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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主|霊感を持つ青年オッド・トーマスと、町に惨劇を呼び込む悪霊ボダッハとのし烈な戦いをダイナミックに描く。

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主
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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主は、2013年公開のアメリカ合衆国の映画。スティーヴン・ソマーズ監督がディーン・R・クーンツの人気小説「オッド・トーマス」シリーズの第1作「オッド・トーマスの霊感」を映画化。霊感を持つ青年オッド・トーマスと、町に惨劇を呼び込む悪霊ボダッハとのし烈な戦いをダイナミックに描く。主演は、リメイク版『スター・トレック』シリーズなどのアントン・イェルチン。

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 映画批評・評価・考察


オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(原題:Odd Thomas)

脚本:35点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計85点

カテゴリー分けとしては、ホラー・サスペンスなものの、どちらかというとファンタジー系でグロいシーンもソフトな演出の部類に入います。この映画の魅力は、特異な能力を持った変人青年を孤立させることなく理解者が彼を支えるという設定にしています。この手の映画は、霊感といったものを理解できないキャラが邪魔をしたり主人公を孤立させたりするものですが、この映画はそういった演出が無く、得意な能力を生かし人を救うヒーロー活劇となっているのが心地よく気持ちよいです。主人公を演じるアントン・イェルチンの真面目にもコミカルにも爽やかでイケメンにも見えるいい感じな奴というのも好感が持てて良いですね。
悲劇的であり感動的でもあるラストが泣かせます。

この映画の公開から3年後に主演を演じたアントン・イェルチンは、不幸な事故で亡くなりました。若手の中でも光った演技で将来有望な俳優の死はとても残念で悲しい出来事でした。

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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 あらすじ(ネタバレ)

オッド・トーマスは南カリフォルニアの町ピコムンドに住む20歳のコック。彼は死者の魂(幽霊)を見ることができる特殊能力を持ち、幽霊の通報を受けて未解決殺人事件の犯人を捕まえて警察に引き渡す毎日だった。だが、オッドの能力を知っているのは警察署長・ワイアットや、運命の恋人・ストーミーを含むごく少数の人間に限られていた。

ある日、オッドは凄惨な殺人事件を予知して群がる、オッドにしか見えない怪物ボダック(Bodach、英語の発音はボダッハ)がオッドの住んでいる街に群がっていることから、大量殺人が起きることを予知する。だが、どこの誰がどうやって行うのか不明だった。オッドはオダッハが群がるキノコ男ことボブが怪しいと目を付け、ボブの家に忍び込んだが決定的な証拠は見つからず、決行日が15日だということを掴んだだけだった。逆に、ストーミーと教会にいる所をボブに襲われて間一髪で逃げ出す始末。警察に通報するもボブは行方不明で、友人のリゼットがボブの犬に襲われて殺されてしまった。更に署長が何者かに撃たれて入院し、オッドは一人で戦うことを余儀なくされる。

自宅に戻ったオッドはボブの死体を発見、誰かが自分に殺人の罪を着せようとしていると気づく。教会にオッドを襲いに来たボブはすでに幽霊だったのだ。ボブの死体を隠し、ボブの家に再度忍び込んだオッドは再びボブの幽霊に襲われ、間一髪で逃げ出すが、そこでボブの死体を再度調べて悪魔崇拝者の印「POD(プリンス・オブ・ダークネス)」を見つける。PODのタトゥーはヴァーナー巡査にもあった。最初からヴァーナー巡査は大量殺人の一味だったのだ。

