ランペイジ 巨獣大乱闘 81点

ランペイジ 巨獣大乱闘

映画批評・備忘録

2018年制作のアメリカ合衆国のパニック・アクション映画。1986年にアメリカでリリースされたミッドウェイゲームズのアーケードゲーム「RAMPAGE」をベースにした映画。

全く期待せずに見たのですが、なかなかの快作で楽しめる作品でした。

ストーリーは、よくあるもので○○パニックみたいなB級映画と怪獣や恐竜、キングコングなどを組み合わせた特撮映画に超人ドウェイン・ジョンソンが立ち向かうようなヒーロー活劇です。超人の役ではないですが、作中のあれやこれやで死なないドウェイン・ジョンソンはまさしく超人です。ほとんどひねりのない脚本で難しくないのが良いですし、個体差(霊長類、哺乳類、爬虫類)がはっきりしている巨獣たちなので能力の描き方もはっきりしてて良いです。

製作総指揮と主演のドウェイン・ジョンソンというところを考えますと、全盛期のアーノールド・シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローンと同じ方向性のように思えます。
ドウェイン・ジョンソンも観客が求めているものに応えてくれるタイプなので、今後も彼の作品は快作続きだと思われます。



ランペイジ 巨獣大乱闘(原題:Rampage)

脚本:32点
演技・演出:15点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計81点

あらすじ(ネタバレ)

シカゴの企業エナジン社は宇宙ステーションでCRISPRによるゲノム編集の実験を行っていたが、実験動物のネズミが暴走して宇宙ステーションは破壊され、アトキンズ博士の乗った脱出ポットも爆発し、遺伝子サンプルが地球に落下する。落下したサンプルの影響を受けたオオカミやワニが巨大化し、サンディエゴの動物保護地区に保護されていたアルビノ・ゴリラのジョージも巨大化してしまう。エナジン社のワイデン姉弟はサンプルを回収するためワイオミングの森に民間軍事会社のバークたちを派遣するが、そこで巨大化したオオカミ(ラルフ)に襲われて全滅する。

元特殊部隊員で霊長類学者のデイビスは、親友であるジョージが突然巨大化・凶暴化したことに驚き彼を助けようとするが、そこにエナジン社の元遺伝子研究者だったケイトが現れて事情を説明する。しかし、ジョージはさらに巨大化して暴れ出したため政府機関に捕まり、2人も拘束されてしまう。同じころ、ワイデン姉弟は動物たちを確保するため、動物たちが引き寄せられる低周波を出してシカゴに誘き出そうとする。低周波を察知したジョージは輸送機の中で暴れ出し、輸送機は墜落するが、デイビスは政府の捜査官ラッセルを助け出し、ケイトと共に脱出に成功する。デイビスたちは救援に来たアメリカ軍と合流するが、指揮官のブレイク大佐はデイビスの訴えを無視してシカゴに向かうジョージとラルフを攻撃し、撃退に失敗する。デイビスとケイトはジョージを助けるため、解毒剤が保管されているエナジン社に向かう。

ジョージとラルフはシカゴを襲い、ブレイクは部隊に再び攻撃を命令する。しかし、攻撃は効かず、さらにワニ(リジー)が現れて街を破壊し始めると、彼はMOABによるシカゴ空爆を決定する。ラッセルから空爆の情報を聞いたデイビスとケイトはエナジン社のラボに侵入して解毒剤を見付けるがワイデン姉弟に見付かり、デイビスは姉弟の姉クレアに撃たれる。クレアはケイトを連れ出して屋上に向かい脱出しようとするが、そこにジョージが現れて低周波の発信源であるアンテナを破壊しようと暴れ出す。駆け付けたデイビスはケイトを助け出し、ジョージを解毒剤で助けてラルフとリジーを倒そうと考える。ケイトは解毒剤をクレアのバッグに忍ばせ、彼女はバッグごとジョージに食べられてしまう。一方、1階まで逃げて来た弟ブレットは免罪と引き換えにラッセルに遺伝子データを渡して脱出するが、直後に瓦礫の下敷きとなる。

