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バイオハザードIV アフターライフ|アンブレラ社幹部の一人アルバート・ウェスカーとアリスと仲間、生存者達との戦いが描かれる。

バイオハザードIV アフターライフ
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バイオハザードIV アフターライフは、2010年公開のイギリス映画。バイオハザードシリーズ4作目。アンブレラ社幹部の一人アルバート・ウェスカーとアリスと仲間、生存者達との戦いが描かれる。サブタイトルの「アフターライフ」はあの世、死後の世界を意味する。監督のポール・W・S・アンダーソンは、本作の制作にあたって、公開当時の原作ゲームのナンバリングタイトル最新作である『バイオハザード5』から非常に強い影響を受けていると語っており、本作に登場する原作ゲームキャラクターのアルバート・ウェスカーとクリス・レッドフィールドが、同ゲームと同じ動きをする場面が存在したり、クリーチャーとして『5』から「処刑マジニ」、「アジュレ」、そして「マジニ」の特徴を踏襲したアンデッドが登場する。また、処刑マジニが原作同様、門を断頭斧で破壊して建物に侵入してくる演出や、ウェスカーとの戦いの舞台が船内であるなど、舞台設計や演出にも原作『5』からのオマージュ要素が多い。

バイオハザードIV アフターライフ 映画批評・評価・考察


バイオハザードIV アフターライフ(原題:Resident Evil: Afterlife)

脚本:5点
演技・演出:12点
撮影・美術:8点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計37点

今作は、シリーズ最低の雑な作りで、どうしてこうなってしまったのかなと思ったんですが、3D上映のためか、CGで作られた映像の大味な演出が災いし、2Dで見たときに残念なものとなっている。褒めるところを探せば、処刑マジニとの闘いは見応えがあったと思う。逆にウェスカーとの死闘は、CGの粗さが気になってしまった。クリス役のウェントワース・ミラーについては、彼じゃなくていいでしょ。というような個性の薄い役だった。ゲームやSFホラーのオマージュが多くても作りが雑だから評価できないし、ストーリーとは裏腹にアリスの問答無用の無敵感は緊張感を無くしてしまう。

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バイオハザードIV アフターライフ あらすじ

前作より8年前……。T-ウイルスは世界中に蔓延し、遂に東京でも感染者が出た。そして、世界滅亡のカウントダウンが始まった。
それから9年後(前作から1年後)の12月某日。アンブレラ社は東京・渋谷の地下に巨大要塞を築き、アルバート・ウェスカー議長の指示の下で、T-ウイルスの研究、実験を繰り返していた。その地下要塞を、アリスが自身のクローンたちと共に襲撃。地下要塞は壊滅的なダメージを受ける。
ウェスカーは地下要塞をあっさり見限りヘリで一人逃亡、予め仕掛けていた特殊爆弾を爆破する。クローンアリスもろとも、渋谷周辺は地下要塞ごと壊滅した。ウェスカーは勝利を確信するが、オリジナルのアリスは生き延びてウェスカーと同じヘリの中にいた。アリスはウェスカーを追い詰めるが、ウェスカーに血清を打たれ、能力を失ってしまい、さらにヘリが富士山に墜落し、ウェスカーを取り逃がしてしまう。
それから半年後の翌年5月3日、アリスはアラスカにあるという感染が及んでいない安息の地「アルカディア」を訪れていた。しかし、指定された地点には人々の姿はなく、アリスは落胆する。その時、アリスを一人の女が襲撃。アリスはすかさずその女を倒すが、なんとその女は先にアルカディアに向かったはずの仲間、クレア・レッドフィールドだった。クレアの胸には蜘蛛型の奇妙なデバイスが付いており、アリスはそれを除去。ほどなく意識を取り戻したクレアは記憶喪失になっており、自分の名前さえ覚えていなかった。
翌日、アリスとクレアは他の生存者を求め、飛行機でロサンゼルスに向かった。すると、おびただしい数のアンデッドに囲まれた刑務所の屋上に生存者を発見し、そこに着陸する。アリス達は生存者達から、アルカディアは地名ではなくロス沖に停泊している船の名前だと教えられる。何とか海上のアルカディアに向かわなければならないが、アリス達が乗って来た小型飛行機では全員は脱出できない。
しかし、刑務所からの脱出方法を知っている男が一人だけいた。その男の名はクリス・レッドフィールド。クリスはアンデッドと闘う特殊部隊だったが僅かに生き残った生存者に囚人と間違われて監禁されてしまう。アリスは脱出の手段を知っているクリスを解放。クリスは解放されクレアは自分の妹だと言うが記憶の無いクレアは拒絶してしまう。クリスの指示で刑務所からの脱出を図るが、すぐ背後に大勢のアンデッドやマジニが襲い掛かる。

