ジャンキーXL(Junkie XL)は、オランダ人ミュージシャンのトム・ホーケンバーグ(Tom Holkenborg、1967年12月8日 – )によるソロ・プロジェクトである。
1990年代のビッグ・ビートムーヴメントを担った当事者の1人であり、ロックとダンスのクロスオーバー分野におけるパイオニアの一翼である。1994年、インダストリアル系ロックバンドのメンバーとしてオランダ国内でデビュー。しかしすぐにバンド活動を離れ音楽プロデューサー業に転進し、映画音楽、ゲーム音楽、テレビCM製作などに携わっている。ミュージシャンとしてのソロ・ワーク開始は1998年にアメリカ・カリフォルニア州に拠点を移して以後のことである。2002年に手掛けたエルヴィス・プレスリーの「ア・リトル・レス・カンヴァセーション」のリミックスが全世界でヒットし、以降、コールドプレイやブロック・パーティーといったロックバンドやジャスティン・ティンバーレイクなどのヒップホップ関係から、ブリトニー・スピアーズにアヴリル・ラヴィーンといったアイドル歌手まで幅広いアーティストのリミックスを数多く手掛ける世界的人気リミキサーとしても活躍している。日本でも、melody.、浜崎あゆみらの楽曲をリミックスしたことで知られる。3rdアルバム『ラジオJXL~ア・ブロードキャスト・フロム・ザ・コンピューター・ヘル・キャビン』ではデイヴ・ガーン(デペッシュ・モード)、ロバート・スミス(ザ・キュアー)、チャックD(パブリック・エナミー)、ソロモン・バークら錚々たる面子とのコラボも敢行し話題となった。
数多くのリミックス依頼や各種サントラの製作などを行う一方、コンスタンスにアルバムをリリースしつつライヴ活動にも精力的で、ロック・フェスティバルへの参加も多い。スタジオ作業/ライヴ活動共に非常にフットワークの軽い人物である。