パシフィック・リム: アップライジング 56点

パシフィック・リム: アップライジング

映画批評・備忘録

2018年公開のSF怪獣映画。2013年公開の映画『パシフィック・リム』の続編。
前作が面白かったので、今作も期待していましたが、期待はずれの残念な作品でした。
前作はいい感じに日本のアニメや特撮作品からインスパイアされた演出がオタク心をくすぐられるものでしたが、今作はそのまんまエヴァンゲリオンと変わらないシーンやキャラクターが登場し、個性を感じることができませんでした。脚本大丈夫ですか?と問い詰めたくなる!
また、音楽は、前作を引き継いでいるものの、アレンジが悪過ぎてノレない、リズムが良くないものでした。編集についても間が悪く、退屈に感じてしまうシーンが多かったです。
CGや特撮が優れているのはあたりまえなので、この作品の長所を見つけるのが難しいですね。

個人的には、新田真剣祐の大活躍を期待したのですが、いるだけの役で残念でした。

中国のSF映画みたいになった理由は、中国資本の製作会社だから
2016年1月、中国の大連万達グループが35億ドルでレジェンダリーを買収した。前作が中国でもヒットしていたため、続編の製作が大連万達グループ資本の下で再始動する可能性が報じられた。しかし、買収の影響で製作時期に遅れが生じたため、デル・トロは『シェイプ・オブ・ウォーター』の製作を優先して監督を降板し、同年2月にスティーヴン・S・デナイトが続編の監督を担当すること、自身はプロデューサーとして製作に参加することをTwitterで公表した。デル・トロは『パシフィック・リム』のアニメシリーズで使用するために用意したアイディアを提供し、いくつかのアイディアをデナイトは続編に採用している。



パシフィック・リム: アップライジング(原題:Pacific Rim: Uprising)

脚本:20点
演技・演出:10点
撮影・美術:15点
編集:5点
音響・音楽:6点
合計56点

あらすじ(ネタバレ)

西暦2035年の地球。 太平洋の海底の裂け目から異世界より襲来した異種族「プリカーサー」の操る怪獣と人類の人型巨大兵器「イェーガー」との激戦が終結して10年が経過した。 世界は平穏を取り戻したが、怪獣の再来への不安を残すPPDC(環太平洋防衛軍)は新世代のイェーガーを開発し、若いパイロットたちを訓練していた。

10年前の怪獣との最後の戦いで戦死した、人類の英雄と称えられるスタッカー・ペントコスト司令官の息子ジェイク・ペントコストは優秀なパイロットだったがある理由で軍を除隊し、違法転売行為に手を染めていた。 そんなある日、戦地から集めたパーツで小型の一人乗りイェーガー、スクラッパーを自作していた孤児の少女アマーラ・ナマーニと出会ったことから、ジェイクの運命は変わる。 右余曲折を経て逮捕されたジェイクは、10年前の最後の戦いで英雄的な活躍をした元イェーガーパイロットで現在はPPDCの事務総長である義姉の森マコより無罪放免と引き換えにパイロット訓練生の教官として指導を命じられ、同じく逮捕されたアマーラもその非凡な才能を見定められ訓練生となる。 軍在籍時に同期だったネイト・ランバートとコンビを組んだジェイクは訓練生の教育を行いつつ、第六世代イェーガー、ジプシー・アベンジャーのパイロットの任務に就く。

時を同じくして中国企業、シャオ産業は社長であるリーウェン・シャオの主導の下、元PPDCの研究員であったニュートン・ガイズラー博士の協力で新型の無人巨大兵器、ドローン・イェーガーの開発を急ピッチで進めていた。PPDCはシャオ産業のドローンを採用するかどうかの会議をオーストラリア、シドニーで開こうとするが、その会議場に突如、所属不明の漆黒のイェーガー、オブシディアン・フューリーが会場を襲撃する。 警備に出動していたジェイク、ネイトの駆るジプシー・アベンジャーが迎撃し、フューリーは撤退するが戦闘に巻き込まれたマコが死亡してしまう。 死の間際にマコが残したデータをPPDC所属のハーマン・ゴットリーブ博士の解析により、シベリアにある既に廃棄されたイェーガーの燃料工場になにかの手掛かりがあるということがわかり、ジェイクとネイトはジプシーで向かうとそこで再度フューリーと交戦することになる。 戦いの末、フューリーのリアクターを破壊して勝利を収める二人だったが、フューリーのコクピットブロックは怪獣の細胞で埋め尽くされており、オブシディアン・フューリーは怪獣の細胞と機械が組み合わさった機体だったことが判明する。 正体不明の敵の出現にPPDCはシャオ産業のドローン・イェーガーを採用することを決め、リーウェン社長はドローンの数十機の48時間以内の配備をニュートンに指示する。