バイオハザードIV アフターライフ スタッフ

監督 – ポール・W・S・アンダーソン
製作 – ポール・W・S・アンダーソン,ジェレミー・ボルト,ドン・カーモディ,ベルント・アイヒンガー,サミュエル・ハディダ,ロバート・クルツァー
製作総指揮 – ヴィクター・ハディダ,マーティン・モスコウィック
脚本 – ポール・W・S・アンダーソン
撮影 – グレン・マクファーソン
編集 – ニーヴン・ハウィー
音楽 – トムアンドアンディ
原案 – カプコンバイオハザード

バイオハザードIV アフターライフ キャスト

アリス・アバーナシーミラ・ジョヴォヴィッチ
主人公。元アンブレラ社特殊部隊員。前作ではアンブレラ社によって注入されたT-ウイルスを細胞レベルで取り込んだことで超人的な身体能力とテレキネシスを得るが、本作ではアンブレラ社が密かに発明したT-ウイルス中和剤をウェスカーによって投与され、超能力などの常人離れした能力を失ってしまう。ただし、本人はこの状態が嫌であったようで、ウェスカーに常人離れした自分を人間に戻してくれたと感謝すらしている。アンブレラ社東京本部の襲撃に失敗し、宿敵ウェスカーを取り逃がした後は、日本で入手した小型飛行機に乗って、前作で仲間のクレア達が向かったアラスカの安息の地「アルカディア」へと旅立つ。しかし、そこに安息の地「アルカディア」は無く、代わりに先に旅立った仲間のクレアと思いがけない再会を果たす。記憶を失ったクレアと共に他の生存者を探して、小型飛行機でアラスカから太平洋沿いに移動し、ロサンゼルスの町に通りかかった所で、アンデッドが群がる刑務所を発見する。そこに助けを求める生存者の姿があったため、刑務所の屋上に着陸した。そこで刑務所内にいた生存者達に、安息の地アルカディアがアラスカではなく、ロサンゼルスの海上に停泊している船であることを聞かされて、生存者達と共に脱出方法を模索する。紆余曲折の末にアルカディアに到着後は、宿敵ウェスカーと再会する。そこでアルカディア号は、ウェスカーがアリスを捕食するために用意した罠であり、まんまと誘い込まれてしまったことを知るが、「私はメニューに載っていない」と一蹴して、クリスとクレアと共にウェスカーと戦いを繰り広げる。そしてウェスカーを退けたかに見えたが、ウェスカーはベネットを捕食して復活を果たして逃亡を図る。しかし、アリスのクローン達がアンブレラ社東京本部で食らった爆弾がアルカディア号にも置いてあることを事前に察知していたアリスは、これをウェスカーの逃亡用のオスプレイに隠しており、これによってウェスカーを完全に撃退した。本作では過去作までに見せていた心の弱さなどは、ほとんど無くなっており、笑顔などは見せつつも少しだけシニカルな性格になっている。また、超能力は映画の冒頭でT-ウイルスの中和剤を打たれたことで失ったが、戦闘能力の高さはこれまでの戦いの経験から未だ健在。だが、背後からウェスカーを襲うも返り討ちにされたり、処刑マジニには横の動きに全く対応できず、渾身の一撃を食らい、壁に叩きつけられて失神させられたり、マジニに襲われたクリスタルを救出できなかったりと不覚を取ってしまう場面もある。

