ダン・オバノン(Dan O’Bannon, 1946年9月30日 – 2009年12月17日)は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス生まれの、脚本家、映画監督、俳優、特殊効果マン。
リドリー・スコット監督のSFホラー映画『エイリアン』の脚本担当として、また、初監督作品のコミカルなゾンビ映画『バタリアン』で知られる。南カリフォルニア大学の映画学科に在籍中の1971年に、ジョン・カーペンターと短編作品『ダーク・スター』を共同制作する。この作品の長編リメイク化により、1976年度サターン賞最優秀特殊効果賞受賞(ダグラス・ナップ、ビル・タイラー、ジョン・カーペンターらと共に)を受賞する。
エイリアンやバタリアンのコメンタリーなどによると、当初、ハリウッドへ来たのは監督になる為だったが、監督になる前に編集を覚えろ、脚本を書いてみろと言われたことから、最初に芽が出たのがエイリアンの脚本だった。監督をしたかったが、リドリー・スコットの手腕に感服したという。エイリアン公開時は怖くて自宅に引きこもっていたのを呼び出され、行列や拍手喝采の状況を見て涙が止まらなかったと語っている。
晩年は長らくクローン病になり長期の闘病治療を行ってきたが。合併症により2009年12月17日、ロサンゼルス市内にて死去。63歳没。