ナチュラル・ボーン・キラーズ 82点

ナチュラル・ボーン・キラーズ

ナチュラル・ボーン・キラーズ 映画批評・備忘録

行く先々で殺人を繰り返すカップルの逃避行を描いたバイオレンス映画。欧米各国で年齢制限公開や上映禁止となり、話題を呼んだ。タランティーノは脚本を書いたが、オリバー・ストーンによる、タランティーノの意図とは異なる大幅なストーリーの変更に強い不満を示し、激怒したと言われている。

タランティーノは不満だったかもしれないが、タランティーノ色は失われておらず、大半のシーンは彼のエッセンスを感じるものだった。ただ、彼の監督作品やロバート・ロドリゲスとのコンビ作品と比較すると、かなり異なったメッセージを感じてしまう作品になっている。そこはオリバー・ストーン監督のカラーが反映されたものだと思えるし、ストーン監督とタランティーノがうまく融合できるはずがないでしょ。と素人目からも思うわけです。また、前年に『幸福の条件』でゴールデンラズベリー賞最低助演男優賞 受賞したウディ・ハレルソンの解脱というか演技者としての覚醒した作品となります。この作品の前と後では、彼は全く違う俳優になっています。また、共演にトミー・リー・ジョーンズトム・サイズモア、当時薬物中毒だったロバート・ダウニー・Jrの演技も見ごたえあります。当時の若手女優で演技力がずば抜けていたジュリエット・ルイスの演技も見ものですし、彼女ほど極端な配役が与えられる女優は一握りでした。

映画のようなカップルの模倣犯は各地で多発した。特に1995年に、犯行前に同作のビデオを繰り返し見ていた若者カップルが、ミシシッピ州とルイジアナ州で次々と発砲した事件では、銃撃を受けながら助かったコンビニ店員の女性パッツィ・バイヤースが、監督のオリバー・ストーンと映画会社のタイム・ワーナーに対して、犯罪を誘発したとする損害賠償の支払いを求める訴えを起こした。この銃撃事件で友人を失ったベストセラー作家のジョン・グリシャムがアドバイスしたのであった。1999年、最高裁は訴訟は可能であるとの判断を示したが、2001年3月、オリバー・ストーンらに暴力を引き起こした明白な根拠はないとして、訴えは棄却されている。

 

ナチュラル・ボーン・キラーズ 採点の内訳


脚本:33点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計82点

ナチュラル・ボーン・キラーズ タイトル

ナチュラル・ボーン・キラーズ(原題:Natural Born Killers)

ナチュラル・ボーン・キラーズ あらすじ

片田舎の場末レストランに立ち寄ったミッキーとマロリーは、音楽に合わせて踊るマロリーに卑俗な言葉を浴びせる客との大乱闘と殺戮の上、レジの金を掴むと、生かしておいた男性客に「ミッキーとマロリーがやったと言え」と告げる。実は彼らは凄惨な生い立ちを抱えていた。父親から性的虐待を受けて育ったマロリーは肉屋の配達のバイトをしていたミッキーと恋に落ち、マロリーは両親を殺し、ミッキーとマロリーは逃避行に走るがそこから愛と殺戮の旅路が始まり、やがてミッキーとマロリーは時の英雄のごとくマスコミから注目される。TV番組キャスターのウェイン・ゲールと所長ドワイト・マクラスキーが彼らを追う。

ナチュラル・ボーン・キラーズ スタッフ

監督:オリバー・ストーン
脚本:デヴィッド・ヴェロズ,リチャード・ルトウスキー,オリバー・ストーン
原案:クエンティン・タランティーノ
製作:ジェーン・ハムシャー,ドン・マーフィ,クレイトン・タウンゼント
製作総指揮:アーノン・ミルチャン,トム・マウント
音楽:ブレント・ルイス
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:ハンク・コーウィン,ブライアン・バーダン
製作会社:リージェンシー・エンタープライズ
配給:ワーナー・ブラザース

ナチュラル・ボーン・キラーズ キャスト

ジュリエット・ルイス
ウディ・ハレルソン
ロバート・ダウニー・Jr
トム・サイズモア
ロドニー・デンジャーフィールド
トミー・リー・ジョーンズ
ラッセル・ミーンズ
エディ・マックラーグ
プルイット・テイラー・ヴィンス
オーラン・ジョーンズ
ジャレッド・ハリス
ラニー・フラハーティ
エヴェレット・クイントン
リチャード・ラインバック
カーク・ベルツ
バルサザール・ゲティ
アシュレイ・ジャッド
シーン・ストーン
スティーヴン・ライト
デイル・ダイ
マリア・ピティロ
ジョー・グリファシ
エヴァン・ハンドラー
ルイス・ロンバルディ
マーシャル・ベル
ピーター・クロンビー
レッド・ウェスト
グレン・チン
メリンダ・レナ

ナチュラル・ボーン・キラーズ 予告編

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