クレア・レッドフィールドアリ・ラーター
前作で人類の生き残りチーム「クレア車団」を率いていた美しき女戦士。前作の後、仲間たちと共にアラスカの安息の地「アルカディア」に向かったはずだったが、その実態はアンブレラが所有する研究船のことであり、生存者を捕らえるための罠だった。待ち構えていたアンブレラ社にKマートら他の生存者たちは胸に特殊なデバイスを取り付けられた後、実験素体としてアルカディアへ連行されてしまった。クレアも油断していたところを羽交い締めにされ、必死に抵抗するも多勢に無勢で、胸にスカラベと呼ばれるインプラントデバイスを無理矢理装着されたものの逃げ出す。アリスがアラスカに到着した際には完全にデバイスに洗脳された状態で彼女に襲いかかり、ねじ伏せられてデバイスを外されたことでようやく自我を取り戻すが、その後遺症で記憶喪失状態となってしまう。アリスによってデバイスを取り外された後は落ち着きを取り戻したが、ショックにより記憶を失っており、かつての仲間であるマイキー、カルロス、LJの名前をアリスが出しても思い出せず、自分の過去も忘れていた。アリスと共にロサンゼルスに到着し、シタデル刑務所内では兄クリスと再会したが、記憶喪失により兄の姿も覚えていなかった。美貌の女性ながらにアリスに匹敵する格闘術、銃火器の扱いにも長けた高い戦闘能力を持つ。記憶喪失の状態でも戦闘能力の高さは健在で、自我を失って疲弊した状態でも肉弾戦でアリスを苦しめた。処刑マジニとの戦闘では気を失って倒れたアリスを救い、壁を駆け上がって攻撃をかわし、互角に戦うほどの活躍をみせる。ウェスカーに羽交い締めにされてもナイフで抵抗するなど、状況判断の的確さを示す描写もある。アルカディアへ到着した時、全てはアンブレラ社による罠だった事を知り、同時に失っていた記憶も回復。囚われたKマート達を助けるためにウェスカーに立ち向かう。しかし、全く歯が立たず、銃弾は全て避けられ、拳は全て受け止められてしまい、一度はウェスカーに投げ飛ばされ実験用カプセルに閉じ込められるも、アリスによって直ぐに救出され、彼女に敗北し蘇生しようとしていたウェスカーにクリスと共にトドメの銃撃を浴びせた。アルカディア号に囚われていた生存者達を救出して甲板へ出た直後、クレアと同じくインプラントデバイス「スカラベ」に洗脳された状態のジル・バレンタイン率いる強襲部隊に襲われる。本作で中盤から彼女が纏っている衣装は、原作ゲーム『バイオハザード CODE:Veronica』でクレアが着用していた衣装をノースリーブにアレンジしたものとなっている。

