ロビン・フッドは、1991年公開のアメリカ合衆国の映画。史上幾度となく映画化されてきた中世イギリスの民衆的ヒーロー、ロビン・フッドの活躍を描く。ケビン・レイノルズ監督、ケビン・コスナー主演による中世イギリスのヒーロー“ロビン・フッド”の活躍を描いたアドベンチャー超大作。12世紀半ば、ノルマン貴族の圧政政治に苦しむイギリスで、迫害されるアングロサクソン系人民を率いてロビン・フッドが立ち上がる。
ロビン・フッド 映画批評・備忘録
ロビン・フッド(原題:Robin Hood: Prince of Thieves)
脚本:31点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:9点
音響・音楽:10点
合計80点
僕のロビン・フッドといえば、ケビン・コスナーの映画です。当時はコスナーの絶頂期でもあり、人気俳優に必ずと言っていいほど嫌がらせをするゴールデン・ラズベリー賞で最悪主演男優賞を授与されました。観客は支持し、興行的には大成功しています。また、ブライアン・アダムスが歌う主題歌(Everything I Do) I Do It for Youを大ヒットを飛ばしています。英国ではウェディング・ソングとして大人気です。主題歌も良いですテーマ曲も素晴らしいです。世代が違ってもBGMでよく使われるので聞いたことがある人は多いと思います。
ハリーポッターのスネイプ役で有名なアラン・リックマンが悪役出演しています。この頃は『ダイ・ハード』でも悪役(ハンス)でしたし、何かと印象深い悪を演じていました。今作では悪役ぶりが見事だったことから英国アカデミー助演男優賞を受賞しています。けっこうイケメンなんですよね。この頃のイメージならロード・オブ・ザ・リングなんかにもキャスティングされるそうな雰囲気を持っています。
ロビン・フッド あらすじ(ネタバレ)
12世紀後半、父への反発心から獅子心王リチャード率いる十字軍遠征に参加した英国貴族ロックスリー卿の息子のロビンだったが、ムスリム軍に捕らわれ、処刑を待つ身となっていた。しかし自らの機転と、親友ピーターの犠牲を得、行きがかり上、ムーア人のアジームを助けて牢を脱走した。
その恩を返すといって聞かないアジームを仕方なしに伴い、故国へ戻って来たロビンを待っていたのは焼き討ちにあって廃墟となったロックスリーの城と、むごたらしく晒された父の遺体であった。ロビンは、執事ダンカンから、国王の留守を狙って政権奪取を狙うノッテンガムの代官ジョージが、非協力的なロビンの父に悪魔崇拝者の汚名を着せて惨殺し、領土を没収して、領民を苛政と暴虐をもって苦しめていることを聞かされる。
父の汚名返上と復讐を誓ったロビンだったが、追われていた少年を助けるために、ジョージの配下であるガイ卿を処断してしまい、そのことでお尋ね者にされる。ロビンはピーターの妹で、王の従兄妹である幼馴染みのレディ・マリアンと再会した後、アジームと共にシャーウッドの森に逃げ込み、ジョージへの反乱軍の長リトル・ジョンと出会う。ロビンは、烏合の衆であった彼らを真の反乱軍としてまとめあげ、そのリーダーとなる。
反乱軍のひとりであるウィル・スカーレットはロビンに対して常に反抗的であったものの、ロビンとその仲間は代官一味を打倒するために行動を開始した。反乱軍は、ジョージに組する貴族から金品を略奪し、貧しい人々に分け与え、ジョージを圧迫していった。民衆はロビンのことをロビン・フッドと呼び称え、ジョージの仲間たちは恐れた。
修道士タックも仲間に加わり、反乱も順調かと思われたが、ジョージの逆襲が始まり、謀略により、ロビンに協力していたマリアンが誘拐される。そして反乱軍のアジトであった森はジョージに急襲され、壊滅的打撃を受けてしまう。それでも捕らわれたマリアンと仲間を救い出し、ジョージを倒すため、ロビンは、残った仲間と共に最後の決戦に向かうのだった。
代官と一対一の対決の末、彼を倒したとき、十字軍から戻って来た獅子王リチャード(ショーン・コネリー)が現れ、ロビンを祝福した。
ロビン・フッド スタッフ
監督:ケヴィン・レイノルズ
脚本:ペン・デンシャム,ジョン・ワトソン
原案:ペン・デンシャム
製作:ジョン・ワトソン,ペン・デンシャム,リチャード・B・ルイス
製作総指揮:ジェームズ・G・ロビンソン,デヴィッド・ニックセイ,ゲイリー・バーバー
音楽:マイケル・ケイメン
主題歌:ブライアン・アダムス「(Everything I Do) I Do It for You」
撮影:ダグラス・ミルサム
編集:ピーター・ボイル
配給:ワーナー・ブラザース
ロビン・フッド キャスト
ロクスリーのロビン:ケビン・コスナー
アジーム:モーガン・フリーマン
ウィル・スカーレット:クリスチャン・スレーター
ノッティンガムの代官:アラン・リックマン
マリアン:メアリー・エリザベス・マストラントニオ
魔女モーティアナ:ジェラルディン・マクイーワン
タック修道士:マイケル・マクシェーン
ロクスリー卿:ブライアン・ブレスド
ギズボーンのガイ:マイケル・ウィンコット
リトル・ジョン:ニック・ブリンブル
ウルフ:ダニエル・ニューマン
ダンカン:ウォルター・スパロウ
ヘレフォードの司教:ハロルド・イノセント
ピーター・デュボイス:リアム・ハリガン
リチャード王:ショーン・コネリー