ポール・ウィリアム・ウォーカー4世(Paul William Walker IV, 1973年9月12日 – 2013年11月30日)ことポール・ウォーカーは、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の俳優。身長188cm。ブラジリアン柔術茶帯(死後、黒帯が寄贈された)。
イングランド、アイルランドおよびドイツ系、母はモデル、父のポール・ウィリアム・ウォーカー3世はアマチュアボクサーで2度ゴールデン・グローブを獲得するほどであったが、家族を養うために下水道工事の下請け業を営んでいた。父方の祖父”アイリッシュ”ビリー・ウォーカーも、プロボクサーとして活躍していた。弟2人(カレブ・ウォーカーとコディ・ウォーカー)がいる。
母の影響で2歳の頃に赤ちゃんモデルとして活動を始め、いくつかのCMに出演した後、1980年代前半には子役として活躍し、B級映画やテレビドラマに出演した。高校進学後、いったんショービズの世界から離れて数年はごく普通の高校生活を送る。在学中、子役時代からのエージェントから声がかかり、アルバイト感覚で俳優活動を再スタートさせる。高校卒業後にいくつかのコミュニティ・カレッジで生物海洋学を学ぶもコンスタントに仕事が入り、その後は復学・休学を繰り返す。
1990年代後半から、映画にキャスティングされるようになり、ルックスからティーン映画への出演が多くなる。1999年の『バーシティ・ブルース』『シーズ・オール・ザット』あたりからティーンの間で注目された。2001年、ヴィン・ディーゼルと共に出演したカーアクション映画『ワイルド・スピード』が大ヒットし、世界的にも知られる。続編にも出演(第3作目を除く)。第7作『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影期間中、下記の事故によって死去した。
2013年11月30日、フィリピンの台風罹災者のための資金提供を募るチャリティーイベントに出席した後、ロジャー・ロダス(Roger Rodas、38歳。ポールの友人でレーシングドライバー。資金面での相談相手にもなっていた人物)が運転する赤いポルシェ・カレラGTの助手席に乗り、帰路についた。しかし15時30分 (PST)、カリフォルニア州・サンタクラリタでコンクリート製の街灯や街路樹に衝突する事故を起こし爆発炎上。2人は現場で死亡が確認された。40歳没。事故の様子は防犯カメラなどに記録されており、それらの分析から、現場は制限速度45 mph (72 km/h) であったが、運転していたロダスは100 mph (160 km/h) 近くの速度を出していたことが判明した。