オッドはヴァーナー巡査のパトカーがストーミーが働くアーケードに止まっていることを発見して、アーケードに乗り込み、警備室のガードマンを撃ち殺した覆面の男をバットで倒す。覆面の男はエクルズ巡査だった。彼もまた大量殺人犯の仲間で署長を襲ったのも彼だったのだ。オッドはエクルズの銃を奪い、銃撃を始めたもう一人の覆面の男を辛くも倒し、ストーミーの無事な姿を確認する。全てが終わったと思ったとき、リゼットの幽霊が駆け込んで来た。慌てて男の覆面をはがしたオッドが見たのは、ヴァーナーではなく、リゼットを襲った犬を撃って殺したゴスの顔だった。リゼットの幽霊に導かれて、オッドは大量の時限爆弾が積まれたトラックを発見する。オダッハに取りつかれたヴァーナーの妨害を排して、オッドはトラックを無人の空き地に運ぶことに成功し、600人以上の人間を救うが、自らもヴァーナーの銃弾を受けて気絶してしまう。

病院で目覚めたオッドはストーミーに寄り添われながら回復して退院し、奇跡的に回復した署長が用意した家で、ストーミーと幸せな時間を過ごす。数日後、所長が訪れ「ストーミーの遺体が戻ってきた」と告げる。ストーミーはアーケードの銃撃で死んでいて、オッドはその事実に薄々気づきながら、現実から逃避していたのだ。オッドはついに現実を受け入れ、ストーミーの幽霊はオッドに別れを告げて成仏していった。オッドは、自分の寿命が尽きてストーミーに会える日まで、自らの使命=幽霊が見える能力を駆使して犯罪者をとらえる、と続けることを改めて誓うのだった。

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 スタッフ

監督:スティーヴン・ソマーズ
脚本:スティーヴン・ソマーズ
原作:ディーン・クーンツ『オッド・トーマスの霊感』
製作:スティーヴン・ソマーズ,ジョン・バルデッチ,ハワード・カプラン
製作総指揮:カーステン・ロレンツ,スティーヴン・マーゴリス,マイケル・アラタ,ブルース・マクイネス
音楽:ジョン・スウィハート
撮影:ミッチェル・アムンドセン
編集:デヴィッド・チェセル

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 キャスト

オッド・トーマスアントン・イェルチン
本作の主人公。20歳。死者の魂(幽霊)を見ることができる能力を持つ。その能力のせいで、周りからは変人呼ばわりされている。また、電的磁力と呼ばれる能力や犯罪者に対抗できる程の護身術も身につけている。普段は「ビコムンド・グリル」のコックとして働いている。ただし、ストーミーとの結婚を現実的に考えると経済状況を改善するために靴屋に転職しようと考えている。同じ能力を持つ母親は息子の名前をトッドにするつもりだったが、出生証明書の誤りと父親の意向により名前はオッドになった。母親はオッドが12歳の時に施設に入れられている。

ストーミー・ルウェリンアディソン・ティムリン
本作のヒロインで、オッドの彼女。20歳。オッドとは幼少期、占いゲーム機で『2人は生涯を共にする運命』という結果が出てから付き合っている。普段は「グリーンムーン・モール」内のアイスクリーム店「バーク&ベイリーズ」で店長として勤めている。

ワイアット・ポーターウィレム・デフォー
警察署長で、オッドの良き理解者。オッドのおかげで多数の犯罪者を逮捕出来てはいるが、彼のアリバイ作りに苦労している。

ヴァイオラ・ピーボディググ・バサ=ロー
「ビコムンド・グリル」のホールスタッフ。母親は18歳の時に他界しており、ニコリーナ、リヴァーナという幼い妹2人を育てている。

サイモン・ヴァーナーニコ・トルトレッラ
巡査。オッドのことを不審に思っている。右腕にPODという文字のタトゥーが入っている。

オジー・ブーン:パットン・オズワルト
オッドの母:レオノア・ヴァレラ
ボブ・ロバートソン:シュラー・ヘンズリー
リゼット・スピネリ:メリッサ・オードウェイ
バーン・エクルズ巡査:カイル・マッキバー
トム・ジェッド:アーノルド・ヴォスルー
ネル:ネル・マーフィー
カーラ・ポーター:ローレル・ハリス

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 予告編


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