ディーン・ストックウェル(Dean Stockwell, 本名Robret Dean Stockwell, 1936年3月5日 – 2021年11月7日)は、アメリカの映画俳優。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。父親は俳優のハリー・ストックウェル、母親は女優・歌手のニーナ・オリヴェット。兄のガイ・ストックウェルも俳優。元妻は女優のミリー・パーキンス。
ハリウッドで生まれ育つ。子役から俳優としてのキャリアをつみ、フレッド・アステアやフランク・シナトラらと親交を深め、思春期を過ごした。1947年には『紳士協定』でゴールデングローブ賞において特別子役賞を受賞している。しかし、子役スターは成人するとキャリアが伸びないというジンクスにはまったように30歳を過ぎるまでは低迷したものの、1970年代以降はTVドラマに多く出演。復調した80年代は大作映画にも出演するようになった。
とくにデヴィッド・リンチ監督作品によく顔を出し、『ブルー・ベルベッド』ではなくてはならない薄気味の悪いキャラクターを演じた。1988年『タッカー』ではニューヨーク映画批評家協会賞の助演男優賞、全米映画批評家協会賞の助演男優賞を受賞。更に同年公開のコミカルな映画『愛されちゃって、マフィア』ではアカデミー助演男優賞ノミネートになった他、各映画賞を受賞した。1989年『タイムマシーンにお願い』が大ヒット。のち同名でTVシリーズ化もされる。
90年代は、渋い中年男優として、アクション映画やサスペンス、SF映画などで刑事役、軍人役を演じることも多く、逞しい個性を活かしたキャラクターを得意としたトミー・リー・ジョーンズらと対極する存在で、出演のオファーが相次いだ。
代表的な主演作に『マック★10』、『スティーブン・キング/ランゴリアーズ』などがあげられる。