ケイリー=ヒロユキ・タガワ(Cary-Hiroyuki Tagawa、日本名:田川 洋行〈たがわ ひろゆき〉、1950年9月27日 – )は、アメリカ合衆国の俳優。正教徒で聖名はパンテレイモン。東京都東麻布に生まれる。父親はアメリカ軍に勤務する日系アメリカ人二世、母親は宝塚歌劇団出身の女優で歌手の旗マリ子である。日本生まれであるが、5歳でアメリカに移住してアメリカ国籍を取得している。「ケイリー」(Cary)の由来は、母親がケーリー・グラントが好きだったことによるもの。
1980年代中ごろから端役で映画に出演し始め、主にアクション映画へアジア人の悪役として出演していたが、1980年代後半以降は『ラストエンペラー』や『007 消されたライセンス』、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』などのハリウッドの大作への出演や重要な脇役での出演が多い。
日本人俳優の共演作品は多いが、その中でも工藤夕貴との共演作品は多く『ピクチャーブライド』、『ヒマラヤ杉に降る雪』、『SAYURI』の3本がある。2003年に行われたゆうばり国際ファンタスティック映画祭におけるヤング・ファンタスティックグランプリ部門の審査員も工藤と一緒に務めた。
1984年に結婚しており、妻のサリーは画家として活躍していた。結婚当初はカリフォルニア州のベニスビーチに居を構えていたが、ロサンゼルス暴動をきっかけにハワイへ移住した。現在もハワイに住んでおり、俳優業の傍ら「Chun Shin」という、日本の武術を基にしたトレーニング・システムを考案し、主にハワイ大学のフットボールチームなどをサポートしている。妻のサリーは現在ペインターとして活動しており、妻との間には2児がいる。ロシア正教徒であり、2016年にはロシア国籍を獲得している。