スフィアは、1998年公開のアメリカ合衆国の映画。深海で発見された未知の物体が引き起こす恐怖を描くSFサスペンス。マイケル・クライトンのSF小説『スフィア -球体-』の多面体サーフェイスをテーマにした映画化作品である。監督はバリー・レヴィンソン、出演はダスティン・ホフマンとシャロン・ストーンなど
スフィア 映画批評・評価・考察
スフィア(原題: Sphere)
脚本:10点
演技・演出:13点
撮影・美術:15点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計50点
面白さのピークが序盤に来てしまい、解き明かされるにつれて、それじゃない感が高まってしまう作品でした。良いキャストが揃っている割に、演じさせている内容・演出が微妙と言うしかないものでした。マイケル・クライトンの原作にしては雑過ぎるサスペンスのように思えました。もうちょっと遊びが欲しかったように思います。例えばゴーストバスターズのマシュマロマンみたいな?それは悪ノリかもしれませんが、球体の力の演出がいまいち過ぎて、これじゃあ記憶に残らない地味な作品でしかありません。
スフィア あらすじ(ネタバレ)
心理学者のノーマン博士はある日突然、政府からの緊急要請を受け、何も知らされないまま、軍に連れられて太平洋上の現場へと急行する。300年前に沈んだとされる海底の異星人の巨大宇宙船の調査のためだった。彼の旧知である数学者や生化学者たちも連れてこられていて、異星人とコンタクトをとるプロジェクトチームが結成され、軍がこのために築いた海底基地へと向かう。チームは、さらに宇宙船へ調査に向かい、何者かに招かれるように中に入ることに成功する。そこでこの宇宙船が、未来のアメリカの宇宙船であり、何らかの事故でこの時代にきたものと知る。さらに船内に異星人のものと思われる巨大な黄金の球体を見つける。その頃、海上では巨大サイクロンが発生したため帰還命令が出るが、ハリー博士が単独で球体に接触し中に入ったため、帰還を中止しノーマン博士が救助に向かう。そこで博士も球体に入るが、無事ハリー博士を連れ戻す。その後、サイクロンのため地上と連絡が途絶えたまま、船内では、次々と異変が起きはじめる。基地の職員がクラゲに襲われ死亡し、次に、ジェリーと名乗る異星人がコンピューターを通じて接触してきた。巨大なイカに基地が襲われ、パニックになり、一人また一人と死亡していく。最後に残ったノーマン、ハリー、ベスは、球体の中に入った者は、想像したことを現実化してしまう力があることに気がつく。3人は、悪いことばかりを想像してしまったことに後悔しつつ、さらに襲いくる危機から脱出し、海上に逃れることに成功する。そして、ハリーの提案により、その力を悪用されないために、その力を利用して球体のことを忘れることを誓う。役割を終えたかのように球体は、空へ上昇して去っていった。
スフィア スタッフ
監督:バリー・レヴィンソン
脚本:スティーヴン・ハウザー,ポール・アタナシオ
原作:マイケル・クライトン『スフィア -球体-』
製作:バリー・レヴィンソン,マイケル・クライトン,アンドリュー・ウォルド
音楽:エリオット・ゴールデンサール
撮影:アダム・グリーンバーグ
編集:ステュー・リンダー
製作会社:ボルチモア・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース
スフィア キャスト
ノーマン・グッドマン博士:ダスティン・ホフマン
エリザベス・”ベス”・ハルパリン博士:シャロン・ストーン
ハリー・アダムズ博士:サミュエル・L・ジャクソン
ハロルド・C・バーンズ大佐:ピーター・コヨーテ
テッド・フィールディング博士:リーヴ・シュレイバー
アリス・”ティーニー”・フレッチャー:クィーン・ラティファ
ジェーン・エドマンズ:マーガ・ゴメス