストマン』(1997年)では最低監督賞および最低主演男優賞をそれぞれ受賞した。
近年では2012年放送のミニシリーズ『宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ』の演技でエミー賞、ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞を獲得するなど評価された。
1998年から1999年にかけて、スバルのレガシィツーリングワゴンのCMに出演している。