そんな中、PPDCの基地に運び込まれたフューリーの残骸に興味を持ったアマーラは訓練生の仲間と共に無断で残骸を調べるがその際に訓練生の一人が負傷したためにアマーラは独断行動をチュアン司令官に咎められ、追放処分が下る。 ジェイクと面会したアマーラはフューリーに使われていた機械部品がシャオ産業製であるということを伝え、それを聞いたジェイクらはハーマンにシャオ産業に出向き、ニュートンに会ってドローンについての情報入手を依頼する。 完成したシャオ産業のドローンは各拠点に輸送されるが暴走し各所で破壊活動を始める。 ジェイクたちの基地に輸送された2機のドローンも攻撃を開始し、チュアン司令が戦死。基地のイェーガーもまともに応戦する暇すら与えられず、次々に大破させられる。

一方、シャオ産業にてハーマンは10年前に怪獣の脳とリンクしたことが原因でニュートンがプリカーサーの手下になっていたという衝撃の事実を知る。ニュートンはシャオ産業の開発ラインが殆ど自動化しているのをいいことに怪獣の細胞を培養するなどして組み込み、リーウェンらの知らない間に独自にプリカーサーの地球侵略計画を続けていたのだった。 ドローン群はエネルギー波を放って地球各地に裂け目を作り、大量の怪獣を地球に運び込もうとするが、ニュートンの凶行を知ったリーウェンの協力によってドローンはすべて活動を停止。裂け目を閉じることに成功するも、3体の怪獣の地球への侵入を許してしまう。

シュライクソーン、ハクジャ、ライジンと名付けられた3体の怪獣は日本の富士山を目指していた。 ハーマンの調べで怪獣の血液には特定のレアメタルに対して爆発的な反応を示す特徴を持っており、プリカーサーは怪獣の血液を富士山の火山帯に流し込むことで環太平洋地域の火山帯を爆発させ、地球人類を壊滅に追いやろうとしていることがわかる。 先の襲撃で正規パイロットがジェイクとネイトを除き全滅してしまったPPDC基地では追放を取り消されたアマーラたちの尽力でジプシー・アベンジャー、ブレーサー・フェニックス、セイバー・アテナ、ガーディアン・ブラーボの4体のイェーガーが戦闘可能にまで復旧。ジェイク、ネイトの操縦するジプシーとアマーラを含む訓練生が操縦する3体のイェーガーはハーマンの開発したロケットブースターを装着し、日本に向けて飛び立つ。

メガ東京に来襲した3体の怪獣の前に4体のイェーガーは着陸を果たし、戦闘を始める。 当初は互角の戦いを展開する両陣営だったが、シャオ産業の日本工場よりニュートンがあらかじめ用意していた無数の小型怪獣が出現し、3体の怪獣にとりついて合体させる。 凄まじい戦闘力を持つ合体怪獣の前にまず一番槍を務めたガーディアン・ブラーボが撃破され、セイバー・アテナ、ブレイザー・フェニックスも破壊されてしまい、ジプシーも攻撃を受け、パイロットのネイトが重傷を負って戦闘不能に陥る。 機体より脱出を果たしていたアマーラはネイトの代わりにジプシーに乗り込み、リーウェン社長の遠隔操作によって作動させたスクラッパーの協力で残ったロケットブースターを用いて成層圏までジプシーを上昇させ、ジプシー自体を巨大な質量弾にする最後の攻撃をジェイクと共に敢行。 富士山火口に到達していた合体怪獣を見事に撃破し、人類を救うのだった。

スタッフ

監督:スティーヴン・S・デナイト
脚本:エミリー・カーマイケル,キラ・スナイダー,スティーヴン・S・デナイト,T・S・ノーリン
原案:スティーヴン・S・デナイト,T・S・ノーリン
原作 キャラクター創造:トラヴィス・ビーチャム
製作:ジョン・ボイエガ,ケイル・ボイター,ギレルモ・デル・トロ,ジョン・ジャシュニ,フェミ・オーガンズ,メアリー・ペアレント,トーマス・タル
音楽:ローン・バルフ
撮影:ダン・ミンデル
編集:ディラン・ハイスミス,ザック・ステンバーグ
製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ,DDY
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和

