Mr.ノーバディは、2021年公開のアメリカ合衆国の映画。平凡で何者でもない存在(ノーバディ)として妻子と暮らしていた中年男の活躍を描いている。「ブレイキング・バッド」のスピンオフ「ベター・コール・ソウル」の主役の弁護士ジミー・マッギルを演じ、また制作者としてもエミー賞を受賞しているするなど幅広く活躍する、ボブ・オデンカークがブチ切れオヤジとして暴走する!その妻役には『ワンダーウーマン』のコニー・ニールセン、他にもマイケル・アイアンサイドやクリストファー・ロイドらのベテランが惜しげもなく登場し、どこかちょっと意外な役柄を演じる!
Mr.ノーバディ 映画批評・評価・考察
Mr.ノーバディ(原題:Nobody)
脚本:32点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:7点
合計82点
マイケル・ダグラス主演の『フォーリング・ダウン』をスタイリッシュかつエンターテイメントに仕上げた実はすごい奴系ヒーロー映画って感じでした。『ジョン・ウィック』要素もありますね。自分もおっさんになったんで、こういうおっさん活躍系は親近感があって楽しめるようになりました。フォーリング・ダウンやジョン・ウィックのようなストーリーの暗部要素がないので、スカッと見れるのがとてもいいんです。バイオレンス要素はありますが、不安とか不快っていう感じではなく、水戸黄門じゃないですけど、勧善懲悪がはっきりしている映画でした。最強のおっさんが悪人に鉄槌を下すストレス解消にもなりそうなお薦め映画です!
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Mr.ノーバディ あらすじ(ネタバレ)
金型工場で会計士を務めるハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は、妻には距離を置かれ、息子からも尊敬されないものの、娘を含めた4人家族で営々と普通の生活を送る平凡な男だった。ある夜、男女2人組の強盗がハッチの家に侵入した。彼はチャンスがあったにも関わらず反撃を躊躇し、2人を取り逃がしてしまう。そのため息子のブレイク(ゲージ・マンロー)と妻のベッカ(コニー・ニールセン)はハッチに失望し、彼からますます心が離れそうになる。そんな中、娘の『ネコのブレスレット』がなくなったことに気づく。憤慨したハッチは強盗犯の自宅を探り出し、夫婦であった2人組を痛めつけて奪還を試みるが、そこで酸素マスクを装着した乳児の姿を見た彼は怒りの矛先を見失い、自らの腕時計だけを取り返して彼らを見逃してしまう。
悶々としたままバスで帰途に就いたハッチだったが、その最中、バスに乗り込んできたテディ・クズネツォフらチンピラグループの傍若無人な振る舞いに、ついに怒りを爆発させ、反撃を食らいながらもチンピラたちを徹底的に叩きのめす。弟を殺害されたロシアン・マフィアのユリアンは、部下を使ってハッチが加害者であることを突き止め、ハッチの弱みを探そうと、女ハッカーを使ってペンタゴンに正体を洗わせる。
その夜ハッチは、マフィアによる武装集団によって自宅を強襲され、反撃を試みて大半を行動不能にしたものの、スタンガンによって気絶させられる。車のトランクに入れられて拉致されてしまうが、手錠を外して消火器を噴射して脱出する。
家族を逃がし、自宅に放火して行動不能にした武装集団たちを始末する。隠していた金塊を回収したハッチは、義父エディ・ウィリアムズに金塊を支払って金型工場を買収し、マフィア達に対抗するための工作を始める。ハッチへの報復として老人ホームを襲撃したロシアンマフィアは、ハッチの父デイビッドによりショットガンで返り討ちにされる。
ハッチはロシアン・マフィアのアジトを強襲して、ユリアンの資産をすべて燃やし、ユリアンに「自分と関わるな」と忠告する。だが、怒り狂ったユリアンは部下に車で追跡させ、カーチェイスとなる。工場まで逃げ込んだハッチは追いつめられるが、異母兄弟のハリー・マンセルや父の援護により工場内まで逃げ込む。工場内に仕込んでおいたトラップを活用しながら、ハリー達はマフィア達を殲滅していく。弾切れとなったハッチだが、防弾ガラスに地雷をつけて特攻して、爆発によりユリアンを倒す。
Mr.ノーバディ スタッフ
監督:イリヤ・ナイシュラー
脚本:デレク・コルスタッド
製作:ケリー・マコーミック,デヴィッド・リーチ,ブレイデン・アフターグッド,ボブ・オデンカーク,マーク・プロヴィッシエロ
製作総指揮:デレク・コルスタッド,マーク・S・フィッシャー,トビー・マグワイア
音楽:デヴィッド・バックリー
撮影:パヴェウ・ポゴジェルスキ
編集:ウィリアム・イェー,エヴァン・シフ
製作会社:パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ,87ノース・プロダクションズ,エイティー・トゥー・フィルムズ,オデンカーク・プロヴィシエロ・エンターテインメント
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
Mr.ノーバディ キャスト
主人公の家族
ハッチ・マンセル:ボブ・オデンカーク
金型工場に勤める会計士。妻と二児を抱えるごく平凡な”NOBODY=誰でもない”男として日々の生活を送っているが、裏では家族にも知られていない危険な過去を持っている。立場の弱い相手に対しては非情に徹しきれない性格。貯金を元手に工場の買収を計画しており、現在はオーナーである義父と交渉中。
ストーリー序盤にチンピラ5人を相手に制圧するが、けっして無敵ではなく殴られたり刺されたりと、かなりのダメージを受けながら反撃している。
ベッカ・マンセル:コニー・ニールセン
ハッチの妻。
ブレイク・マンセル:ゲージ・マンロー
ハッチの息子。
サミー・マンセル:ペイズリー・カドラス
ハッチの娘。
主人公の親族
デイビッド・マンセル:クリストファー・ロイド
ハッチの父。元FBI捜査官。マフィアとはショットガンで戦った。
ハリー・マンセル:RZA
ハッチの異母兄弟。マフィアとはスナイパーライフルで戦った。
エディ・ウィリアムズ:マイケル・アイアンサイド
ハッチの義父であり、彼が勤務する金型工場のオーナーでもある。豪放な性格でハッチの理解者だが、金銭にがめつい一面もある。
チャーリー・ウィリアムズ:ビリー・マクレラン
ベッカの弟でハッチの義弟。父の工場の役員を務める。
マフィア
ユリアン・クズネツォフ:アレクセイ・セレブリャコフ
ハッチと彼の家族を狙うロシアン・マフィアのボス。
ロシアン・マフィアの年金基金を管理している。
バーバー:コリン・サーモン
ユリアンに雇われたロシアン・マフィアの兵士。
パヴェル:アラヤ・メンゲシャ
ユリアンに雇われたロシアン・マフィアの兵士。
バスのチンピラ
テディ・クズネツォフ:アレクサンドル・パル
ユリアンの弟。
バスのチンピラ:ダニエル・バーンハード
テディのチンピラ仲間。
その他
ダレン:J・P・マヌー
ペンタゴンの役人。