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Shall we ダンス?|ひょんなことから始めた社交ダンスを通して、平凡なサラリーマンが人生を見つめ直す姿を描いたハートフル・コメディ。

Shall we ダンス?
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Shall we ダンス?(シャル ウィ ダンス?)は、1996年公開の日本映画。真面目だが取り柄のない普通のサラリーマンの杉山は、ひょんなことから社交ダンスの世界に引き込まれ、生きがいを取戻していく…。笑って泣ける邦画エンタテインメント作品。日本アカデミー賞独占をはじめ数々の映画賞に輝いた。作品完成後に、周防監督と主演の草刈が電撃結婚したことでも話題を呼んだ。

Shall we ダンス? 映画批評・評価・考察


Shall we ダンス?(英題:Shall We Dance?)

脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)

見終わって幸せな気持ちにさせてくれる素敵な作品です。何度も観てますが飽きることなく楽しめます。周防作品全般に言えることかもしれませんが、良い脚本と良い演出そして良いキャスティングとワンシーンワンシーンが目に浮かびます。

劇場公開時に200万人の観客を動員し、その年の映画賞を総なめにした上、全米含む全世界公開、リチャード・ギア主演のハリウッドリメイクまで実現した、周防正行監督の傑作。デビュー作以来、意外な題材に目をつけてきた周防監督ですが今回は“社交ダンス”に注目。演技派の役所と本作が映画初出演だった草刈を囲む、竹中、渡辺、草村ほか、時には主役を食う脇役陣の好演も大きな魅力です。社交ダンスに関するルールやステップの説明を、各キャラクターが織り成すドラマに組み込んだ巧みな構成、軽快なテンポで飽きさせません。

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Shall we ダンス? あらすじ(ネタバレ)

真面目でこれといった趣味も持たないサラリーマンの杉山正平は、ある日の会社の帰り、電車の中から見えるダンス教室の窓に、物憂げに佇むひとりの女性を見つけた。その美しい姿に目を奪われた彼は、数日後、その“岸川ダンス教室”を訪れる。中年のたま子先生の勧めでグループレッスンを受けることにした杉山は、同じく初心者の田中、少しダンスを齧っている服部とともに、生まれて初めての社交ダンスを習い始めた。

杉山が見かけた女性はこのダンス教室の娘・舞で、ダンス・コンテストの最高峰ブラックプールに参加してアクシデントに見舞われてから、パートナーに対する信頼感を持てなくなり、父親から半ば強制的にダンス教室の先生をさせられていたのだった。

そんなある日、教室に杉山の会社の同僚である青木が姿をみせた。別人のようにいきいきと踊る青木の姿に驚いた杉山は、同じ教室に通う主婦・豊子のダンスにかける情熱にも心を動かされ、舞と踊りたいという不純な動機もすっかり消えて、ダンスそのものに純粋にのめり込んでいった。

一方、杉山の妻・昌子は夫の様子がおかしいと感じて、素行調査を探偵に依頼していた。そうとは知らない杉山は、たま子先生の提案で豊子とペアを組んで大会に出場することになり、舞のコーチのもと、さらなる特訓の日々を過ごすことになった。

大会当日、会場には探偵から連絡を受けた杉山の妻子の姿もあった。杉山と豊子はワルツをうまくこなして見事二次審査を通過したが、三次のクイックステップで娘の千景の声援を耳にした杉山は、動揺して大失敗する。自分のダンスが終わったと感じた杉山は、それからダンス教室へ行くのをやめてしまった。

しばらくして、杉山は舞がイギリスへ行くと知らされる。舞は杉山たちとの特訓を通じてパートナーへの信頼感の大切さを痛感し、ダンスへの純粋な気持ちを取り戻して、再びブラックプールに挑戦することにしたのだった。青木と豊子は舞のためのサヨナラ・パーティに杉山を誘うが、彼は行こうとしない。

パーティーの夜、いつもの電車の中からダンス教室の窓を見上げた杉山は、そこに“Shall we ダンス?”と書かれた自分宛てのメッセージを見つけた。パーティも佳境に入ったころ、舞がラストダンスのパートナーを決めようとした時に、杉山がようやく姿を見せた。舞の差し伸べる手をとった杉山は、みんなが見守る中で、最高のダンスを踊るのだった。