キャスト

ジェイク・ペントコスト
演:ジョン・ボイエガ
前作で戦死したペントコストの実子で、マコとは姉弟同然に育った為、姉として慕っている。十年前はイェーガーのパイロットであったが、ネイサンの喧嘩の後、イェーガーを無断搭乗して転倒させたことで、ペントコストから軍籍を剥奪され、それ以後は復興していない街などで盗みを働くといった放蕩三昧な生活を送っていた。
アマーラ共々逮捕された後、マコにイェーガーパイロットの教官になることを条件に釈放されて復隊する。ジプシー・アベンジャーのパイロットも乗り気ではなかったが、マコの死をきっかけに真のパイロットとして覚醒していく。
ネイサン・ランバート
演:スコット・イーストウッド
ジェイクの同期で、現在では訓練兵の教官を務めている。愛称はネイト。
過去の因縁から再会した当初はジェイクに嫌味を垂れていたが、ジプシー・アベンジャーのパイロットとして共に認め合うようになる。
アマーラ・ナマーニ
演:ケイリー・スピーニー
本作のヒロイン。復興途中の街に住む少女で、十年前のインスレクターの襲撃で両親と兄を失い、心の底から怪獣を憎んでいる。その為にいずれ怪獣が戻った時に備えてイェーガーのスクラップをかき集めてスクラッパーを造っていた。
ジェイク共々逮捕された後は、イェーガーの知識を見込まれて訓練兵になるが、過去の記憶に苛まれてうまくドリフトできなかった。しかしジェイクの助言や激励を受けて克服し、最終決戦ではブレーサー・フェニックスのパイロットになる。
森マコ
演:菊地凛子
本作では一線を退き、事務総長として働いている。義弟であるジェイクを気にかけており、何度も釈放の手助けをしてきたが、いつまでも更生しない為、イェーガーパイロットの教官になることを条件にして復隊させる。
ドローン・イェーガー採用可決の会議の為に訪れたシドニーで、オブシディアン・フューリーの攻撃を受けて死亡するも、死の間際にその謎を突き止めメッセージを送った。
ニュートン・ガイズラー
演:チャーリー・デイ
本作ではPPDCを退職し、シャオ産業の研究チームのトップとしてドローン・イェーガーの開発を行っている。
前作で怪獣の脳とのドリフトを多用した結果、精神に干渉してきたプリカーサーに洗脳され、地球を窮地に追い込んでしまう。
ハーマン・ゴットリーブ博士
演:バーン・ゴーマン
本作でも引き続きPPDCの科学士官を務めている。怪獣が戻ることを懸念し、イェーガーが長距離からでも現場に駆け付けられるよう、怪獣の血液を燃料としたロケットブースターを考案していた。
最終決戦では戦死したチュアンに代わって司令官代理を務め、自身が考案したロケットブースターをイェーガーに装備させた。
リーウェン・シャオ
演:ジン・ティエン
PPDCと協力関係にあるシャオ産業の女社長で、自社が開発したドローン・イェーガーを配備する為あらゆる手段を講じている。
ハーマンと協力してドローン・イェーガーの暴走を止めた後は、ニュートンの裏切りを見抜けず怪獣の再来を招いてしまった罪悪感から、ジェイク達に協力するようになっていく。
ジュールス・レジェス
演:アドリア・アルホナ
シャッタードームでイェーガーの整備を担当している技師。
かつてジェイクとネイサンは彼女を巡って対立することとなったが、彼女自身がどちらに気があるのかは不明。
チュアン司令官
演:マックス・チャン
モユラン・シャッタードームの司令官。ドローン・イェーガーの攻撃により死亡する。
スレシュ
演:カラン・ブラル
インド人の訓練兵で最年少。父親が形成外科の為、訓練兵仲間からは「おっぱいちゃん」というあだ名を付けられている。
最終決戦ではガーディアン・ブラーボに搭乗して戦うも、メガ・カイジュウとの戦闘で戦死してしまう。
ヴィクトリア
演:イヴァンナ・ザクノ
ロシア出身の訓練兵で、愛称はヴィク。
入隊まで何度も試験に落ちていた経緯から飛び入りで入隊したアマーラを目の敵にしていたが、アマーラが追放された時には気遣う言葉をかけ、最終決戦ではブレーサー・フェニックスのパイロットとしてチームを組むことになる。
ジナイ
演:ウェスリー・ウォン
中国出身の訓練兵。アマーラには当初から気さくに話しかけて打ち解けていた。
無断でオブシディアン・フューリーの中に入った際、怪獣の体液で負傷するも大事には至らなかった。最終決戦ではブレーサー・フェニックスのパイロットとしてアマーラ、ヴィグトリアとチームを組んで戦う。
リョウイチ
演:新田真剣佑
日本人の訓練兵。ネイサンの来訪をいち早く察知して他の訓練生に整列を促す役目。
最終決戦ではセイバー・アテナのパイロットを務める。
レナータ
演:シャーリー・ロドリゲス
ラテン系の訓練兵で、セイバー・アテナのパイロットとしてリョウイチとチームを組む。
イリヤ
演:リーヴァイ・ミーデン
訓練兵の一人で、最終決戦ではガーディアン・ブラーボに搭乗する。
メガ・カイジュウとの戦いで重傷を負うも、一命はとりとめた。
メイリン
演:リリー・ジー
中国出身の訓練兵で、最年長者。最終決戦には負傷のため不参加。
タヒーマ
演:ラハート・アダムス
マルタ出身の訓練兵。最終決戦には負傷のため不参加。

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