マイケル・クラーク・ダンカン(Michael Clarke Duncan、1957年12月10日 – 2012年9月3日)は、アメリカ合衆国の俳優、声優。イリノイ州出身。
『グリーンマイル』(1999年)では、知能が低いが優しい心を持ち、超能力で人を癒す死刑囚コーフィ役で、2000年アカデミー助演男優賞にノミネートされた。
シングルマザーのもと、シカゴの貧民街で幼少期を過ごす。高校ではフットボールを経験するも、母の忠告で断念。進学したアルコーン州立大学は、母の病気のために退学している。地元のガス会社や警備会社、飛行機会社やバーの用心棒稼業で治療費を稼ぎ、その後、母の全快を待って俳優になるためにハリウッドに向かう。
ハリウッドでは、小さな役をもらいながら要人(ウィル・スミスやマーティン・ローレンス、ジェイミー・フォックスなど)のボディーガードで生計を立てていたという。1995年の『フライデー』でスクリーンデビューを果たす。『アルマゲドン』(1998)で共演したブルース・ウィリスとは共演作が多い。彼はダンカンの才能を高く評価し、『ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ』(1999)や『隣のヒットマン』(2000)に出演させている。また、『グリーンマイル』のコーフィ役を、監督フランク・ダラボンに強く推薦したのも彼である。『アルマゲドン』の撮影中に『グリーンマイル』の企画の話を聞き、共に撮影中であったダンカンに話を持ちかけたという。2000年4月に『グリーンマイル』のプロモーションのために初来日を果たす。その際にはパークハイアット東京で記者会見が行われ、女優の田中麗奈が花束贈呈の助っ人として会場に駆けつけた。
2012年7月に心筋梗塞を発症し、治療を続けたが9月3日、心臓発作を起こして入院中に死去。54歳没。