ジョージはラルフ、リジーと共に屋上でアンテナを破壊するが、その影響でエナジン社があるウィリス・タワーが崩壊する。デイビスは正気が戻ったジョージと再会し、空爆の阻止をケイトに依頼してジョージと共にラルフとリジーを倒そうとする。デイビスとジョージはラルフを倒したリジーと対峙するが、リジーに追い詰められる。しかし、ジョージが重傷を負いながらリジーを倒し、それを見届けたブレイクは空爆を中止する。デイビスとジョージは、駆け付けたケイトとラッセルと共に街を後にする。

登場巨獣について
本作の巨獣たちが感染した遺伝子サンプルにはエナジン社のゲノム編集により、サメの止まらない成長、シロナガスクジラの高成長率、カブトムシの外骨格、チーターの高速移動、トゲマウスの細胞修復能力が組み込まれており、その影響で急激に巨大化、高い回復能力と生命力を誇る。更にコウモリの反響定位の影響で、エナジン社の低周波電波に反応するようになっており、それを止めるために本来ならば種類・食性が異なるために攻撃し合うはず3体は共に低周波の発信源であるシカゴを目指していくこととなった。
体長・体重はシカゴ襲来時のサイズとなる。
ジョージ
演 – ジェイソン・リーズ
体長:約12.1m、体重:9.06トン
本作のもう一人の主人公のアルビノのニシゴリラ。ルワンダ出身の10歳の雄。
故郷で密猟者に母を殺され、自身も捕らえられそうになっていたところを、当時国連の対密猟特別チームに所属していたデイビスに救われた。その後はサンディエゴ野生動物保護区に引き取られ、成長した現在ではシルバーバックとして他のゴリラたちを率いていた。サンディエゴではデイビスに手話を教わり、他のゴリラよりも多くの手話を理解し使いこなすが、悪戯好きな性格の持ち主で、デイビスが冗談で教えた下ネタを好んで使う。
飼育場に墜落したランペイジ計画の遺伝子サンプルの影響で、体長2.1m・体重230㎏から一晩で体長2.7m・体重450㎏に巨大化し、ハイイログマを一撃で撲殺するほどの強さを持つこととなる。空腹と不安から凶暴化して脱走したことでOGAに捕獲されるも、輸送機で輸送中にクレアがエナジン社屋上にて発した低周波の影響を受けて暴れ出し、そのまま輸送機を墜落させ脱走。それから間もなく同様に低周波に引き寄せられていたラルフと合流し、共にシカゴのウィリス・タワーを目指していった。シカゴへ辿り着いた後はラルフと共に攻撃してくる軍隊をことごとく返り討ちにしながらウィリス・タワー屋上へと到達し、低周波を発しているアンテナを破壊しようとするが、デイビスとケイトの策によりクレアごと解毒剤を投与されたことでタワー倒壊後に正気を取り戻す。そして今度は逃げ遅れていたシカゴ市民を守るため、デイビスと共にラルフとリジーに戦いを挑むこととなる。
製作スタッフによると、通常のゴリラだと体色が黒のため傷が目立ちにくいという事で、アルビノという設定になったらしい。なおジョージのようなアルビノのゴリラは、本作が公開された2018年現在までに確認されているのはバルセロナ動物園で飼育されていたコピート・デ・ニエベのみである。
ラルフ
体高:約14m、体長:約26m、体重:13.8トン
ワイオミング州キャスパー出身のオオカミ。
縄張りに墜落した遺伝子サンプルに感染したことで巨大化・凶暴化し、群れの仲間を皆殺しにした末、エナジン社の命令でサンプル回収に来たバーク率いる傭兵部隊をあっさり返り討ちにした。その後は獲物を求めてサウスダコタ州ブラックヒルズ付近まで移動するも、クレアにより発せられたウィリス・タワー屋上からの低周波に引き寄せられ、途中で同様に引き寄せられていたジョージと合流し、共に軍隊の攻撃ラインを突破してシカゴへ襲来。
巨大化しただけでなく、四肢の間にムササビやモモンガのような皮膜が発達したことで滑空することができ、背中や尾にはヤマアラシのような針毛が生え飛ばすこともできる。凶暴化しながらもまだ同族意識が残っていたのか、シカゴでは吠え掛かってきた犬に対して一声吼えて追い払うだけで済ました。
低周波を発していたウィリス・タワーが倒壊した後は、正気を取り戻したジョージと激突し追い詰めるも、デイビスの陽動作戦によりリジーの方へ突っ込んで首に噛み付かれてしまい、そのまま地面に何度も叩き付けられた挙げ句頭を食い千切られ捕食されるという最期を遂げた。
リジー
体高:約18.5m、体長:約68.5m、体重:150トン
フロリダ州エバーグレーズ国立公園出身の雌のアメリカワニ。
沼に落ちて浮かんでいた遺伝子サンプルを容器ごと飲み込んだことで、爬虫類特有の成長率の高さも相まって3体の中で最大の体格と並の攻撃ではびくともしない強靭な身体、強力な戦闘力と凶暴性を持つこととなった。その後はメキシコ湾に泳ぎ出ていたが、クレアにより発せられたエナジン社の低周波を聞きつけ、水中移動のままシカゴへ転進。それによりエナジン社や軍隊に上陸直前まで気付かれることなくシカゴへ到達、急襲する。
巨大化の他、曲竜類のように背中の鱗や皮骨が発達し、特に尾の先端はドエディクルスのようにトゲが生えた状態で肥大化し強力な棍棒状の武器となっている。さらに本来ワニにはない鰓までもが発達したため水中でも呼吸可能であり、川や海では常に身を隠すように潜行しながら移動する。その他、ヤモリの遺伝子の影響で巨体ながら垂直面での移動も可能とする。
低周波の発信源だったウィリス・タワー倒壊後のジョージやラルフとの三つ巴戦では、ラルフを容易く下し、ジョージとデイビスによるタッグの攻撃をものともせず逆に追い詰めるなど圧倒的な強さを見せつけるが、注意を逸らそうと攻撃してきたデイビスだけを襲っていた隙を突かれ、背後からジョージに左目を鉄骨で刺し貫かれて遂に倒された。

