フランシス・ルイーズ・マクドーマンド(Frances Louise McDormand、1957年6月23日 – )は、アメリカ合衆国の女優、映画プロデューサー。イリノイ州シカゴ出身。これまでにアカデミー賞、エミー賞、トニー賞を受賞し、演劇の三冠王を達成。
両親は共にカナダ人。牧師であった父親の都合で各地を転々として育つ。高校時代にピッツバーグに落ち着き、ウェストバージニア州のベサニー大学で演劇を学ぶ。さらにイェール大学スクール・オブ・ドラマ(Yale School of Drama)で学ぶ。その時のルームメイトはホリー・ハンターであった。
1980年代初めにホリー・ハンターがコーエン兄弟やサム・ライミと共に暮らしていたことが縁で、1984年にコーエン兄弟監督の『ブラッド・シンプル』で映画デビュー。1989年に出演した『ミシシッピー・バーニング』でアカデミー助演女優賞に初ノミネート。1996年の『ファーゴ』、2017年の『スリー・ビルボード』、及び2021年の『ノマドランド』でアカデミー主演女優賞を獲得。主演女優賞複数回受賞は史上13人目、3回の受賞はキャサリン・ヘプバーンに次ぐ快挙であり、回数としてはメリル・ストリープとイングリッド・バーグマンに並ぶものとなった。アカデミー賞では、この他に3回助演女優賞にノミネートされている他、プロデューサーの一人に名を連ねた『ノマドランド』では作品賞の受賞者ともなっている。
その後、映画だけでなくテレビや舞台でも活躍。1988年には舞台『欲望という名の電車』に出演し、トニー賞にもノミネートされた。2011年、『Good People』でトニー賞 主演女優賞 (演劇部門)を、2015年『オリーヴ・キタリッジ』では、エミー賞 主演女優賞 (リミテッドシリーズ・テレビ映画部門)を受賞した。