Shall we ダンス? スタッフ

監督:周防正行
脚本:周防正行
製作:桝井省志,小形雄二
製作総指揮:徳間康快
音楽:周防義和
撮影:栢野直樹
編集:菊池純一
配給:東宝

Shall we ダンス? キャスト

杉山正平:役所広司
岸川舞:草刈民代
青木富夫:竹中直人
杉山の会社の同僚で独身。ドニー・バーンズにあこがれている。
高橋豊子:渡辺えり子
シングルマザーの中年女性ダンサー。大会出場の際、正平に亡夫のタキシードを貸す。
三輪徹:柄本明
三輪探偵事務所所長。昌子の依頼を受ける。
杉山昌子:原日出子
正平の妻。ある時期から杉山の帰りが毎週遅くなることや、休日の夫の服から女物の香水の匂いを感じ、不安になる。
杉山千景:仲村綾乃
正平と昌子の娘。中学生。
岸川良:森山周一郎
舞の父親。岸川ダンス教室の経営者にして元全日本チャンピオン。
服部藤吉:徳井優
正平と同じグループレッスン受講者。妻に誘われダンスを始める。小柄で講釈好き。
田中正浩:田口浩正
正平と同じグループレッスン受講者。医者に運動をすすめられ、ダンスを始める。
田村たま子:草村礼子
ダンス教師「たま子先生」。映画『王様と私』を見たことをきっかけにダンスを始めたベテラン。グループレッスンを担当する。
川合豊:池村太郎
ダンス教師。豊子の個人レッスンを担当。
服部房子:松阪隆子
服部の妻。彼のダンスパートナー。
服部秋子:原英美子
服部の姪。田中のダンスパートナー。
高橋和歌子:西野まり
豊子の娘。大学生。
小川鈴音:三澤理恵
青木に頼まれて引き受けていたパートナーだったが、すぐに解消する。
倉高健:宮坂ひろし
通称:マッチョ。青木のパートナーだったまりかと組む。大会で青木ペアを妨害し失格し、まりかに平手打ちを受ける。
北条まりか:河内ゆり
青木のパートナーだったが、「踊りが気持ち悪い」という理由を告げてペアを解消し、倉高に乗り換える。
金子貞二:井田国彦
正平の会社の経理課の部下。
本田久子:東城亜美枝
正平の会社の経理課の部下。
その他の経理課の部下:小形雄二長沢ひろこ下村敦子名越志保香川真沙紀伊藤葉子伊藤清道藤原豊志平山真一峰野勝成
正平の会社の事務員:よしきくりん
原口春子:石井トミコ
ダンスサークルで正平にダンスの相手を申し出る女性。
三好栄子:川村真樹
ダンスサークルで田口にダンスの相手を申し出る女性。
間宮文子:野間洋子
ダンスサークルで服部と踊った女性。
岸川恵子:香川京子
舞の母親。2年前に他界している。
熊田寅吉:上田耕一
舞の生徒。豊子曰く「舞目当て」とのこと。
坂本忠:代田勝久
舞の生徒。
斎藤慎二:篠田薫
たま子の生徒。
ダンス教室の生徒:大貫花子
階段ですれ違う女:久保田寧子
岡田時彦:田中英和
舞の元パートナー。
岸川陽子:田中陽子
舞のいとこ。
鈴木奈美:木原みずえ
ダンス教室アシスタント。
小松亜矢:畠山明子
三輪探偵事務所デスク。
平山真一:峰野勝成
三輪探偵事務所所員。三輪の助手。
山田:佐藤恒治
豊子の配達先の花屋の若旦那。
川内尚子:馬渕英里何
ダンスショップの女性店員。
ダンスショップ女性店員:飯田晃子
スーパーマーケット主任:高橋克美
木本弘雅:本木雅弘
トップクラスのダンサー。かつての舞の元パートナー。
歌姫ナツコ:清水美砂
ダンスホールの歌手。
マンボの鉄:橋本一成
ダンスホールの参加者。
ダンスホールの参加者:宝井誠明
ブルースの丈:片岡五郎
ダンスホールの参加者。
ジルバの浜:石山雄大
ダンスホールの参加者。
杉浦:大杉漣
ダンスホールのフロアダンスマネージャー。
西鷹:鷹西美佳
ダンスホールのダンス教師。
ホールの客:中川謙二
ホールのダンスバンド リーダー:パラダイス山元
ホールのダンスバンド:東京ラテンムードデラックス
ホールのダンスバンド:園田ルリ子
ダンス競技会のアナウンサー:竹村孝
さよならパーティー司会者:本田博太郎
特別講師・石田プロ:岩田利典
子供時代の舞:菅田貴恵

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