スタッフ

監督:ブラッド・ペイトン
脚本:ライアン・イングル,カールトン・キューズ,ライアン・J・コンダル,アダム・スティキエル
原案:ライアン・イングル
製作:ボー・フリン,ジョン・リカード,ブラッド・ペイトン,ハイラム・ガルシア
製作総指揮:マーカス・ビシディ,ドウェイン・ジョンソン,ダニー・ガルシア,ジェフ・フィアソン,トビー・エメリッヒ,リチャード・ブレナー,マイケル・ディスコ
音楽:アンドリュー・ロッキングトン
撮影:ジャロン・プレサント
編集:ジム・メイ,ボブ・ダクセイ
製作会社:ニュー・ライン・シネマ
配給:ワーナー・ブラザース

キャスト

デイビス・オコイエ – ドウェイン・ジョンソン
ケイト・コールドウェル博士 – ナオミ・ハリス
クレア・ワイデン – マリン・アッカーマン
ハーベイ・ラッセル – ジェフリー・ディーン・モーガン
ブレット・ワイデン – ジェイク・レイシー
バーク – ジョー・マンガニエロ
ケリー・アトキンズ博士 – マーリー・シェルトン
ネルソン – P・J・バーン
ブレイク大佐 – デミトリアス・グロッセ
コナー – ジャック・クエイド
エイミー – ブリアンヌ・ヒル
ザミット – マット・ジェラルド
パーク捜査官 – ウィル・ユン・リー
ギャリック – ユライア・フェイバー
テイラー – ブルース・ブラックシアー

予告編

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