クリス・レッドフィールドウェントワース・ミラー
クレアの実兄。ロサンゼルスでのアンデッドの襲撃により緊急出動したアメリカ軍特殊部隊の兵士で、臨時基地となっていたシタデル刑務所に駐屯していたが、知事が囚人の解放令を出したことによって刑務所内の治安が悪化し、暴徒化した囚人に看守と間違えられ、牢屋の中に閉じ込められる。重警備棟の牢屋に閉じ込められたため、その後やってきたルーサーたちに凶悪な殺人者であると勘違いされてしまい、長い間彼らによって監禁されていた。シタデル刑務所に駐屯していたため、刑務所内部の事情に詳しく、脱出方法を知っていたが、ルーサー達からは牢屋から出してもらう為の方便であると思われ、まともに取り合ってもらえなかった。しかし、刑務所をマジニ・アンデッドが地中から奇襲してきたことにより、刑務所の生存者たちは脱出の算段を立てなくてはならず、アリスの説得もあってしぶしぶ解放されることになった。その際にアリスと同行していた妹のクレアと思いがけない再会を果たすが、洗脳の後遺症で記憶を失っていたクレアに気が付いてもらえなかった。刑務所からの脱出法として、刑務所に格納されている「都市鎮圧車両(Urban Pacification Vehicle)」の使用を提案するが、エンジンが鎖で雁字搦めにされていて解くのに時間がかかることが判明する。さらに刑務所の入り口ゲートに処刑マジニが現れ、錯乱したベネットがアリスの乗ってきた小型飛行機を強奪したことで脱出方法が無くなってしまったために、危険を伴うがマジニ・アンデッドが掘り進めてきた穴からアリス達と共に脱出することになる。刑務所を脱出後はアリス達共にアルカディア号に向かい、そこで約束の地アルカディアの真実を目撃し、アルカディア号に乗っていたアンブレラの幹部であるアルバート・ウェスカーと対峙し、戦いを繰り広げる。超人的な身体能力を持つウェスカーに圧倒されて、一度は身動きが取れなくなったが、アリスの協力により窮地を脱し、最後は妹クレアと共にウェスカーに銃撃を浴びせ続け、ウェスカーを退けた。原作ゲームシリーズでは、1996年に発売された初代『1』から登場する主人公キャラクターであり、原作ゲームシリーズにおける重要人物であるが、実写映画版シリーズでは四作目からと遅い登場となった。また、実写映画版シリーズに登場する原作ゲームキャラクターの中では、ゲームと映画で同様にS.T.A.R.S.に所属しているジル・バレンタインや、U.B.C.S.に所属しているカルロス・オリヴェイラ達と異なり、原作のバックボーンがあまり踏襲されておらず、原作ゲームと共通しているのは、まっすぐな性格やクレアの兄であるという設定のみである。本作における彼の衣装は、本作の設定の都合上、原作ゲーム内のクリスの衣装を再現した物ではないが、中盤でクリスが武器庫に訪れて装備を整えた後の各種ベルトの位置や、背中に装備しているマチェットナイフなどは、原作ゲーム『5』のクリスの装備を再現したものとなっている。また本作における「刑務所に収監されている囚人」、「刑務所からの脱出方法を知っている」等の彼の設定は、クリスを演じたウェントワース・ミラーの代表作『プリズン・ブレイク』シリーズでミラーが演じた主人公の「マイケル・スコフィールド」の設定のオマージュである。

ルーサー・ウェストボリス・コジョー
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者たちのリーダー的存在。バイオハザードが起こる前はNBAのスター選手であり、持ち前のジャンプ力を生かして、アリスとクレアの窮地を救った。アリス達がアルカディアから来た救助ではないことが判明し、多くの生存者たちが落胆する中でもアリスらを快く受け入れ、好意的に接してくれた。また、有名人であることから、アリスも顔を知っていた。刑務所からの脱出の際にマジニ・アンデッドに襲撃され、生死不明になったが、映画終盤で生存していたことが判明し、次回作にも引き続き登場する。口癖は自身が宣伝する高級腕時計のキャッチコピーにもなっている「スターパワー(Star Power)」。

ベネット・シンクレアキム・コーツ
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人。ルーサーによると元は有名な映画プロデューサーだったが過去の栄光を拭いきれず、刑務所の中でも傲岸不遜な態度をとっているため、ルーサーやクリスタルからは快く思われていない。アリス達がアルカディアから来たのではないことが分かると、落胆し露骨に嫌な顔をする。刑務所内にマジニ・アンデッドが現れて刑務所から急遽脱出しなければならなくなった際に、脱出の望みである都市鎮圧車両が使えないことが判明すると、錯乱してエンジェルを射殺し、アリスが乗ってきた小型飛行機を強奪して、一人アルカディア号へと向かった。アルカディア号に到着した後は、ウェスカーに取り入って仲間になり、アリス達の前に立ちはだかり、アリスが油断している隙に、医療用メスをアリスの腕に突き刺すなどしてウェスカーに加勢した。しかしアリス達によって解放されたKマートから不意打ちを食らって気絶する。最後はウェスカーによって、被ったダメージを修復する目的で捕食され死亡した。

