ワン・ミス・コールは、2008年公開のアメリカ合衆国の映画。日本で社会現象にもなった『着信アリ』をハリウッドでリメイク/リ・イマジネーションする事にし、2008年1月4日にアメリカで公開され(アメリカではPG-13)、日本でも2008年7月19日に公開。キャッチコピーは「留守電に断末魔。―――それは私の声。」
ワン・ミス・コール 映画批評・評価・考察
ワン・ミス・コール(原題:One Missed Call)
脚本:29点
演技・演出:14点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計73点
ハリウッド版は、脚本に矛盾が起こらないように、かなり丁寧に描いているように思いますが、演出がファイナルディスティネーションみたいだったり、リングや呪怨のような雰囲気が出ています。
この辺は、脚本家や監督が当時流行っていた日本のホラー映画全般を見て研究したんじゃないかと思います。それにしても、それなりにおもしろいのは日米で同じ。
すごく面白いわけではないんですが、それなりに楽しめる作品です。
デーブ・スペクターを出演させていたり、『着信アリ』と同じ演出をしながら結果を変えてくるといったオリジナルと比較できるようにしているところなど日本の観客を意識した映画です。
今作品は Huluで見ました。
ワン・ミス・コール あらすじ
アトランタの大学院生のベス・レイモンドは、ある金曜の晩にルームメイトのテイラーと暮らす家でパーティーを開いていた。そこに友人のレアンが加わり、別の部屋で自宅の池で溺死した友人のシェリーの葬式のことを話していた。そしてレアンの携帯電話が鳴った。登録した着メロではない不気味な着メロが流れる。その着信はシェリーから来ており、3日後の日付の着信が残っていた。留守電を聞くと、そこにはレアンの悲鳴のような声が録音されていた…。
3日後の月曜日、レアンは図書館から帰る道で恐ろしい顔をした不気味な人たちに見られていると、ベスに電話した。そして着信があった時間に近づきレアンのもとに行ったベスだったが、時はすでに遅くレアンは踏切の歩道橋から飛び降り、走ってきた列車にぶつかり死んでいた…。
数日経ち、レアンの葬式が行われ複雑な気持ちになる友人たち。そしてレアンの元彼のブライアンが、レアンから着信が来ていたことを告白。レアンが予告通りに死んだことを信じないブライアンだったが、ブライアンの携帯にもブライアン自身の声が録音されていた。再び着信があった時間に近づき、自分の携帯を取りに行くブライアンだったが、建築現場から大きな爆発音が聞こえてきた次の瞬間、ブライアンの体に太い鉄筋が突き刺さり、赤い飴玉を吐き出し死亡した。
ベスは警察で呪いの着信のことを話すが、担当のリー刑事は彼女の話を信じない。しかし、ジャック・アンドリュース刑事は死後一週間以上経って発見された妹のことを話した。しかも自分の妹がシェリーと同じ聖ルーク病院で研修を受けていて、妹はシェリーが死ぬ2日前に死んでいたことが分かっていた。
呪いの着信で2人の友人を喪ったテイラーは、今度は自分にかかって来るのではないのかと脅えていた。テイラーの携帯の電池を抜いても、彼女の携帯からあの着メロが流れる。その着信にはテイラーと思われる人が叫びをあげている動画が映し出されていた・・。着信日時は2日後だった。
テイラーに呪いの着信が掛って来たことにショックを受けるベスだったが、テイラーが呪いの着信を受けたことを聞きつけたTV番組「アメリカの奇跡」のプロデューサー、テッド・サマーズが彼女の前に現われ、お祓いの番組出演をオファーしてきた。最初は出演を断るが、不安や恐怖が高まり番組出演を受諾してしまう。
そして生放送が始まった。しかしそれも間に合わずテイラーは目を真っ赤に充血させ、赤い飴玉を吐き出しベスの目の前で死んでしまった。そして、ついにベス自身にも呪いの着信がかかってきてしまう…。呪いの連鎖を止めるために事件の真相を突き止めようとするベスとジャック。はたして、2人は呪いの真相を解明し、ベスは助かることができるのか?
ワン・ミス・コール スタッフ
原作:秋元康(『着信アリ』角川ホラー文庫刊)
監督:エリック・ヴァレット
プロデューサー:江川信也,ティモシー・M・バーン,マーティン・シュアーマン,ジョセフ・ローテンシュレイガー,アンドレアス・ティースマイヤー
脚本:アンドリュー・クレイヴ
オリジナル脚本:大良美波子
製作:ジェニー・ルー・トゥジェンド,ブロデリック・ジョンソン,アンドリュー・A・コソーヴ,スコット・クルーフ,ローレン・C・ワイスマン
撮影:グレン・マクファーソン
編集:スティーヴ・ミルコヴィッチ
プロダクションデザイン:ローレンス・ベネット
衣装デザイン:サンドラ・ハーネンデス
特殊メイク:ブライアン・ウォルシュ
音楽:ラインホルト・ハイル,ジョニー・クリメック
制作会社:カドカワ・ピクチャーズUSA,アルコン・エンターテインメント,エクイティ・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース,角川映画
ワン・ミス・コール キャスト
ベス・レイモンド:シャニン・ソサモン
ジャック・アンドリュース:エドワード・バーンズ
テイラー・アンソニー:アナ・クラウディア・タランコン
ブライアン・ソーサ:ジョニー・ルイス
レアン・コール:アズラ・スカイ
シェリー・ボーム:ミーガン・グッド
テッド・サマーズ:レイ・ワイズ
レイ・パーウィス:ジェイソン・ベギー
ゲーリー:デーブ・スペクター
ミッキー・リー:マーガレット・チョー
マリー・レイトン:ローダ・グリフィス/ダウン・ディニンガー
ローレル・レイトン:リーガン・ランブ
エリー・レイトン:アリエル・ウィンター/サラ・ジーン・クビック
ベスの母:ローラ・ハリング