ニキータは、1990年公開のフランス映画。パリを舞台に生存本能だけで生きている不良娘が殺し屋に変貌させられてゆく姿を描く。監督はリュック・ベッソン。主演のアンヌ・パリローが、政府に隷属的に雇われる暗殺者を演じた。
ニキータ 映画批評・評価・考察
ニキータ(原題:Nikita)
脚本:32点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:10点
合計87点
初期のリュック・ベッソン監督の作品は、あまり細かいところは放っておいて感性に訴えかけてくるような尖った映画でした。最近の映画のような細やかさがないので、少々乱暴な脚本のように思えてしまいますが、馬鹿みたいに長時間化して眠たくなるような昨今の映画より好きです。今作品も当時のアクション映画にしては長時間な方でした。
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ニキータ あらすじ(ネタバレ)
パリの路上に生きる粗暴な不良娘ニキータ(アンヌ・パリロー)。麻薬中毒の彼女は薬屋を襲撃しようとして3人の警官を射殺してしまう。ニキータは無期懲役刑を言い渡されるが、その生存能力の高さに政府の秘密機関が目をつけ、工作員として働くことを強要される。初めは抵抗したニキータだったが、選択は一つしかないことを知り、教育係のボブ(チェッキー・カリョ)による厳しい訓練に耐え、先輩のアマンド(ジャンヌ・モロー)のアドバイスもあって3年後には美しい女殺し屋に変貌していた。23歳の誕生日に初めて外出を許されたニキータは、ボブに連れていってもらったレストランで拳銃を与えられ、暗殺指令を受ける。無事仕事をこなした彼女は一人前の秘密工作員として認められ、コードネームをもらった。そんな日々の中、ニキータにも初めての恋が芽生えた。相手はスーパーのレジ係マルコ(ジャン・ユーグ・アングラード)。しかし婚約者となっても彼には秘密を打ち明けることはできなかった。ソ連大使館から機密情報を奪取する指令を受け潜入するが失敗し身も心も疲れきったニキータにマルコは仕事をやめろと言う。彼は全てを知っていたのだ。ニキータは一人逃亡し、残されたマルコは機密情報のマイクロフィルムをボブに渡し、ニキータを守ってくれるよう頼んだ。静寂の中、言いようのない寂しさが2人を包んでいた。
ニキータ スタッフ
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
音楽:エリック・セラ
撮影:ティエリー・アルボガスト
編集:オリヴィエ・モーフロイ
ニキータ キャスト
ニキータ:アンヌ・パリロー
マルコ:ジャン=ユーグ・アングラード
ボブ:チェッキー・カリョ
アマンド:ジャンヌ・モロー
リコ:マルク・デュレ
ザップ:アラン・ラティエール
掃除人ヴィクトル:ジャン・レノ