キム・ヤンノーマン・ヤン
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人の韓国人の男性。世界規模のバイオハザードにより文明社会が崩壊する前はベネットの部下であり、一緒に仕事をしていた。小心者な性格で、文明社会が崩壊した今でもベネットには頭が上がらず、常に二人で行動している。脱出の望みが絶たれて、錯乱したベネットがエンジェルを殺害し、アリスが乗ってきた小型飛行機を強奪した際に、一緒に飛行機に乗るように誘われたが、飛行機には乗らずに以後はアリス達と行動を共にするようになった。そして刑務所からの脱出時に、穴の中に入ることを躊躇していた際に、後ろから奇襲を仕掛けてきた処刑マジニによって体を真っ二つに切断されて死亡する。

クリスタル・ウォーターズケイシー・バーンフィールド
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人。モデルばりの美女。女優としてハリウッドで活躍するつもりでいたが、バイオハザードの発生により願いは叶わなかった。生存者たちの中ではコックを担当している。水泳が得意で水没したエリアの先にある武器庫に向かうためにアリスとクリスに同行したが、水から上がった直後、水中から襲撃してきたマジニ・アンデッドに捕まって死亡する。

エンジェル・オーティスセルヒオ・ペリス=メンチェータ
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人。明るく落ち着きのある性格をしており、刑務所ではサブリーダーを務めていた。手先が器用で、生存者達の中では主に技術作業を担当している。刑務所脱出の混乱のさなかで、錯乱したベネットに銃で撃たれ死亡する。

ウェンデルフルヴィオ・セセラ
ロサンゼルスの刑務所にいた生存者の一人。初老の男性で、刑務所内では主にクリスの監視役を担当していた。アリスがシャワーを浴びている姿を観察しようとシャワー室に隠れていたが、アリスに見つかり咎められていた最中に、地中から現れたマジニ・アンデッドに奇襲され、穴の中に連れていかれ死亡する。

