ビリー・ドラゴ(Billy Drago、1945年11月30日 ‐ 2019年6月24日)は、アメリカ合衆国カンザス州出身の俳優。本名はウィリアム・ユージン・バロウズ・ジュニア(William Eugene Burrows Jr.)。息子のダーレン・E・バロウズも俳優。
1979年、テレビドラマ『ノー・アザー・ラブ』のブライアン役で本格的に活動を始め、翌年には『ウィンド・ウォーカー』で映画デビューした。
そして、1987年『アンタッチャブル』では、アル・カポネの側近である白服のフランク・ニッティ役で登場、元々ニッティ役はアンディ・ガルシアがキャスティングされたが、ガルシアが急きょジョージ・ストーン役に抜擢された事により、ドラゴにニッティ役が回ってきた、結果、主人公エリオット・ネスを何度も苦しめ、友達だったマローンを死に至らしめる憎憎しい役柄がハマり役となり、一気に知名度が上昇した。
その後は、主に1980年代を代表するヒール俳優として活躍し、多くのアクション映画で犯罪者や悪役を演じることもあれば、B級のギャング映画などではしばしば凶悪な殺し屋や屈強な刑事、精悍(せいかん)な知能犯などを演じた。なかでも1989年『男は死んで血を流せ』や1990年『チャイナホワイト』では、主演で登場している。
1990年代に入ると、数多くの作品に出演し、名バイプレイヤーとして日本でも顔が知られる存在となっている。また、大林宣彦監督作品『漂流教室』のハリウッドリメイク版や、川島なお美主演の『トウキョウ/DOLL』、三池崇史監督の『インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~』など、日本合作の作品でも起用されることが多い。
1995年『ドラッグ・マフィア』に主演(96年公開)。愛する幼い息子を救うため、命を賭けて犯罪組織に戦いを挑む孤独な刑事役を務め、一転して愛情あふれる優しい人物を演じて新境地を開いた。