デイム・エマ・トンプソン(Dame Emma Thompson, DBE, 1959年4月15日 – )は、イギリスの女優、脚本家。5度のアカデミー賞ノミネート経験があり、1993年に『ハワーズ・エンド』でアカデミー主演女優賞を、1995年の『いつか晴れた日に』でアカデミー脚色賞を受賞した。
イギリス、シティ・オブ・ウェストミンスターのパディントン出身。父親は俳優・舞台監督のエリック・トンプソン、母親はスコットランド出身女優のフィリダ・ロウ、妹も女優のソフィー・トンプソンという芸能一家である。ケンブリッジ大学ニューナム・カレッジで英文学を専攻。大学在学中に、スティーヴン・フライ、ヒュー・ローリー、トニー・スラッタリーと共に劇団を結成したり、女性だけのレビューWoman’s Hourを手掛け、注目を集める。大学卒業前にエージェントと契約し、1980年に大学を卒業。
ケネス・ブラナー率いるルネッサンス・シアター・カンパニーに参加。BBCラジオやコメディ・ツアーに参加し、数多くの舞台に立った。1989年に『彼がステキな理由』で映画デビュー。1993年に『ハワーズ・エンド』でアカデミー主演女優賞を受賞。翌年公開の『日の名残り』で同主演女優賞に、『父の祈りを』で同助演女優賞にノミネートされた。1995年公開の『いつか晴れた日に』では主演と脚本を兼任し、同主演女優賞と脚色賞にノミネートされ、アカデミー脚色賞を受賞。『ハリー・ポッター』シリーズではシビル・トレローニー役で起用された。
2018年6月に女優としてのキャリアが評価され、大英帝国勲章第2位DBEを叙勲し、女性の騎士号Dame(デイム)を冠することを許される。