アルバート・ウェスカーショーン・ロバーツ
アンブレラの上級幹部で、各支部長達からなる委員会の議長。漆黒のサングラスと、オールバックに撫で付けた金髪が特徴的な男。前作でT-ウイルス研究、およびアリス計画の拠点であったアンブレラ北米支部が壊滅したため、東京の地下要塞を拠点に北米支部の研究を引き継ぎ、指揮を取っていた。アンブレラ社東京本部を襲撃してきたアリスのクローン達を爆弾によって始末した後は、脱出用のオスプレイの中でオリジナルのアリスにT-ウイルスの中和剤を注射し、アリスの超能力を無力化して殺害しようとしたが、搭乗していたオスプレイが富士山に激突し、行方不明となった。月日は流れ、アリスはウェスカーがオスプレイの墜落により死亡したと考えていたが、ロサンゼルス沖に停泊していたアルカディア号の中で再び再会を果たす。この際、オスプレイの墜落から生き延びた理由として、事前に体内に注入しておいたT-ウイルスによって、損傷した細胞を回復させたと語る。T-ウイルスを注入しながらウェスカーがアンデッド化していないのは、アリスと同じくT-ウイルスとの適合を果たした為だが、完全適合者であるアリスとは異なり、ウェスカーの適合は不安定で、新鮮な人間のDNAを摂取し続けなければ安定せず、いずれアンデッド化してしまうという。そのために安全を謳うアルカディア号を餌として生存者達を誘い込み、捕らえた生存者達を冷凍保存カプセルに閉じ込めて保管し、捕食し続けていた。そして、T-ウイルスの完全適合者であるアリスを捕食することが出来れば、アリスと同様にT-ウイルスに完全適合できると考え、アリスを捕食するべくシタデル刑務所に生物兵器の「処刑マジニ」を刺客として送り込むなどの策を講じて、アリスをアルカディア号に誘導した。ウェスカーの目論見通り、アルカディア号でアリスと再会を果たした後は、彼女が共に連れてきた仲間のクリスとクレアを先に始末するべく、T-ウイルスに感染したドーベルマンの生物兵器「アジュレ」をアリスに仕向けて、自身はクリスとクレアと戦う。その際には人間離れした動きで弾丸の軌道を予測して回避する離れ技を披露し、二人を圧倒して冷凍保存カプセルの中に閉じ込めた。クリスとクレアを追い詰めた後は、マジニ・アンデッドと同じく、T-ウイルスの変異によって体内に生成された花弁状の嘴のような捕食器官を露出してアリスを捕食しようとするが、事前にアリス達が救出していたKマートの協力もあり、戦況は逆転し、アリスにショットガンを捕食器官に突っ込まれ、ショットガンの弾として使用していた25セント硬貨を口の中で放たれて倒れる。その後、重傷を負いながらも起き上がろうとするが、アリスの手によって復帰したクリスとクレアに大量の銃弾を浴びせられ続けて戦闘不能の状態に陥った。しかし、それでも絶命しておらず、仲間のベネットを捕食して回復した後、オスプレイに乗ってアルカディア号から脱出し、船に仕掛けた爆弾を起動して、アリス達を爆殺しようと試みるも、事前に爆弾を察知していたアリスの策によって、爆弾がウェスカーの乗るオスプレイに仕掛けられており、自身の起動した爆弾の爆発に飲み込まれた。前作から登場しているキャラクターであるが、本作では配役がジェイソン・オマラからショーン・ロバーツへと変更されている。本作で彼が纏う衣装は、アンブレラ社東京本部で登場した際は、原作ゲーム『4』や『UC』で見せていたスーツ姿と同様の衣装で、アルカディア号でアリスと再会した際は、『5』で纏っていたコート姿と同様の衣装で登場する。一度は死亡したと思われながら、ウイルスによって復帰を果たし、さらに超人的な身体能力を得て戦う等の彼の設定は、原作ゲームシリーズ『1』『CV』『UC』『5』等の設定に準じている。ただし、原作で彼が使用したウイルスはT-ウイルスではなく、別のウイルスだった。またウイルスとの適合が不安定である点も原作『5』に準拠するものだが、原作では専用の安定剤を定期的に接種することで安定化を図っていた。さらに、本作でアリス、クリス、クレアがアルカディア号でウェスカーと戦いを繰り広げた際の彼のセリフ「You’ve really become quite an inconvenience for me.」や、サングラスをクリスに投げつけたり、銃弾の軌道を予測して回避する一連のシーンは、原作ゲーム『5』のチャプター「6-3」におけるウェスカー戦前のムービーシーンのほぼ完全な実写再現となっている。

ジル・バレンタインシエンナ・ギロリー
第二作『バイオハザードII アポカリプス』でアリスと共に行動し、ラクーンシティから生還した美しき元S.T.A.R.S.隊員。『II』のラストシーンから『III』の冒頭へ至る過程でアリスらとはぐれてしまい『III』には登場しなかった。本作でエンドクレジットの合間に挿入されたワンシーンで登場し、次回作の展開を示唆する役割を担った。

Kマートスペンサー・ロック
前作にも登場した「クレア車団」の一員の美少女。アラスカでアンブレラの人間に拉致されて、アルカディア号の中に冷凍保存されていたが、アリス達が駆け付けたことによって救出され、ウェスカーとの戦いで危機にさらされていたアリスにショットガンを手渡して加勢する等の活躍を見せた。その後の消息は不明。

