ジェームズ・ホーナー(James Horner、1953年8月14日 – 2015年6月22日)は、アメリカ合衆国の映画音楽作曲家である。
カリフォルニア州・ロサンゼルス出身。英国王立音楽アカデミーにおいてジェルジ・リゲティの元で作曲を学び、その後南カリフォルニア大学にて学士号を習得した。UCLAの大学院に進み、修士号を取得した後、同大学で教鞭をとっていたが、ロジャー・コーマンに見出され『ジュラシック・ジョーズ』、『赤いドレスの女』、『モンスター・パニック』、『宇宙の7人』で作曲を手がけた。やはりコーマンの下で働いていたジェームズ・キャメロンとは『エイリアン2』、『タイタニック』、『アバター』で組む事になる。ロン・ハワードと組むことが多かった。
UCLAで音楽理論を教えていた強みからか、シンフォニックなものから『コクーン』や『ニューヨーク東8番街の奇跡』のジャズ風のものまで幅広いスタイルを駆使するが、自身の過去の作品やクラシック音楽といった既成曲との類似を指摘される事が多々ある。代表的なものは『ミクロキッズ』とニーノ・ロータ作曲の『アマルコルド』(ロータの遺族に権利金が支払われた)、『アメリカ物語2/ファイベル西へ行く』とレナード・バーンスタイン作曲の『ウエストサイド物語』(似過ぎているという理由で書き直しを要求された)、『ウィロー』とシューマンの「ライン」、『エイリアン2』や『今そこにある危機』とハチャトゥリアンの『ガイーヌ』のアダージョなどである。
2015年6月22日、自身で操縦していた飛行機がカリフォルニア州にあるロス・パドレス国立森林公園内に墜落。損傷の激しい身元不明の遺体が見つかったが、アシスタントによってジェームズ本人であることが確認された。61歳没。