ブラッド・ドゥーリフ(Brad Dourif, 1950年3月18日 – )は、アメリカ合衆国の俳優である。ウェストバージニア州ハンティントン出身。ブラッド・ダーリフと表記されることもある。女優のフィオナ・ドゥーリフは娘。『チャイルド・プレイ』シリーズのチャッキーの声、チャールズ・リー・レイ役として知られる。
20歳を過ぎて本格的に俳優業をスタート。1973年の『エクソシスト』などの端役を経て、1975年の映画『カッコーの巣の上で』に出演。精神患者ビリー役でアカデミー助演男優賞にノミネートされ一躍知名度を上げ、個性派俳優として開眼した。この作品では同じ患者役のクリストファー・ロイドはじめ、出演したダニー・デヴィート、ウィル・サンプソン、スキャットマン・クローザースなども、後に多くの作品において存在感を示す俳優となっている。
以降、主にサスペンスやSF、ホラー、コメディなどの作品において名脇役として活躍し、1988年、ホラーとして名高い『チャイルド・プレイ』で主人公の凶悪犯の魂の宿る不気味な人形チャッキーの声を演じて日本でも注目された。この作品では凶悪犯で人間であった頃のチャールズ・リー・レイをドゥーリフ自身が演じて出演し、その後はチャッキーとして声の吹き替えで作品に登場。1991年まで、のべ3部作にわたるシリーズ化で大ヒット作となった。
1990年代からはテレビ作品にも多く出演。映画でも、ひ弱な主人公や陰湿で癖のある脇役を得意とし、『エクソシスト3』や『エイリアン4』、『ゴッド・アーミー 聖戦』などが代表作となった。1998年からは、一度終焉となっていた『チャイルド・プレイ』シリーズが番外的作品で復活。『チャッキーの花嫁』と『チャッキーの種』では再びチャッキーの声を担当し話題となった。近年も2010年代までにおびただしい数の作品に出演を続け、多くは脇役として登場時間こそ少ないながらも、強烈な存在感を残す確かな演技を披露している。