第一感染者中島美嘉
日本で最初にT-ウイルスに感染し、アンデッドとなった女性。オープニングの東京・渋谷スクランブル交差点のシーンで雨の中、立ち尽くす姿が描かれる。その後、通りかかったサラリーマンに襲いかかり、T-ウイルスを拡散させた。続編でも登場する。感染経路は不明

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バイオハザード 映画シリーズ

バイオハザード|研究中の兵器ウィルスが蔓延し、ゾンビ化した人間があふれる巨大研究所内を舞台に、壮絶なサバイバル戦を描く。
バイオハザードは、2002年公開のイギリス映画。人気ゲームソフト『バイオハザード』を「ジャンヌ・ダルク」のミラ・ジョヴォヴィッチ主演で映画化したSFアクション・スリラー。研究中の兵器ウィルスが蔓延し、ゾンビ化した人間があふれる巨大研究所内を舞台に、壮絶なサバイバル戦を描く。後に夫婦となる監督・脚本のポール・W・S・アンダーソンと主演のミラ・ジョヴォヴィッチは共に原作のファンで、自ら望んで本作に携わった。
バイオハザードII アポカリプス|前作で生き延びたヒロイン・アリスが、今度はウィルスに冒された街を舞台に闘うSFアクション
バイオハザードII アポカリプスは、2004年にイギリスで制作されたホラーアクション映画。日本の人気ゲームを映画化した「バイオハザード」の続編。ミラ・ジョヴォヴィッチ演じる前作で生き延びたヒロイン・アリスが、今度はウィルスに冒された街を舞台に闘うSFアクション。
バイオハザードIII|アンブレラ社の陰謀に勇敢に立ち向かう女戦士アリスの過酷な運命が描かれる。
バイオハザードIIIは、2007年に公開されたアメリカ・イギリス・ドイツの合作映画。バイオハザードシリーズ3作目。原題の「Extinction」は「絶滅」を意味する。ウィルスによる未知の人災が進み、荒れ果てた砂漠のラスベガスに舞台を移した本作では、アンブレラ社の陰謀に勇敢に立ち向かう女戦士アリスの過酷な運命が描かれる。
バイオハザードIV アフターライフ|アンブレラ社幹部の一人アルバート・ウェスカーとアリスと仲間、生存者達との戦いが描かれる。
バイオハザードIV アフターライフは、2010年公開のイギリス映画。バイオハザードシリーズ4作目。アンブレラ社幹部の一人アルバート・ウェスカーとアリスと仲間、生存者達との戦いが描かれる。サブタイトルの「アフターライフ」はあの世、死後の世界を意味する。映画批評・あらすじ(ネタバレ)・スタッフ・キャスト・映画予告編・無料動画・配信情報。
バイオハザードV リトリビューション|アンデッドとの闘いが繰り広げられる中、ヒロインの謎めいた過去や衝撃の新事実が明らかになる。
バイオハザードV リトリビューションは、2012年公開のイギリス映画。サブタイトルの Retribution は報復、報いを意味する。本作は前作『IV』のラスト直後から続く形で始まる展開となっている。主な舞台はアンブレラ社の生物兵器研究における最高機密オペレーション施設「アンブレラ・プライム」であるが、その中にある生物兵器のシミュレーション実験場という形でアメリカのニューヨーク(タイムズ・スクエア)、日本の東京(渋谷)、ロシアのモスクワ(赤の広場)の街が登場する。
バイオハザード: ザ・ファイナル|シリーズ最終作! 人類滅亡まで48時間――すべては彼女(アリス)に託された。 見届けよ、最期。
バイオハザード: ザ・ファイナルは、2016年公開のイギリス映画。『バイオハザード』シリーズ最終作! 人類滅亡まで48時間――すべては彼女(アリス)に託された。 見届けよ、最期。カプコンのサバイバルホラーゲーム『バイオハザードシリーズ』を原作とした、ポール・W・S・アンダーソン製作の実写映画版シリーズ第6作の最終作。