新井 浩文(あらい ひろふみ、1979年1月18日 – )は、日本で活動していた元俳優。
1979年、青森県弘前市に生まれる。在日朝鮮人三世だったが、2005年に朝鮮籍から韓国籍に変更した。小学4年生の時から卓球を始め、高校時代は全国大会にも出場した。青森県立弘前実業高等学校卒業後の進路として日本映画学校への進学を希望していたが、遅刻が多かったので推薦できないと教師に言われたため断念した。漠然と「有名になりたい」という思いで、19歳のときに上京。上町の屋台で荒戸源次郎と知り合い、大楠道代の付き人となる。
2001年、映画『GO』でデビュー。2002年、映画『青い春』で映画初主演(松田龍平とのW主演)で情緒障害高校生の青木を演じる。同作の演技で高崎映画祭最優秀新人男優賞を受賞した。2005年に映画『ゲルマニウムの夜』で単独初主演を果たす。同作で初の濡れ場を演じている。2011年、ロシア・ドイツ合作映画『ヤクザガール』で日本国外の映画に初出演した。全国上映する前に第3回したまちコメディ映画祭in台東で日本初公開。
2012年、NHKドラマ『開拓者たち』で開拓移民の男性を好演し、一般に認知される。同年、北野武監督映画の『アウトレイジ ビヨンド』に出演し、第22回東京スポーツ映画大賞男優賞受賞。2013年、THE SHAMPOO HATの『葛城事件』で舞台初出演。強面で目が鋭い風貌から、デビュー以来犯罪者や不良役を多く演じてきたが、一般層にも認知された2010年代半ばには刑事役、教師役、エンジニア役まで幅広く演じている。
『特捜警察ジャンポリス』2016年2月26日での放送では「週刊少年ジャンプ」のファンと言い、同放送回では『ブラッククローバー』の作者・田畠裕基にインタビューを行い、その後、『ブラッククローバー』では新井をモチーフにしたキャラクター・ライア(白夜の魔眼の三魔眼の一人)が登場している。なお、テレビアニメでは彼自身がライアの声優を務めている。このほかのジャンプ作品の実写化作品にも出演しており、同年映画『バクマン。』、2016年に『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』(原作:『究極!!変態仮面』)、2017年に映画『銀魂』と『斉木楠雄のΨ難』に出演している。
2015年には、テレビドラマ『ど根性ガエル』にゴリライモ役で出演。劇中で歌った「ゴリラパンのうた」が反響を受け、視聴者プレゼントとしてシングルCD化された。
強制性交容疑での逮捕
2019年2月1日、2018年7月1日に自宅で紙パンツ1枚の状態でオイルマッサージを受けていた際、施術していた派遣マッサージ店の女性従業員へ暴行を働いたとして、警視庁に強制性交の容疑で逮捕された。これを受けて、所属事務所のアノレは2月5日付で新井との契約を解除した。これにより新井は芸能界から事実上の引退となった。
2020年10月12日、東京高等裁判所で控訴審初公判が開かれる。弁護側は、罪の成立を認めた一審判決には事実誤認があるとして、改めて無罪を主張。また、新井と被害女性との間で和解が成立したことを明らかにした。検察側は控訴棄却を求め、即日結審した。11月17日、判決公判が開かれ、懲役5年とした1審判決を破棄し懲役4年の実刑とする判決が言い渡された。検察、弁護側双方が期限の12月1日までに上告しなかったため、12月2日付で二審判決が確定した。