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明日なき追撃|法と秩序を守る保安官が、自らの権勢欲のために失墜するまでを描く西部劇

明日なき追撃
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明日なき追撃は、1975年公開のアメリカ合衆国の映画。連邦保安官が自らの権勢欲のために失墜する様子を描く異色の西部劇。カーク・ダグラス製作・主演、監督も務めた西部劇。テキサスを舞台に、政治的野心に燃える保安官が、権力欲に溺れ民衆の信頼を失っていく異色作。

明日なき追撃 映画批評・評価・考察


明日なき追撃(原題:Posse)

脚本:32点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:7点
音響・音楽:8点
合計80点

ガンファイト、ガンアクションを多く取り入れた迫力のある映像と音楽も魅力的です。また、西部劇のルールを無視した脚本は野心的でもあります。

 

明日なき追撃 あらすじ(ネタバレ)

鉄道がアメリカ大陸を横断し、馬とカウボーイの西部にも新しい時代の波が押し寄せていた。そんななかで、連邦保安官ハワード・ナイチンゲール(カーク・ダグラス)は、眼覚ましい功績を立てていた。組織化された腕の立つ5人の部下を従え、2輛編成の特別列車を乗り廻し、出没する無法者たちを始末していくナイチンゲールの働きは、列車に暗室付きで同乗している専属写真屋が、行く先々の新聞社にその活躍ぶりを撮った写真をばらまくという素早さだ。これらは全てナイチンゲールの自己宣伝で、次期上院議員の椅子を狙う彼にとって、大衆に自分のイメージを植えつけるための手段だった。

彼は、銀行や列車を襲って暴れ廻っているジャック・ストロホーン(ブルース・ダーン)を捕えることで人気を決定的なものにしようと考えていた。折しも、一味の裏切り者ペンストマン(デイヴィッド・キャナリー)から、ストロホーンと手下たちが農家の納屋にいるという情報を得たナイチンゲールは、ウィズリー(ボー・ホプキンス)、クラッグ(ルーク・アスキュー)ら5人の部下を従えて急襲したが、目指すストロホーンだけは姿をくらましていた。

テソタの町に逃げ込んだストロホーンは、ペンストマンを見つけ復讐し、自分を逮捕しにきた町の保安官までも人々の前で撃ち殺すと悠々と町を出る。数時間後、列車で町に着いたナイチンゲール一行は、ただちにストロホーンの後を追う。一方、山で昔の仲間と再会したストロホーンは、それを待ち伏せる。しかし機械のように正確な射撃の腕を持つ部下たちには歯がたたず、ストロホーンは捕えられる。町に着いたナイチンゲールを人々は讃えた。それは議員の椅子を約束されたも同然だった。

有頂天となったナイチンゲールのスキをついて、列車での護送途中ストロホーンは脱走する。あせったナイチンゲール一行は、ストロホーンの罠にはまり、反対にナイチンゲールがストロホーンの人質になってしまう。手錠をかけられたまま町に逆戻りしたナイチンゲールは、人々の失望を買う。さらにストロホーンは部下たちにナイチンゲールの命と引きかえに、この町の金を全部集めさせた上、それを分配させる。今までナイチンゲールに押さえつけられてきた彼らにとって、その大金は魅力的で、次第に無法者と化すのだった。

手錠につながれたナイチンゲールとクラッグを残した一行は、町を後にする。復讐を叫ぶナイチンゲールの声が、町に虚しくひびき渡るのだった。

明日なき追撃 スタッフ

監督:カーク・ダグラス
脚本:ウィリアム・ロバーツ,クリストファー・ノップ
原作:ラリー・コーエン,ロバート・パーハム
製作:カーク・ダグラス
製作総指揮:フィル・フェルドマン
音楽:モーリス・ジャール
撮影:フレッド・J・コーネカンプ
編集:ジョン・W・ウィーラー
配給:パラマウント・ピクチャーズ

明日なき追撃 キャスト

ハワード・ナイチンゲール:カーク・ダグラス
ジャック・ストロホーン:ブルース・ダーン
ハロルド・ヘルマン:ジェームズ・ステイシー
カーラ・ロス:ベス・ブリッケル
クーパー:マーク・ロバーツ
ウェズレー:ボー・ホプキンス
ハンシンガ―:ジェス・リグル
ワイリー:ディック・オニール

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